デジモンコラム デジモンフロンティア編
今、伝説が進化する! ハイパー超越武闘伝Ⅰ ~ケルビモン編~


36話】 【37話

「「ハイパースピリット・エボリューション!!」」



「カイゼルッグレイモン!」  「マグナァガルルモン!!」


 色々あって世界征服を始めたケルビモン(悪)を止めるため、
神原拓也ほか、「十闘士の力を受け継ぎ、デジモンへ進化する力」を得た子供たちの戦いもついに終盤。

 ケルビモンに思いのほかけっこうなダメージを与えつつも自らも重傷を負ってしまったオファニモンに最期の力を託され、
拓也と輝二の持っていたデジヴァイスは、「ディースキャナVERSION.3.0カスタムマスター(商品名)」にパワーアップ!

 他の仲間たちのスピリットの力も同時にスキャンするコトで、ヒューマン、ビースト、
そして融合形態をも越えた「超越形態」、カイゼルグレイモンマグナガルルモンへの進化が可能となった。
 公式設定では明言されていないが、それぞれ10個ものスピリットを使うだけあって、強さは並の究極体よりも上だと考えて間違いないだろう。


拓也と輝二に2段階も進化の差をつけられ、不満の意を隠せない他の子供たち。泉ちゃんの表情が悲しい。


 しかしこの超越形態には、今までのスピリット進化とは違い大きなデメリットがあった。
進化には仲間のスピリットをも使用するために、他の仲間が進化できなくなるのだ。

 ただでさえ物語終盤で戦いは激化していて、ましてやフロンティアは舞台のほぼ全てがデジタルワールド。
こんな状況下において、特別な力をもたない「生身のただの小学生」なんてのは危険極まりない。

 しかも、「他の仲間たちが危険」という描写は、超越形態で初めて戦う36話で既に描かれている
戦いで崩れるフィールドから仲間を庇うなど、既に「思うように戦えない」という弱点が初回から印象付けられてしまった。


進化ができない仲間だけでなく、
早々とウィングパーツをパージしてしまったマグナガルルモンにまで面倒をかけられるカイゼルグレイモン


 まぁ、「超越形態」ほどの戦闘力を得るためになら、このぐらいの代償は仕方ないさ。
…と思うかもしれないが、この超越形態、今でも語り草になるぐらいにやたら弱いのだ。

 正確に言えば「敵が理不尽に強い」というべきなのだが、
「仲間が進化できない明確なデメリット」がある上に、「超越形態」という肩書と、かなり線が多くて強そうなデザイン。
それに進化バンクのカッコ良さと挿入歌の「負けるはずがないのさ」という歌詞が追い撃ちをかけて、
「強いはずなのに弱さが際立つ」という、デジモンアニメ史上でも屈指のクソザコ主人公のイメージを持たれている。

 俺自身、フロンティアは当時リアルタイムでとびとびで見ていたぐらいだが、
俺と同じく、「超越形態の頼りなさ」はなんとなく覚えていた方も多いのではないだろうか。


 というワケで、「バンダイチャンネル」でフロンティアが月額1000円での見放題枠に入ったのを期に、
1話からフロを見直しつつ、折角なのでこの「超越形態の戦績」をまとめようと思った、というのが今回のコラムです。


【36話  勝利への飛翔! 対決ケルビモンの城 】 VSケルビモン①

 35話のラストはハイパースピリットエボリューションで引きだったので、この回でもまず最初にハイパー化。

 早速ケルビモンに必殺技の「炎龍撃」や「マシンガンデストロイ」を浴びせるのだが、ほぼノーダメージ
一応こちらも防御面では、アルダやベオウルフでは耐えられなかったケルビモンの攻撃にビクともしない程度には強くなってはいるが…。


マグナガルルモンお得意の「早脱ぎ芸」がここで早くも披露される。まだ5分も戦ってねーだろ!
(しかもここで飛行不能となり↑の画像に繋がって、カイゼルグレイモンの肩に乗らせてもらうコトになる)


「何故だ!? 3大天使デジモンの俺の攻撃をくらって…何故!?」 と焦るケルビモン様に対して
「お前は1人だ! オレたちのように仲間がいない! 仲間の勇気が、オレたちに力をくれたんだ!」
 …と拓也が熱弁するも、ようやく対等になっただけで、別に圧倒できたわけではないのであまり恰好がつかない。

 この後、さらに必殺技「スターライトベロシティ」や「九頭龍陣」の応酬によりケルビモンを退けるも、
別に倒せたワケではなく、瓦礫に紛れてケルビモンを逃がしてしまうという失態に繋がってしまった。

