デジモンコラム番外編
名前を間違えられがちなデジモン4選


 公開日:2023/06/17
 
 登場人物

デジモン部のゆっくり霊夢。トレードマークのハチマキにデカデカと自分の名前を書く小学生の鑑。高校2年生。
昇子
デジモン部のゆっくり魔理沙。実は出生届けの手違いで本名は「しようこ」になってしまった…という逸話はない。
ガーゴ
デジモン部のメガドラモン宣伝大使。漫画版クロウォの例の誤植を未だに根に持っている。
あすな
デジモン部の幽霊部員。優れた記憶力を持つが、最初に入った情報が間違っていると上書きに難儀する。
タヌキチ
デジモン部の部長。せっかくあだ名がタヌキなのに、世間のたぬきブームに便乗できていない。
静嶋センパイ
デジモン部の最年長。けっこう長いコト「ミニリュウ」を「ミニリュー」だと思っていた。

デジモン部の大型新人。メタルグレイモンが完全体でメタルガルルモンが究極体なコトにまだ慣れない。


というワケで今回は、「名前を間違えられがちなデジモン」についてよ。
前フリゼロのおそろしく速い自然な導入、私でなきゃ見逃しちゃうね。
…あれ?でもそれなら「誤植図鑑」とか、コラムにしても「訂正編」じゃないの?
誤植図鑑は「公式のミス」をまとめたページだけど、
今回取り上げるのは「ファンが間違えてる」のをよく見かける方よ。

そして、ファンがちょっと名前を間違えただけなのを「ガセ」扱いするのは重いでしょ?
だからまぁ、いわゆる「あるあるネタ」くらいのノリで話そうというワケね。
デジモンの名前ってみんな「なんとかモン」だから、
もっと単純かと思ってたンすけど…ルールはバラバラだし、似たような名前も多いし…。
せんぱい方はよくこんなに覚えてんなぁ~って思いますよ。
もちろん、後追いの人からしたら知識量の差から来る負担はあるだろうけど、
今回のはデジモンの知識よりは、もっとシンプルに先入観とか見間違いのハナシになるわ。

 
 Case.1 きたぞ!われらのヴリトラモン
さあ、このたび栄えあるトップバッターに選ばれたのは、
アニメ「デジモンフロンティア」から、炎のビーストスピリットで進化するヴリトラモンよ。
ですよね~、ってカンジ?
そんなになんですか、コイツ?
主役デジモンだけあって、露出の多さがありますからね…。
恐らく、古参ファンの人に聞いてみたら大体の人が一番に選びそうな気がします。
ヴリトラ…って、確かインドか何かの神様じゃなかったか?
はい。ヴリトラ(梵: वृत्र, Vṛtra)は、
『リグ・ヴェーダ』などで伝えられる巨大な蛇の怪物です(Wikipediaガン見)。
なので、モチーフにそのまま「モン」を付けただけのシンプルなネーミングではあるんですが…。
リトラモン」とか「ヴリラモン」とか、
その両方をガッチャンコして「ラモン」とかもまーまー見かけるよね。
(鰤ドラモン…?)
一番の理由は「ヴリトラ」がそこまで広く浸透したモチーフではないからでしょうけど、
日本人的には「ヴ」と「ブ」は区別が曖昧になりがちな文字だし、
ヴリトラモンの見た目がドラゴン系だから、「~ドラモン」なコトに妥当さも生まれちゃうのよね。
さっきも言いましたが、アニメの主役なのでその活躍をテレビで見たという人は多くても、
ただセリフで「ヴリトラモン」と耳で聞いただけでは
正式な名称までは認識できない…という面もあるんだと思います。
確かに…「ヴ」と「ブ」なんてあたしも聞き分けられる自信ないし、
「~トラモン」って名前なデジモンの印象もないから、
頭ン中で勝手に「~ドラモン」の新しい仲間なんだって思っちゃうかもっすね。
ちなみに名前が「ヴリ」で始まるデジモンはヴリトラモンだけで、
逆に「ブリ」で始まるデジモンはけっこういたりするのだけど、
よりによって同じフロンティアからブリッツモンやブリザーモンが出たのも紛らわしいところね。
ボルグモンとベルグモンとかもそうだしさ、けっこうややこしいよねフロ組。
そういえば前にチラッと見た記憶があるけど、
ヴリトラモンって海外だと「バーニンググレイモン」って名前なんだよね?
もし日本でもそうだったらこんなに間違われずに済んだのかな。
えっ? そんなにガラッと違う名前なんすか?
国によっては神話系などの名前が使えなくてまるっと改名、ってのはよく聞く話ですね。

