不定期更新される雑記帳です。 日記メニュー サイトトップ

■2024年01月11日 リバイバル上映と2023年振り返り
■2023年11月07日 デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING
■2023年10月17日 マイルームが闇に染まる時
■2023年10月03日 デジモンCOLORとペンデュラムCOLOR
■2023年09月14日 シーカーズと――究極体 聖騎士型 ワクチン種


■2024年01月11日 リバイバル上映と2023年振り返り

 前回の続きで、時は10月27日。
ザビギニングを見終えた後、そのままイオンシネマみなとみらいへと向かった。
というのも、この頃は期間限定で「劇場版デジモンアドベンチャー」
「ぼくらのウォーゲーム!」「ディアボロモンの逆襲!!」の3本をまとめたリバイバル上映が行われていて、それが目当てだ。
流石に上映館はあまり多くなく、むしろこれ合わせでザビギを見る映画館も徒歩圏内のブルク13にしたくらいだ。

 リバイバル上映までは間があったので、映画館のある横浜ワールドポーターズを暫く散策。
中にはホビーショップやら特大のガチャコーナーやらゲーセンやらが色々あって面白かったけど、
デジモンの映画ビジュアルのガチャは置いてないし、ザビギのプライズは扱ってなかったりで残念。

 本当は、久しぶりに「おもちゃ屋さんの倉庫(アウトレット玩具を扱う店)」を覗くのも楽しみだったんだけど、
調べてみたら桜木町店は数年前に閉店しちゃっていたようでそっちも悲しかった。

 さて、ついに来ましたリバイバル上映。
思えば、ウォーゲームとディア逆は幼少の頃に近所の市民ホールで見た覚えがあるけど、
最初のパロットモンのやつを映画館で見るのは今回が初めてだったので、ちょっと感動。

 1本1本の尺は短いけれど、3本合わせると約1時間半でけっこうなボリューム。
全デジモン映画の中でも確実に上位に入る3作のセットなのもあり、満足度の高い体験ができた。
久々に見てもやっぱパラディンモードはアレだったけど…。

 そして驚いたコトに、実は自分たちが座っていたすぐ前の列に、あの渡部チェル氏がいたらしい。
ひょえ~! 館内は薄暗いし、周りまで見てなかったから知る由もなかったけど、より一層貴重な体験ができて得した気分だ。
シアターは小さめだったけど客席の埋まり率は良かったし、観客のマナーもなっていて良かったと付け加えておこう。


買ったり貰ったりしたこの日の戦利品。
けーいち、ガルル郎と3人で見に行ったが、リバイバルの特典カードは上手い具合に3人がそれぞれ別のをもらえて良かった。





 ザビギとリバイバルを見た翌日の28日。
ノミジッド兄貴に誘われて、ビームとのいつもの3人で令和最新トイ・カブトボーグによるボーグバトルを堪能した。

 令和ボーグが発売された頃、俺も一応アトラスオオカブトを一つつまんではいたのだけど、
やっぱバトルホビーは部屋に飾っておくだけじゃなくて、戦わせてナンボだな!ってのを実感。
令和ボーグはなんか妙にパワフルなので、適当にぶつけ合って戦わせるだけでも妙な楽しさがあった。

 本当はバトルステージも持ってきてくれるはずが忘れちゃったそうだが、
カブトボーグとそれを操るボーガーがいればあとはまぁどうとでもなる、なるのだ。


 そして教えてもらったのは、以前のは知らないが令和ボーグは「クワガタの方が圧倒的に強い」らしい。
ボーグ同士が組み合った時、クワガタタイプの方がオオアゴが低い位置にあるため、相手を持ち上げやすいためだ。
俺のアトラスくんは悲しいほどに負けっぱなしだったので、確かな情報なのだと思う。
最強のボーグバトラーを目指す人たちはクワガタを選ぶといいだろう。

