デジモンコラム デジモンフロンティア編
今、伝説が進化する! ハイパー超越武闘伝Ⅱ ~ロイヤルナイツ前編~


 2015/11/04

38話】 【39話】 【40話】 【41話】 【42話




☆よいこのみんなへ☆
いままで たくやたちを おうえん してくれて ありがとう!
これからは あたらしい デジモンが だいかつやくするぞ!!



【38話  終わらない死闘! ルーチェモン復活の序曲】 VSロイヤルナイツ①

 ケルビモンを倒しても元の姿に戻らない世界に動揺を隠せない拓也たち。
そんな時、彼らの目の前に現れた遺跡のような建造物からバロモンが姿を見せる。


ついさっきアイスデビモンにビースト4体もの戦力を必要としたためか、念を押して6体がかりで一斉進化するご一行

 拓也たちが十闘士の力を継ぐ者だと分かったバロモンは、彼らに「ルーチェモンの復活」を予言し、この世界の歴史を話してくれた。

 ルーチェモンとは、かつてこの世界で起きていた「ヒューマンVSビースト」の争いを止めた救世主。
しかしルーチェモンは突如傲慢なコトに、一転して世界征服をもくろむ悪の存在となってしまった。
このルーチェモンを倒すために立ち上がったのが、エンシェントグレイモンをはじめとする「十闘士デジモン」だ。


止め影絵の激突のみで描かれる、シュールな十闘士VSルーチェモン

 成長期のルーチェモンを究極体10体がかりでなんとか倒すコトに成功した十闘士は、ルーチェモンをダークエリアに封印。
そして、後に世界を司る3大天使デジモンに、彼らの持つスピリットを託し、眠りについたという。

 (劇中では問題視されていなかったが、
  3大天使をヒューマン2:ビースト1のバランスにしてケルビモンに「セラフィとオファニのビースト族への無理解」で悩ませたり、
  そんな鬱憤を溜め込むケルビモンに10のスピリットの内、半数の5つを託したりと、大分アレなコトをしている)


 実はケルビモンはルーチェモンに操られていた存在で、ケルビモンの集めたデータを吸収し、ルーチェモン復活の日は近づいているらしい。
「デジタルワールドはもう滅びる、お前たちはもう現実世界に帰れ」と子供達を諭すバロモンだが、
拓也たちは「俺たちは半分は人間でも、もう半分はデジモンだ!」と、飽くまで戦い続けるコトを決意。

 その時、拓也たちのいた遺跡のデータを吸収して消滅させる、謎のデジモンたちが現れた。


「ルーチェモン様の正義の為…」 「美しい正義の為…」
「「我ら、ロイヤルナイツ!!」

 
「情熱の闘士!デュナスモン!!」  「孤高の闘士…ロードナイトモン!」


「商店の闘士、デュークモン!」


 彼らの前に現れたのは、「ロイヤルナイツ」を名乗る2体の究極体デジモンだった。
バロモンは「正しい心を持ったロイヤルナイツが…何故ルーチェモンを手助けする!?」とひどく狼狽するが、
ほとんどの視聴者はデュナスモンとロードナイトモンも、「ロイヤルナイツ」という言葉を知ったのもここが初めてなので、割とチンプンカンプンだ。

 彼らは「この乱れた世界をまとめられるのはルーチェモン様のみ」と忠誠を誓い、世界中のデータを集めるために行動を開始したのだ。
敵だというコトはわかったので、拓也たちはアルダモン、ベオウルフモン、ブリッツモン、フェアリモン、チャックモン、レーベモンの6体に進化。
アルダモンとベオウルフモンはデュナスモンに、残る4体はロードナイトモンへと攻撃をしかけるが、全く相手にならない


 ロードナイトモン目がけて放たれた4人の合体攻撃「エントリヒ・スノー・ブレッザ・サンダー(仮)」も、
アルダとベオウルフをはねのけたデュナスモンの「ドラゴンズロア」によって4人ごと吹っ飛ばされ、命中には至らなかった。


ドラゴンズロア(追尾)


 すかさずデュナスモンにブラフマシルツヴァイハンダーをぶつける2人だが、全くのノーダメージ
逆にドラゴンズロアを受けて、あっけなく進化を解除させられてしまう。


ドラゴンズロア(拡散)
ちなみにこの必殺技は「十闘士と同じ属性のエネルギー弾」らしい。正直意味はよく分からない。


 悠々と再びデータを吸収し始めたロードナイトモンに、スライド進化したカイザーレオモン、シューツモン、ブリザーモン、ボルグモンの4体が突撃。
一斉に必殺技を繰り出すが全て避けられてしまい、逆に「スパイラルマスカレード」をくらって、またもや一撃ダウン