 しかもこの騒動で地下牢が崩壊。
過去にデジモンの村を無差別に滅ぼしデータを吸収した罪で幽閉されていた冷酷非道のデジモン・アイスデビモン釈放してしまう


声は若本規夫氏。「かわいい顔が潰れちゃ↑ァ~う」など、心に残る名言を連発してくれる。


 ボコモンにも「普通のデジモンとは違う」「もしかしたらケルビモンより始末におえんかもしれん!」と評される強敵で、
さっそく拓也と輝二のデジヴァイスを凍らせ、初戦闘回でいきなりハイパースピリットエボリューションを封じるというファインプレーを見せた。

 なので他の仲間がこのアイスデビモンと戦うコトになったワケだが、 
シューツモンとブリザーモンの吹雪で拘束し、ボルグモンの0距離フィールドデストロイヤー、
トドメにカイザーレオモンのシュヴァルツ・ケーニッヒとビースト4体の連携でようやく倒せたという、噂にたがわぬ強豪デジモンだった。
(小杉ボイスで強そうな割に大したコトなかったテイマーズのアイスデビモンとは鍛え方が違ったのだろう)
 
 こうして純平、友樹、泉、輝一たち4人にもまだ活躍の場が残されていると分かったのはいいが、既に超越形態の評価があやしい
この先は一体どうなってしまうのか、ある意味目が離せない展開になっていく。
 

【37話 決戦!命ある限り デジタルワールドを取り戻せ】 VSケルビモン②


 フィールドが崩壊していく中、ケルビモンの城が天高く浮かび上がり、まだケルビモンを倒せていないコトを悟る拓也たち。
「ケルビモンに対抗できるのはカイゼルグレイモンとマグナガルルモンだけ」「後は任せた、勝ってこいよ」と
その場に残した4人の仲間たちから激励を受けながらも、拓也と輝二は2人だけで最終決戦の地へと臨む。

 どっこい生きてたケルビモンは、自分が今まで集めたデータを圧縮・吸収して再登場。
ケルビモンからの必殺技を軽く回避し、この時点では超越形態の方が優勢だ。

 まずはマグナガルルモンが銃撃でケルビモンを追い込み、その隙をカイゼルグレイモンに突いてもらう作戦。
早々と右腕のスナイパーファントムを投げ捨てたりもしつつ、ケルビモンを追い詰めていくマグナガルルモン。
浮遊する隕石を背にしたケルビモンの退路を断ち、そこにカイゼルグレイモンのフルパワー炎龍撃が命中し、大爆発を起こす。

「やったか!?」→やってなかった の伝統芸能をこなしつつ、ケルビモンは再生&巨大化パワーアップ。
周囲の隕石を飛ばして来たり、吸収したデータを読み込んで城を振らせたり、
ついでに必殺技も「サウザンドスピア」「ファイナルジャッジメント」に強化され、大苦戦を強いられる超越形態たち
 「負けるもんか!」と突撃するも迎撃され、気を失ってあっちの世界に飛びかけるなど大ピンチ。

 ケルビモンの弱点が、「パワーの源である額に埋め込まれたデータ」だと見抜く輝二。
エネルギー攻撃が効かないため、カイゼルグレイモンの剣に全てを託し、マグナガルルモンを盾にした特攻をかけるコトに。


ケルビモンの猛攻を受け、珍しく自分からではなく敵の攻撃で装甲をパージしていくマグナガルルモン。
この一連のシーンはけっこう悲壮なのだけれども、どうもマグナガルルモンの犬ヅラがあまりシリアスドラマに向いてないような…。



 スピアの直撃を受けて散っていったマグナガルルモンを乗り越えて、見事ケルビモンの額を龍魂剣で貫くカイゼルグレイモン。
力を失ったケルビモンはデジコードスキャンによって、かつての「善」の姿へと浄化されたのだった。


パラディンモード大先輩「急所の額を狙うのはいいんだけどさ、君ちょっとエフェクトに頼りすぎだよね。もっと素朴な突きを見せた方がいいと思う」







 こうして、ほぼ3クールかけてついに前に映画で出てたから新鮮味のないボスケルビモンを倒した拓也と輝二。
ケルビモン、手強い相手だった。輝二の自らを犠牲にした作戦がなければ勝利は得られなかっただろう。
だがこうして世界に平和が……訪れなかった

 ケルビモンの集めていたデータは世界の奥深くに潜む何者かに吸収され、不穏な新たな影が動き始めた。

 まだマトモに戦ったのは2回だけなのに既に初登場補正もなくなっているというのに、彼らの戦いは終わらない!
一応、現時点では「勝率100%」の状態だが、果たして最終回を迎える頃にはどうなっているのだろうか。

 がんばれカイゼルグレイモン! まけるなマグナガルルモン! おれたちのたたかいはこれからだ!!


 
超越形態にげて




ロイヤルナイツ前編」に続く


コラムトップに戻る
サイトトップに戻る