 そして、正直俺はアトラスを買っただけでその後の商品展開は全然追っていなかったのだけど、
ビックリするくらい「オプションパーツなどのカスタマイズ商品が出ていない」ようだ。
流石アニメはほぼノーオプションバトルだっただけはある。いや、もっと出してくれ。
(ジョイントの規格的に、トランスフォーマーやゾイドなどのパーツで魔改造はできるらしいが…)



 さらに数日が経って11月4日。
この日は27日のメンツにあくせるも加わり、「ゴジラ-1.0」を見に行った。

 上映からだいぶ経ってるしもうネタバレに配慮する必要もない気もするけど、とても良かった。
「終戦直後、復興中の日本にゴジラが襲い掛かる」とかいう最悪すぎるコンセプトでずっと気になっていたけど、
実際に見てみると思いのほかハートフルというか、人間賛歌というか、希望と活力に満ちたお話で良かった。

 登場人物がみんな魅力的だし(特に機雷処理班がすき)
怪獣を見る映画なのに「お願いだからもうゴジラ出てこないで!」ってなる感覚が新鮮だった。




 そしてそんなこんなで現在に至り、新年明けましておめでとうございます。

 2023年を振り返ってみると、我ながらサイトの更新が少なかったなぁという印象。
辛うじてコラムの更新はあったけど、年イチくらいはやってた誤植図鑑は手付かずで終わっちゃったし。
絵も全然描けてなかったし、デジモン部も廃部の危機に瀕するレベル。

 じゃあ今年はそのぶんも頑張るのかと言えば、
今年も暫くはサイトの更新は控えめかなぁ…?という感じ。

 というのも、実は次の超デジコレには久々にサークル参加したいぞという気持ちがあり、
そこでの頒布物を製作するためにサイトの更新を犠牲にしようという魂胆であります。

 イベントは5月だけど、まぁそれまでの間なんもしないってワケじゃないし、
今年も後半は普通にあれこれやるだろうから、まぁいつもどおりのぼちぼちお付き合いください。





■2023年11月07日 デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING

 10月27日。例によって朝イチで「デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING」を見てきた。
感想については既にコラムを書いているので、良ければそちらも読んでみてほしい。
 「事前情報でも推してた割にラーメン屋はあんま活かされてなかったな…」と思いはしたが、
影響されやすいタチなので、映画を見た後には近場のフードコートでラーメンを食べた。
ホントなら映画とコラボしている天下一品や、あるいは劇中のラーメンに近そうな家系を食べたかったのだけども、
この後には別の場所に向かう予定があったので、道中で唯一見つけたタンメン屋を頼った。味は普通でした(素直)


 さて、ザビギに関して俺は概ね「楽しめた側」ではあるのだけど、まぁ、ヒトを選ぶ内容だよな…とも思った。
思った以上にゲストであるルイとウッコモンに尺が割かれているのもそうだし、
ルイの幼少期のシーンに対して激しい嫌悪感を訴えてる人も少なくなかったりして、感じ方は色々なんだなぁ、と思った
(後者に関しては別にそういうヒトを否定する気はなく、俺自身は全然気になってなかったから…)

 でも、作画はちゃんと現代レベルでシッカリしていたし、
倫理観が気になるような展開もなく、ちゃんと単独での話にケリはついているしで、
感想コラムに書いた通り、俺の中では「まぁまぁ良かったんじゃない?」という感想に落ち着いている。

 俺は何かデジモンの作品を見た時に「新しく好きなデジモンが増えればOK」判定になるのだけど、
ザビギだとけっこうマジにウッコモンが好きになれたのでそこは良かった。ただし進化後はNG。

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オマケ 俺がXやふせったーに置いたザビギ関連の感想リンク集

見た直後の大雑把感想
ザビギの大輔について(ツリーも参照)
ウッコモンについて
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 ラスエボから今作にまでかかった時間を思うと、もし次回作があるのなら2027年頃になるのだろうか。
そしてなんと、02最終回ラストで描かれていた未来も、劇中世界における「2027年」設定らしい。
制作側がこんなにもオイシイタイミングを逃すハズもないので、
今後は「デジモンアドベンチャー完結編」とでも言えるような新作が控えている可能性は高そうだ
(そして、その後も普通に続きそうだ)