全身のリボン状の剣で敵を切り刻むスパイラルマスカレード。
後に出てくる完全体・グレイドモンに「剣技はロードナイトモンを上回る」なんて設定がついたせいで、ちょっとケチがついてしまった。



 4人を戦闘不能にされ、想像以上の手強さを見せるロイヤルナイツに対し、ここで拓也と輝二が負けじとハイパースピリットエボリューション。
超越形態の姿を見て驚くバロモンに、ボコモンが
「カイゼルグレイモンとマグナガルルモンはなー、ケルビモンさえ倒した最強の戦士じゃー!」とイヤなフラグを立ててくれる
一方ナイツの2体は、超越形態の姿を見ても「これで我らも本気を出せる」「美しき汗、流させてもらおう」と全く動じるコトはない。


サイスルのあのコマンド、元ネタはフロンティアのセリフだったんだなぁ


 懐に飛び込んだカイゼルグレイモンがデュナスモンの胸部にゼロ距離で炎龍撃を放ち、
マグナガルルモンのマシンガンデストロイがロードナイトモンを巻き込んだ大爆発を起こす。……が、案の定やっぱり当然のように無傷
挿入歌も一転してピンチ用BGMに切り替わり、ロイヤルナイツ反撃のターンが始まってしまう。

 
ドラゴンズロア(格闘)     腹アージェントフィアー

 必殺技の直撃を受け、倒れる超越形態。
ロイヤルナイツの攻撃は止むコトはなく、輝一たち4人を衝撃波から護るため、バロモンの命が犠牲になってしまった

 強大な力で、人間である子供たちすら瀕死デジモン同様の「デジコード放出状態」にしてしまうロイヤルナイツ。
「人間のコードはビューティフルだ」と狙うロードナイトモンとデュナスモンの前に、残る力を振り絞って超越形態が再び立ち上がる。

 予想外のタフさに感心したデュナスモンは、最大の大技「ブレス・オブ・ワイバーン」を惜しみなく発動
おかげで輝一たちはロードナイトモンにスキャンされずに済んだが、膨大なエネルギーで子供たちはどこかへ吹き飛ばされてしまうのだった。


インパクトがあって当時から忘れられないデュナスモンの開口シーン。まさか開くとは…。


全身から放出するエネルギーで巨大な竜を作り出す大技「ブレス・オブ・ワイバーン」。
エアロブイドラモンの「ドラゴンインパルス」とルーツがありそうだが、詳細は不明。

 突如現れたロイヤルナイツを前に、想定外の大敗を喫するコトになってしまった子供たち。
ケルビモン以上の実力を持つ強敵を相手に、拓也たちの辛く長い戦いが始まったのだ。

超越勝率:67% 3戦2勝1敗


【39話  これがデジタルワールド!? 月からの脱出】 VS電磁ストリーム

 ブレス・オブ・ワイバーンによって空間に歪みが生じ、月まで飛ばされてしまった十闘士たち。
いち早く目覚めた輝一は月の住民スターモンに助けてもらい、仲間を彼らの「ムーンベース」にまで運んでもらう。


輝一「ここは月…なのか?」 スターモン「そーだボシ」
ボシってお前。

 一方ロイヤルナイツはルーチェモン様の元へ戻り結果報告&データの譲渡。
ここでナイツの真の目的は「人間界の支配」「人間のデータ」であるコトも判明する。

 そして月では、輝一以外の十闘士たちも目を覚ましていた。
月に飛ばされたコトに驚きつつも、純平が「完敗だな ロイヤルナイツ 強すぎる」と字余りの川柳を呼んだりして、精神の疲弊が窺える。

 何はともあれ月からの脱出を試みるが、小学生の頭脳なのでそう上手くはいかない。


アグニモン「全員の必殺技で月自体を動かせないかなって…。 上手く、いかないもんだなあ、ハハハ、やっちゃったね!」

 幸い、月に捨てられたロケットを見つけ、ムーンベース所長のスーパースターモン、
インセキモンやバーガモン、衛星軌道上のトレイルモンの協力もあり、紆余屈折あったが十闘士は帰還に成功。

 
当時フロンティアとコラボしていたロッテリアにも、宇宙展開のプランがあったのでしょうか?