バーニンググレイモン…「分かりやすさ」、という点では間違いなく上でしょうけど…。
ハイブリッド体の人気や地位が今よりもっと低くなってた気がするな~。
どのみちエンシェントグレイモンやカイゼルグレイモンはいるけどさ、
ヴリトラモンの時点でもうグレイモン化しちゃってたら、それはきっと印象悪かったよ。
ケンドーガルルモン(ガルムモン)然り、メタルカブテリモン(ボルグモン)然り、
「海外ではこんな名前になってる!」ってネタとして知るぶんには面白く思えるけど、
日本でも現実化しちゃってたらと思うと、ちょっと受け入れ難いところはあるわね。
…ていうか、もしそれでも結局は
「バーニンググレイモン」と「バーニングレイモン」でブレたってオチなんじゃないか?

 
 Case.2 新機動戦記ウイングドラモン
続いての2体目は「ウイングドラモン」。
地上タイプと飛行タイプ、2種類の進化系譜を持つドラコモン系譜の、飛行する方の完全体ね。
ウィングドラモン…まんま羽の竜ってイミっすよね?
こんなにかんたんならそうそう間違えるモンじゃないような…。
お前もう間違えてるぞ。
え、マジ!?
一体どこが……………あっ!もしかして「ウング」って大文字!?
はい正解。 いやぁ~これもまぁややっこしいよねぇ。
メテオウィングとかVウィングブレードとか、
デジモン的にも「wing」のカタカナ表記は基本的に「ウィング」が主流なんですが、
どういうワケかこのウイングドラモンは「ウイング」なんですよね…。
えぇ…。
こいつだけこんな特別扱いしちゃって、よく公式は間違えませんね?
まぁ間違えるんだけどね。
間違えるんかい!!
でもさ、他は「ウィング」だったのにこのコだけ「ウイング」だってんなら、
それも含めてウイングドラモンくんの個性として覚えてあげればいいんじゃない?
なんか必殺技でも「ウイングブラスト」とか言ってるし、きっと強い拘りがあるとか!
それなんですが残念ながら…
その後登場した「アイギオテュースモンブルー」も必殺技に「ウイングカッター」があって、
ウイングドラモンのみの個性とは呼べなくなっちゃったんですよね…。
うーわ…言われてみればいたわね、そんなデジモン。
こんな粗製乱造極まる謎キャラのせいで設定がグチャグチャになっていくの、実にデジモンって感じ。
ひどいなあ(どっちにも向けて)。

 
 Case.3 Now, over "クオーツモン"
お次は「クオーツモン」よ。
アニメ「デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち」のラスボスでもあるわ。
………もしかして、さっきと同じパターンすか?
そうですね。
「クーツモン」と小文字にされるコトが多いですが、正しくは大文字です。
クオーツモンが作り出す特殊空間「デジクオーツ」も同様になってます。
ウイングドラモンと聞いてすぐにこっちも思い浮かんだ人は多いんじゃないかしら。
むしろここで取り上げ損なっていたら今頃は「クオーツモンが入ってない。やり直し」とか
謎のウエメセしたり顔揚げ足激ウザクソリプが向けられていたところよ。
だめよ、私はそれだけは堪えられない…。
何と戦ってんだよお前は。
うーん…調べてみたら「クオーツ」と「クォーツ」って、
世の中的にはどっちの書き方もそれなりにあるみたいだから余計に難しいね。
私なんかは歴史の管理者イメージで完全にクォーツ派だったかも。お前たちの表記って、醜くないか?
この誤表記は最近公式のデジモンカードゲームでも起きてしまって、
アスタモンの効果が「クーツモン」に向けられているせいで、
クォーツモンなんてカードは存在しないので無意味…というのがちょっと話題にもなってました。
結局、エラッタでルール上の訂正はされましたが、印刷までには間に合わなかったようで…。
アスタモンかぁ…。
パートナーを長い間ずぅっと騙し続けていたって展開、ヒドかったよねぇ。
もしわたしが同じ目に遭ってたらさ、ゼッタイ立ち直れなかったと思う。
…今アスタモンの中の人のハナシしていい?
やめなさい。
はい。