 もしそうなれば、その時には意外と希少な「無印世代と02世代の共闘展開」も叶いそうだし、
いよいよスクリーンで今度こそちゃんとカッコよく暴れまわるパラディンモードの姿が拝める…かもしれない。



 なお、今作「ザビギ」の背景で公式スタッフによるイザコザが勃発しているのも話題になっている。
……が、面倒でデリケートな話題なので、わざわざサイトで触れにいくのはやめておく。我々は賢いので。


 そんなコトよりも俺が気になったのは、公開から4日で公開されたこのインタビューだ。  読んでみると、色々とスゴい内容がぶっちゃけられている。
俺は「ザビギ本編を見てない内からコレを読んでたら行く気なくしてただろうな…」と思ったくらいだし、
他にも「こんな意識で続編をつくっていたのか…」というマイナス反応を露わにしたファンも少なくない。

 このインタビューに関して、「内容をちゃんと読みこめば決して否定的に見るべきものではない」という声もあるが、
田口監督がメガホンを取ったラスエボ・ザビギの2作の内容を踏まえた上でコレを読んでしまえば、
ガックリと脱力感に襲われてしまうファンの方が多いのは、俺は極めて自然なように思う。

 とはいえ、「誤解を受けて不当なバッシングを受ける人」なんてのはあってはならないし、
逆に「ロクに内容を理解してもいないのにバッシングしてる奴」なんて偏見を持たれるのもイヤなので、
改めてこのインタビューを熟読したものの…やっぱり、自分はそう良い印象を持てるモノではないと感じた。
せっかくなので気になる点をピックアップしつつ触れてみるが、ザビギのネタバレ要素も普通に含むので注意。
 
≪インタビューへの所感≫(クリックして展開)
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 まずこのインタビューで分かるのは、「監督がとにかく言葉選びがヘタクソ」という点。
まぁ映像作品のプロであってトークや文学のプロではないのだから仕方ない…のかもしれないが、
根本的に監督の言葉選びがヘッタクソなせいで、必要以上の誤解とヘイトを招いているのは間違いない。

 文字媒体のインタビューなんだから額面通りに受け取って何が悪いんだとも思いはするが、
いつまでも言葉尻を捕まえていても進まないので、好意的解釈も交えて読んでいくしかない。



02最終回につながる話

 恐らく、今回のインタビューで最も誤解されている部分だが、
「田口監督は02最終回につながる話をやるつもりがない」…というワケではない。
ラスエボにしろザビギにしろ、02最終回で描かれた職業や人間関係に、確実に近づいていっている描写なのは分かるはずだ。

 監督が言いたいのは、「02最終回に向かう展開をメインに据える新作は面白くない」という意味であり、
だからこそラスエボは「パートナー関係の解消」、ザビギは「ルイとウッコモン」という独自の要素を大きく扱ったのだろう。

 …とはいえ、他でもないその新しく大きく扱った要素こそが、
「過去作との矛盾を生じさせ、ファンからも受け入れがたい部分になっている」現状を思うと、
もうフツーに「悪いヤツが出てきたのでやっつける」くらいの簡単な話とかやってた方がいいんじゃない?と感じる。
これらが本当に「順当に未来に進んでいくドラマよりもファンに求められているテーマだったか」と考えると、疑わしいところだ。

 ていうかメノアにしろルイウッコにしろ、過去作とのすり合わせがヘタなせいでノイズになってるから、
「もっと上手いコトやってれば、それで済んだんですよ」ってだけの話でもあるんだよな…。
「02最終回は呪い」という認識はありながら、ラスエボやザビギで新たに追加された設定の方が明らかにキッツイ足枷だし…。

 むしろ、「ガッツリ続編らしい話をやったら新規層の客を呼べないので避けてます」とかの事情なら分かるんだが、
ラスエボもザビギも選んだテーマ自体は「原作を知らないと分からない話」だから、そういうワケではないんだよな…。


 今回のインタビュー以外の場所でも、
田口監督は頑なに「02最終回に直接的につながるような話はやっても面白くない」という認識なのが窺える。

 以前、アニメステラーで「田口監督は02最終回を呪いと言っている」という旨の発言を聞いた時は、
そりゃまぁクリエイター視点からしたらそうでしょうな、と笑ったものだが、
インタビューを見るに、「02最終回に向かう話は(つくるのが)面白くない」という考えが強いように感じた。
本当に心から「02最終回に向けた話なんてみんな喜ばない」と思っているのかもしれないが、果たしてそうだろうか?