 この回は戦闘もハイパースピリット進化もなく、フロンティア終盤では貴重な平和回だ。
しかしラストシーンでは今尚データを吸収するロイヤルナイツの姿を見つけ、ナイツとの再戦が近いコトを予感させる。


【40話  選ばれし者!? エンジェモンを操る少年!】 VSサジタリモン軍団

 鋼のエリアに辿り着いた十闘士を待っていたのは、チンピラと化した幻のデジモン・サジタリモン。


輝一「どうやら(ロイヤルナイツとは)無関係らしいな…」
純平「ああ、だったらテキトーにやっつけて追い返そうぜ…」

 軽くいなしてやろうとする十闘士の前に、「そこまでだ!」と上から声が聞こえる。そこに現れたのは、4人の人間の子供だった。
「人間の子供ごときが!」と牙をむくサジタリモンに、リーダー格らしいノッポが「戦うのは、オレたちじゃねーよ!」と返す。
すると彼らの背後からエンジェモンが現れ、サジタリモンをあっという間に退けてしまった。


この内のノッポとメガネが友樹をトレイルモンにムリヤリ乗せたいじめっ子くんです
(こっちに来て半年の冒険をしたおかげで成長し、イジメ云々は改心した様子)

 勝春(ノッポ)、鉄平(メガネ)、照男(タカト)、千晶(おさげ)の4人に話を聞いてみると、
彼らはオファニモンの帰れコール(そもそもお前が呼んでおいて何を…)を無視してこの世界で旅を続けていたとのコト。
そしてエンジェモンはオファニモンに仕えていた身であり、帰ろうとしない彼らを護衛しているのだと本人から告げられる。
 
 勝春たちは拓也たちがスピリットを受け継いで自ら戦う十闘士だという話を信じず、
むしろ自分たちの方が「エンジェモンに護ってもらえる上位の存在」だと認識しているようで、
幸い大して話はこじれないものの、視聴者としては勝春たちが気の毒なぐらいに滑稽な存在に見えてしまう。


 この後、仕返しに大量のケンタルモンを引き連れたサジタリモンがやってくるも、エンジェモンや十闘士の活躍であっさりと撃退。
その中で、殺されかけた鉄平を友樹が咄嗟に助けたり、彼らが本当に十闘士の力を受け継ぐ存在なのだと分かり、
友樹の成長ぶりに驚かされた勝春・鉄平と和解できてめでたしめでたし…。

 と思いきや


先に逝くぜ 次のフロンティア

 突如現れたロイヤルナイツに挑んだばっかりに、エンジェモンが拳一振りで殺されてしまう
しかも勝春たち4人(と助けようとした友樹)がさらわれてしまい、この回でもロイヤルナイツに辛酸を舐めさせられてしまった。


【41話  スキャンさせるな! 友情の豆の木】 VSロイヤルナイツ②

 雲の上まで届く巨大な豆の木が特徴の「豆の木村」へと降り立ったロイヤルナイツ。
この村はかつて勝春たちがお世話になった村だが、既にナイツの襲撃を受け、住民のマメモンたちは手ひどく傷つけられていた。
 ロイヤルナイツは、この村にある「キー」の入手には人間が必要だと勘違いしていて、彼らをここまで運んできたのだ。

 キーの在り処を吐く気がない(吐けない)勝春たちは牢に閉じ込められてしまうが、中でマメモンの村長と再会する。
マメモン一族に古くから伝わる言い伝えに、「大いなる豆の木が光を宿し、村に豊かな実りを約束する」というのがあったと言う。

 長旅の末に荒れ果てた地に辿り着いたマメモンたちは、そこに村を興した。
資源も貯えもない貧しい村だったが、村を通りかかった勝春たちに、最後の豆を使って精一杯のもてなしをした。
別れ際に勝春たちが植えた豆はみるみる巨大に成長し、村に豊かな実りをもたらしたと、聞かされる。


いなくなってるのに、まったく台詞のフォローがなくて気の毒なエンジェモンさん(CV:緑川光)


 やがてロイヤルナイツがこの村へもデータを奪いにやってきたが、
巨大な豆の木は周囲のフィールドデータをロックし、村はデータを奪われずに済んでいたのだ。豆の木スゲー。

大いなる豆の木が光を宿し、村に豊かな実りを約束する。そのキーを継ぐ時、大地は再び静かな眠りにつくであろう
というのが言い伝えの全文であり、これを聞きつけたナイツは「キー」を奪おうとしているらしい。


持ちやすそう。

 長老を人質にとり、再びキーの在り処を問い詰めるロイヤルナイツ。
拘束され動けない友樹、マメモンを庇いデジコードを放出される勝春とピンチの時、トレイルモンに乗った拓也たちが到着!