 
 Case.4 人狼機フェンリルガモン
最後に取り上げるのは最新のデジモン、フェンリルガモン
「デジモンシーカーズ」における主役デジモン・ルガモンの究極体に当たるデジモンよ。
エッ、あの女の子がえっちでヒドい目に遭わされまくるとウワサの…。
それはウィンヴ●ガ。
シーカーズって、確か最近始まった小説でしたっけ。
大丈夫すか?ネタバレになって怒られたりしないんすか?
バイタルブレスやカードゲームでは公開済みなので大丈夫ですよ。
まぁ、シナリオの本編だけを追っている人からしたらネタバレになっちゃいますけども。
こういうメディアミックスで進化形態がバレちゃうのもデジモンのお約束だよね。
といっても、「公式がいち早く公開する」動きはもうデジモン以外でも珍しくないし、
本当にネタバレがイヤだったら公式の情報すら見ちゃいけなくなっちゃう。
で、こいつはどう間違えられてるんだ?
ぶっちゃけ、これが今回このテーマを取り上げた理由でもあったりするんだけど…
めっちゃくちゃ「フェンリルガモン」って間違えてる人が多いのよね。
フェンリルガルモン?
フェンリルガルルモンになりかけみたいな響きだ。
これに関しては間違う理由は明白なんですよ。
ルガモンは進化すると成熟期のルガルモンになって、
さらにソルガルモンヘルガルモンという2つの完全体へ分岐進化するんですが…。
数的に、もう「ルガモン系」というより「ルガルモン系」って印象になるね。
そういう流れを汲んでいるのに、
最終的には「フェンリルガモン」になって、ルガルモンではなくルガモンに戻る、と…。
なるほど、確かにこれは先入観を突かれて間違いもするか。
「成長期の名前にプラスされて究極体に帰ってくる」という点では
ドラクモンからのグランドラクモンみたいに近いパターンもあるんですけれど、
成熟期・完全体でステップを踏んでるぶん、こちらは究極体で急に戻るコトに気付きにくいんですよね。
ルガモン自体が「ルー・ガルー」から来てるみたいだから、
それならなおさら「ルガル」の方が正しいというか、正式なカンジもするしね。
うーん、まだ出たばかりのデジモンってハナシですけど、
こんなに紛らわしいんじゃ、近い内に公式も間違えちゃいそうな感じがしますね…。
期待してる。
すんなよ。

 
 いかがでしたか?(クソブログ)
こんな感じで、名前がファンに間違えられがちな印象のデジモンを4体ピックアップしたわ。
「自分は全部あってたぜ」って人もいつかはまた別の何かを間違うかもしれないし、
新しいワードを見かけた時はちゃんと正しいカタチをチェックする習慣はつけておきたいところね。
新デジモンが発表されるとツイッターでやたらその名前を連呼しだす人いるじゃん?
あれって話題に乗ってるだけじゃなくて、「新キャラの名前を覚える」ためでもあるらしいよ。
そういう…。なんか英単語の暗記とかと変わんないっすね。
ところでこういうホニャララ4選~って、最近YouTubeで流行ってるヤツみたいだね。
やっぱ意識とかしたの?
…4体しか思い浮かばなかったの。
限界でしたの。
でも、こういう注意喚起というか、
「正しくはこうなんですよー」って情報を発信していくのは大事なコトだと思います。
直接的に誰かに「間違ってるぞ」って指摘はし辛いものですけど、
これを読んで「あっ、間違えてた」と気付いてくれる人がいると嬉しいですね。
そうね。
また「このデジモンよく間違われてるな」ってのが出てきたら第2弾もやるかもしれないし、
これからもファンの皆にはどんどんデジモンの話をして、どんどん間違えていってほしいわね。
…え!? あ、そうだね?


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