 確かに「予定調和の物語なんて面白くない」と言われると、一見説得力はあるように感じられる。
しかしそうは言ったって、「デジモンアドベンチャーの続編をやる」と言われた時に、
かつてのファンが気にするのは「子どもたちがどのように成長し、どうやってあの02最終回に辿り着くのか」であるのは当然だと思う。

 つまり、ファンは予定調和であるコトを既に受け入れているし、
「描かれなかった道中に、果たしてどのような波乱があったのか」で新たな面白さをつくりだす余地は十分にあると思う。
かつてはデジモンアドベンチャーを楽しむ側だったという田口監督なら、そういう方面にだって切り出せたのではないか。

 実際、ラスエボにしろザビギにしろ、ファンは「成長した子どもたちの活躍」そのものは肯定的に受け入れているし、
tri.で「太一が外交官という道を志したのは、西島先生という恩人の存在があった」と描かれたのは、数少ない功績だと俺は思っている
(なので、この点がラスエボで思いっきり無視されていたのは本当に腹立たしかった)

 ファンとしては「かつて応援していたキャラクターたち」に再び会えるだけでも喜ばしいコトであり、
わざわざ「既定路線の話をやるのはつまらない」なんて悪い感想はいちいち抱いていないのでは?と自分は思う。

 

(ラスエボの)続きはほかの誰かが作ればいい、という気持ちがあった

 実際のところ、ラスエボ段階での田口監督は「tri.の続きを急に任された」だけの立場であり、
監督がインタビューで語っているように、本人としては「ラスエボで終わる想定だった」ワケで、
「ラスエボのラストは02最終回にもなんとなくつながるようにしていた」というのは、確かにそうだとは思う。

 「パートナー関係の解消」などというリブートレベルのキラーパスをブチこんでいるのはアレだが、
ラスエボ時点での監督のスタンスは、別にとりたててヘンなモノを持っていたなんてコトはないだろう。


 しかし、現実にこうして同氏は再びザビギにも監督として関わるコトになったのに、
「ラスエボの続き(と言えるドラマを大きく扱った作品)はやりたくなかった」り、
ザビギで「ラスエボの撒いたパー関に対する責任を一切とらなかった」点はかなりの問題だと思う。

 なんでも、「最終的にはウッコモンパワーでパー関もチャラになったのでOK」みたいなハナシも聞いたが、
俺が疑問なのは「ウッコモンに会う前から大輔たちがパー関を一切気にしていない」コトの方だ。

 他でもない先輩たちがあれほど苦しんでいたのを知らないハズもない
(ていうか、実際フェスかなんかの短編では触れてたらしい)のに、
コトもあろうか、ルイを上空に運ぶためだけにパイルドラモンへ進化したのは色々な意味で呆気にとられた。

 6億歩譲ってtri.の描写をないがしろにするのは置いておくにしても、
流石に直近であるラスエボへの確かなアンサーを用意してないのは、あまりにも大きなノイズだ。
これでは「続編制作」に対して、いい加減すぎるという悪印象を持たれてしまってもおかしくない。


デジヴァイスが消えるというラスト

 感想コラムでは直接触れなかったが、今作で一番「オイオイオイ」となった要素。
この人ら、毎回何かしら解消させなきゃ気が済まないの…?