 久々に「氷は炎に!」「風は炎に!」「雷は光に!」「闇は光に!」のパートを含め、超越形態に進化する2人。
九頭龍陣やマシンガンデストロイで攻めるがやっぱり効かず、反撃で胸部装甲を削ぎ落とされるマグナガルルモン。

 その間に他の子供たちはマメモンをトレイルモンに運び込むが、輝一がロードナイトモンに捕まり、手だしできなくなってしまう。


「輝一をはなせー!」「卑怯モノー!」「正々堂々たたかえー!」


「私のように美しい者は…何をしても赦されるのだ」


「何…コイツ…」「すげーナルシスト…」


 豆の木から飛び乗ったマメモンにロードナイトモンが気を取られている内に、マグナブレードで一閃。輝一の救出に成功する。


腕部装甲が展開し、ヴォルフモンと同じ(?)リヒト・シュベーアトで斬りつける「マグナブレード」。
しかし本来は普通にシュベーアトを拳に持つようで、腕部展開ギミックは玩具でもゲームでも再現されていない。っぽい。


「ゴメン、輝二…」 「輝一…無事でよかった…」


ンフ……美しい…」


「やっぱりヘンだ…こいつ…」

  この回はちょくちょくルーチェモン様が「データはよ」と急かしてくるので、仕留めにかかってくるロイヤルナイツ。 
マグナガルルに腹アージェントフィアー、カイゼルグレイにドラゴンズロア(格闘)が決まり、ついに超越形態に敗北用バンクが用意された

 
(一応、アージェントフィアーの方は背景だけちょっと違うんだけど画像は流用)

 特に対抗策も成長もないので仕方ないのだが、またもや完膚なきまでに叩きのめされてしまった2人。
絶体絶命のピンチに追い込まれた超越形態を救うため、村長はキーとは豆の木の天辺にある黄金の豆だと白状してしまう。

 早々とデュナスモンにキーを奪われ、豆の木の加護は失われ、村周りのデータも奪われてしまった。


半透明の部分が、豆の木と共に奪われてしまったフィールド。…範囲広すぎないっすか。
なるほどこれほどならサブタイで「スキャンさせるな!」と念も押してくるワケだが、守れなかったよ…

 「ルーチェモン様の元へ…トランスミッション!!」と唐突に思いついたらしい新フレーズと共に、
デジタルワールドの中央、ダークエリアめがけてデータ球を全力投球するデュナスモン。
面倒な一仕事を終えて、上機嫌で去っていくロイヤルナイツの2体
 …なんとかマメモンたちだけは助けるコトはできたが、友情の豆の木も、豆の木村も、その周りのデータも奪われてしまった…。


 マメモンたちはこれにもめげず、また新しい村をつくる旅に出た。
そして勝春たち4人は、友樹たちにデジタルワールドの未来を託して、人間界へと帰っていった。


友樹に背中を押させて、自分たちがムリヤリ乗せた時の意趣返しで過去を清算させる元いじめっ子の鑑。


 ……こいつらが残り4つのスピリットを受け継ぐ展開だと思ったのになぁ

 さて、こうして友樹と勝春たちとの確執は消えたのでめでたい(最終回後も仲良くやってるらしい)が、
負けるはずがない超越形態の戦績には、またもや傷がついてしまった
つーか、あいつらひっきりなしにやってくるから対策のとりようがないんだよなぁ…。

超越勝率:50% 4戦2勝2敗


【42話  デジタマを守れ! 消えゆく命の奇跡】 VSロイヤルナイツ③

 勝治たちと別れを告げ、別のトレイルモンに揺られる十闘士たち。
「もうこんなにスキャンされてしまったんだな…」「俺たち、十闘士に勝てるのかなァ」と弱気な台詞が出てしまうのも無理はなく、
「勝たなきゃいけないんだ!」と反論する拓也も、言ってる途中で自信を失くしてしまう。そりゃバンクで負けた直後じゃなぁ…。