 曰く「これからの『デジモン』シリーズの足かせを外すという意味」でもあり、
「『02』の最終回でもみんなはデジヴァイスを持っていないので、つじつまを合わせる意図」とのコトだが…。
(02最終回でみんながデジヴァイスを持ってなかったのは、
 そりゃ「もうデジヴァイスは必要ないから」ってのもそうかもしれないが、
 メタ的に「時が流れたのにみんなデジヴァイスとD-3だと不自然だけど、新たにデザイン起こすほどでもないから」くらいに思ってた)


 まぁ、「最終的にデジヴァイスに囚われない関係になっていく」と言われればそれっぽいけど、
そういうハナシをやるんならそれこそ「ルイとウッコモンの関係」だけじゃなくて、
「選ばれし子どもたちがデジヴァイスを手放す話」ってテーマを大きく扱うべきだったんじゃないのか?

 俺はデジヴァイスが消えてしまうコトそのものよりも、
「ルイの新しい願いのついでに消えた」というあまりにも雑な見せ方なのがイヤだった。
ザビギの劇中においてもルイのデジヴァイスって「ウッコモンからもらった大事なプレゼント」だったし、
「キレイに生まれ変わる」ならともかく「デジヴァイスが消える」なんて描写されても全然納得できないし…。
(ていうか、「友達がほしい」で選ばれし子どもの概念が生まれたのなら、
 「もう何も望まない」のなら消えるのはデジヴァイスだけでは済まないのでは…)



 「デジヴァイスが必要なくなった」というのは確かに心や関係の成長と言えるだろうし、
ラスエボやザビギだって「力を失ったデジヴァイス」が象徴的に描かれてて、それはそれで美しかったけども、
いくらなんでも「デジヴァイスが雑に消滅した」ってのには、受け入れがたいものがあった。

 俺は太一や大輔は大人になっても、冒険の思い出として
ゴーグルと一緒にデジヴァイスを机の引き出しに大切にしまってるモンだと思ってたのに…。

 まさかデジヴァイスやD-3も、こんなにも雑で唐突なお別れを迎えるとは思ってもいなかっただろう。
未だに人気やポジションを確立できているとは言い難いスマホヴァイスくんもどうなってしまうんだ
(デジヴァイス消滅ついでにフツーのスマホに戻ったのだろうか)

 パー関といいデジヴァイス消滅といい、
「次回作をつくる時」に「まず解決しなきゃいけない大きな問題」を残していくスタンス、マジでどうなのと思う。
そんなんにいちいち尺をとられたくないし、かといってザビギみたいにスルーされたらもっと困るし…。

 そもそもパー関も、「どうやったらここから事態が解決に向かうのか」の展望が一切描かれなかったからこそ、
「次回作であるザビギでどういう救済を出してくるか」が余計に注目を集めていたのになぁ。
---

 改めて読みはしたが、やっぱ何はともあれ「上映わずか4日後」に出すような記事ではないな…と強く思った。

 単純にネタバレが早いってのもあるし、
既に見た側としても「そういうコトか!」と良い意味で納得できる部分がない。

 作り手側が思ったよりもテキトーだったり、ファンとの認識のズレがあるのではと不安になる内容で、
ついてきているファンに対して、上映中の映画を「見たい!」と思わせてくれるようなモノだとは到底思えない。
せめて、映画上映が終わった頃なら「勝ち逃げ」的な形にもできただろうが、
こんな公式ネガキャンみたいな記事を出されては、他のマトモな関係者も顔面蒼白だろう。

 「インタビュー内容が曲解されてる」と言われれば確かにそういう面もあっただろうが、
結局ラスエボやザビギで「デジモンアドベンチャー」が必要以上に壊されていっているのを見ると、
憤るファンが出てくるっていう結果に変わりはないんじゃないかなぁ
(悲しいコトに、現在進行形で角銅氏が構想とのズレについてアレコレ言ってきている点も重なってしまう)


 ラスエボとザビギで監督には「前作の描写を無視する」フシがあるのも分かったし、
個人的には正直「これ以上シリーズ続編をやってほしくない」気持ちはだいぶ強くなってしまった。

 しかしこんな状況にまでなっても、「次回は別の人にお願いしたい」かは難しいところだ。
いやだって経験上、ここで別の人を呼んだら、なんかもっとヒドいコトになりそうで…。
監督本人も再三「続きはもうやる気はない」と言っているが、
ラスエボからザビギに続投されているのを思うと、次もまた田口監督な流れではある気がする。

 今回のインタビューに注目するとどうしても監督への不信感が募ってしまうのはあるが、
それでも個人的に田口監督は「近年のデジモンアニメ担当者としてはだいぶマトモ」だと思っているので、
監督が悪いというよりは、「今更デジモンアドベンチャーの続編をやり続けてる」のが一番の問題な気がする。

 そもそも、東映アニメーションは制作内での権力はとにかくプロデューサーが強いと聞くし、
ザビギにしたって光り輝くアイデア(笑)を持ってきたのは木下Pだと明かされているし、
ラスエボで角銅氏と仲違いする環境をつくってしまった諸悪の根源は、監督よりも上の層が疑わしい。

 さておき、叶うなら田口監督にはフツーに新作デジモンアニメをお願いしたいという気持ちの方がある。
あるいは、せめてアドコロあたりを上手くやってくれれば良かったのかもしれない。ウッコモン、なんとかしろ。


 ザビギ自体はそこそこ楽しめたのに、まさか作品外でこうも気を揉まれるコトになるとは思わなかった。
本編上映からのスペース、インタビュー、場外乱闘やらで、もはやザビギ本編以上に場面移動が豊富な怒涛の展開だ。
ザビギ界隈はあまりにも情報によって環境が変わるスピードが早いので、
公式が上映3日目で「鑑賞に乗り遅れている」判定を下してきたのにも意外と正当性を帯びてくる。

 そういえば、ザビギは映画公開前からファンの感想を集めるというフライング乞食行為を行っていたりもしたが、
公式番組の発信やらPVの追加には熱心だったりと、広報は妙に頑張っている…というか、むしろ焦っているように感じる。

 そりゃまぁ、映画の売れ行きや評判は今後を大きく左右するのだから躍起にもなるだろうけど、
「そんなら、最初からもっとキャッチーで受け入れられやすい作品をつくればいいのに」とも正直思ってしまった。


 けれど、諸々の事情を踏まえた上でも、俺はザビギという作品自体は嫌いじゃない。
わざわざ人に勧めるほどじゃあないけど、それを言い出したらデジモン自体がそうだもんな、ワハハ。





■2023年10月17日 マイルームが闇に染まる時

 2週間前、土曜日の昼下がり。
休みだからと布団に寝転がってダラダラとスマホをいじっていると、急にフッと周囲が真っ暗になった。 

 驚きながらも、「部屋の照明が切れてしまった」のだとすぐにわかった。
以前からたまに一瞬だけ明かりが消えるコトや、ボヤボヤと不安定になる時があったからだ。

 こんなコトもあろうかと、俺は既に予備として同型のシーリングライトをストックしておいた。
商品説明には「約10年は保つ」とあるのに、まだ使って6~7年くらいしか経ってないのは気になったが、
「それくらいの誤差もあるのかな」くらいの認識で、深くは気にしていなかった。

 兎にも角にも、さっさと照明を変えるに越したコトはない。
幸いにもまだお昼過ぎだったので、窓から入る光だけでも部屋の中はそこそこ明るい。

 しかしながら、この「照明を外す」のに予想外の一苦労。
やるコトと言えば「ロックボタンを押しながら少し捻る」だけのハズなのに、あまりにもカタい。
台に登って首や腕を真上に伸ばしながらの作業というコトもあって、思っていた以上にキツかった。

 恐らく1~2時間ほど格闘し、半ば強引になりながらもなんとか照明を外すコトに成功。
そのまま新しい照明の取り付けに取り掛かるが、今度はすぐにカチッとハマってくれた。

 さぁて、スイッチ・オン。
……とリモコンを押したものの、ウンともスンとも言わない。
壁側のスイッチをカチカチと押しても一切反応がなく、部屋は中途半端な明るさのままだ。