 そして一行は、デジモンが生まれる街、「始まりの街」へと向かう。不穏だからやめろ

「流石にここは無事じゃったな~。ここをスキャンすると、新しい命が生まれなくなるからの~」
いくらなんでも、デジモンがいなくなった世界を支配してもしょうがないもんね」
…など、ボコモンとネーモンもここまで冒険に付き合ってきただけあって、フラグ建築士としての成長が著しい

 大きな木を中心にできたこの「始まりの街」を、1人で管理しているのがスワンモン
何故スワンモンなのかはよくわからないが、まぁデジアドだともっとよく分からないエレキモンだったし、
タマゴ=鳥 のイメージや、スワンモンに声も相まった未亡人オーラがあるので、けっこう適任なのかもしれない。

 本来ならトレイルモンが産まれた赤ちゃんを各地に運んでくれるはずが、
こんなご時世なので総じてヘタれてトンネルに籠ってしまったため、スワンモン1人に任せっきりの状態らしい。こんな世界滅んで当然だな
 十闘士ご一行も育児を手伝うが、やはり根本的な解決にならないのでトレイルモンの説得に向かうコトに。

 偶然にもその合間を縫って、やはりロイヤルナイツが訪問
拓也たちかと思いきや物々しい来客に仰天するスワンモンだが、勇敢に「ダウントーネード」で迎撃。
しかしあえなくスパイラルマスカレードで攻撃は完全に打ち消され、傷つきダウンしてしまう。


ナイツは手加減してくれるような手合いでもないだろうから、死ななかったのはスゴい。
スワンモンの耐久力が超越形態並なのか、超越形態の耐久力がスワンモン並なのか…。

 トレイルモンの理解は得られず手ぶらで帰還するも、ロイヤルナイツの存在に驚く拓也たち。
「ここは始まりの街だぞ!ここをスキャンしてしまったらデジタマたちがどうなってしまうのか分かってんのか!」と激昂する拓也に対し、
「知ったことか。生まれてくるデジモンはコピーやクローンの方がいい。ルーチェモン様が支配しやすくなるからなぁ」と意に介さないデュナスモン。
 一体どんなデジモンを量産した世界にするのかは興味があるが、さておきロイヤルナイツぜってぇゆるせねぇ!

たとえ負けると分かっていても!戦わなきゃならない時があるのさ!!」という輝二の悲痛な叫びが涙を誘う。
いけ拓也!やれ輝二! どうせ負けるだろうけどハイパースピリットエボリューションだ!

 仲間を避難させ、「さあ!来い!!」とナイツを囲むカイゼルグレイモンとマグナガルルモン。
しかしナイツの2体は彼らの言葉を聞いても、「フフフフフ……ハハハハハハハ!」と不敵な笑みを浮かべるのみ。

「…何が"さあ来い"だ」
「お前たち、何か勘違いしてはいないか?」
「何ィ!?」
「誰が相手をしてやると言った」
「私たちは始まりの街をスキャンしに来ただけだ」

 悲しいコトに、もはや超越形態は相手にもしてもらえないのだ。 
認識の甘さに戸惑いつつも、悠々と周囲のデータに毒牙をかけ始めるロイヤルナイツに慌てて掴みかかる拓也たちだが…

 


 ドラゴンズロア(波動)や横殴りアージェントフィアーによって、例によって打ちのめされる超越形態たち

 こんな一方的な戦いを見せつけられる仲間たちもたまったものではないだろう。
このままじゃ…カイゼルグレイモンもマグナガルルモンもやられっぱなしだ…!」と友樹が嘆くのも、まったくもって事実そのものでどうしようもない

 しかも拓也たちは周囲のデジタマを気にして思うように戦えないようで(それ以前の問題な気が…)
泉の発案により、デジタマたちを大急ぎでどこか別の場所へ運び出すコトに。
さらに泉はもう一度トンネルに向かい、デジタマを運んでくれるようトレイルモン達を説得に急いだ。「急ぐ」とかそういう次元の話だろうか

 
やられる姿ばかりがサマになっていく超越形態たち。

 この間、超越形態はひたすらやられっぱなしで、やられ姿のカットがどんどん豊富になっていく
しまいにはさっき受けたドラゴンズロア(波動)や横殴りアージェントフィアーをバンクでもう一度くらい、進化を解除させられてしまう。

「お前たちは本当に面白いなぁ。自分の命より他人(ひと)の命をなぜ守る」
「お前たちこそ…どうしてそんなに全てを破壊したいんだ!」
「それがルーチェモン様の意志だからだ。力による支配こそが、このデジタルワールドに秩序をもたらす」
「お前たちこそ…自分の意志よりルーチェモンの意志で動いてるじゃないか!」

 やたら息のあった輝二と拓也の問答デュナスモンを怒らせてしまい、怒りに任せたブレス・オブ・ワイバーンで街の全てを消し飛ばそうとする。
泉の懸命な説得に応じてくれたトレイルモンが街に急ぐが、もう間に合わない、ここまでかと思ったその時、
街の幼年期デジモンたちが集結し、なんと大量のアワがブレス・オブ・ワイバーンを包み込み、かき消してしまった。………えぇ…?


ここですかさず「赤ちゃんパワーじゃい~!」とか言ってくれないボコモンにはガッカリですよ。

 さらに無数のデジタマの中から4つのデジタマが拓也たちの元へ導かれ、デジヴァイス内のスピリットと融合し、
かつての敵であるメルキュ―レモンラーナモングロットモンアルボルモンが久々に再登場。
特殊な状態故に人格がないのか単に声優を呼べなかったのかセリフはないが、拓也たちに力を貸してくれるらしい。

 4闘士の姿を見て、輝一は
「もしかして…スピリットの力を全て集めれば!」 と何かを思いつく。
スピリットの力を全て集めるというのは、さっきズタボロにやられてた何かも同じコトなのだが、それとは違うようで、
輝一の発案のもと、子供たち全員もハイブリッドヒューマンにスピリットエボリューション。
ここに伝説を受け継いだ現役の十闘士が集結し、ロイヤルナイツめがけて10体合体攻撃をお見舞いする。


飛行可能な相手に地割れをかましてる残念な闘士がいますね…


包囲攻撃をして敵が上空へ逃げたというコトは、下は随分と凄惨な状況なのでは…?

 流石にロイヤルナイツもこれには驚いたようで、全くの無傷なのが気になるが、退却を余儀なくされた。
やったぜ!ついにロイヤルナイツに一杯くわせてやったんだ!と喜ぶのもつかの間、

「手ぶらで帰れるかァ!!」 …と、

 デュナスモンがあっさりと始まりの街のデータを吸収し、ルーチェモンに送ってしまう。

 ええええ~~~……
こんな芸当ができるってコトは、つまり最初から遊ばれていたのでわ……?
 
 しかしそれでもデジタマは無事に助け出し、ロイヤルナイツを退けた安心感からか、始まりの街跡地にナゴヤカな空気が溢れる。

 戦いを終え、4人の闘士たちはデジタマとスピリットに戻った。
どういう現象なのかは全く不明で、泉曰く「奇跡だよ、きっと」とのコト。
(いやでも、一視聴者としてはミラクルメイカーよりもやっぱここは勝春たちにスピリットをさぁ…)
 
 デジタマは改心したトレイルモンによって安全な場所とかいう今この世界にはなさそうな場所に運ばれるようで、
負傷したスワンモンもデジタマや赤ちゃんと共に運ばれ、どこかの安全らしい場所へと去っていった。
遠くへ走り去っていくトレイルモンを見送りながら、拓也が呟いた。


「早く取り戻してやりたいなぁ。デジモンたちが、安心して生まれることのできる場所を…」

 悔しそうな表情ならともかく、こんなやりとげた顔で言われてもちょっと困る。
むしろ、今までの度重なる敗北を踏まえると、「もうどうにもなんねぇや!」という諦めの表情なのかもしれない。


 そしてなんとか十闘士パワーでナイツを撃退できたとはいえ、この回でも超越形態は惨敗
こんなんなら、前みたいにダブルスピリット進化2人とスピリット進化4人のスタイルに切り替えた方がベターなのでは…?

 やられっぱなしの展開が続きすぎたせいか、
ついに挿入歌も空気を呼んでインストゥルメンタルとなり「負けるはずがないのさ」と言わなくなってしまった

 この辛く好転しない状況に、十闘士たちは何を思うのか。何はともあれ、ロイヤルナイツとの戦いはついに後半戦へ突入する!

超越勝率:40% 5戦2勝3敗


前:「
ケルビモン編」  次:「ロイヤルナイツ後編


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