「交換さえすればすぐに解決できる」「交換用の予備すら用意してある」。
そんな簡単な事態だとばかり思っていたので、先ほどの疲労も募って想定外のイヤな汗が流れまくる。

「助けてインターネット!」とひたすらオレが検索!
「照明を交換したのにつかない」という旨であれこれ調べていると、
「部屋の照明がつくには、照明器具自体はもちろん、天井の中にある『安定器』が機能しているコト」が必要だと初めて知った。

 そしてこの安定器、「8~10年」ほどのサイクルで交換が目安になるらしい。
思い返してみれば、俺が今の部屋に住んで10年近く(!)が経過している。
その間に照明を外し、天井の中をメンテしてもらったコトはあっただろうか。いや、ない。


 今回のトラブルの原因は、「電球切れ」ではなく「安定器の故障」が濃厚なのは分かった。
なるほど、どおりでまだ寿命に余裕があるはずのライトがつかなくなったはずだ。

 調べてみると「安定器 交換方法」などのサジェストが出てくるので自分でやる人もいるのだろうが、
こちとら安定器の概念すら知ったばかりのド素人だ。ヘタな手出しはしたくない。
それに、この場合なら賃貸側の責任で向こうが全負担で対処してくれる可能性が高い。

 そんなワケで、大人しくサポートに「部屋の電気がつかなくなった」と事情を話す。
タイミング悪く土曜日なので業者の対応は少し遅れ、週明けの月曜に調査に来てくれる手筈になった。


 とりあえずはその調査待ちというコトになったので、それまではこの真っ暗な部屋と向き合うコトになる。
まぁ、家の電気が止まったワケではないし、
リビング以外の電気は普通につくのでそこまで深刻な事態ではないけれども、ひたすらに不便だ。

 この時ほど、「パソコンモニターやテレビにはバックライトが搭載されている」コトに感謝したコトはない
(ついでに、デジモンCOLORにもバックライトがあるコトのありがたみを無駄に堪能した)


 そして迎えた月曜日。
業者さんを迎えるにあたって部屋の電気がつかなくて困るのは、「部屋の電気がつかないので掃除もマトモにできない」コトだった。
ただでさえ長らく人を家に招いていなくて、俺一人が辛うじて生活できるだけの空間に成り果てていたのに…。
まぁ、どうせ暗いからどれほど散らかってるかはあまりバレないとも言えるか。

 業者の兄ちゃんはマットと脚立を持ち込んで、問題の照明を取り外し、中の状態をチェック。
調査自体は一瞬で終わり、やはり「照明ではなく天井側の問題ですね」との答え。

「照明を換えてもダメだったので安定器の問題だと思う」というのは最初の電話で伝えてあったので、
調査だけと言わず最初に来たこのタイミングでパパパッと直していただきたかったが、そうもいかないらしい。

 とにかく、住民の過失ではなく賃貸側の問題なのはハッキリしたので、
あとは修理工事の日程を決めてもらい、改めて直しに来てもらうだけだ。
「できるだけ早く来てもらえれば助かります」「ですよねぇ。そう伝えておきます」と、業者の兄ちゃんを見送った。


その後、流石に家に光源がなさすぎてつらくなってきたので、
適当に2000円ほどの電気スタンドを購入。これだけでもだいぶ助けられた。
部屋の電気が直るまでの私の太陽、『代替(ダイタイ)ヘリオス』と名付けられた。

 ここまでは順調にコトが運んでいるように思えたが、ここで流れが変わった。
工事どころか、その日程を決める連絡がとんと来ないのだ。

 まぁ、どれほどの時間を要するモノなのかも分からないので、数日は待つコトにした。
職場の人ともこのコトは話していて「さっさと電話した方が良くない?」と言ってもらったのは確か木曜だったが、もう少し待った。

 部屋の電気が消えてから1週間が経過。
調査からは5日間だが、流石になんも連絡がないのはおかしくない?とサポートに電話。

 一体どうなっているのかの状況確認をしてもらうと、
なんと「工事の了承はとれた」だけの所で話が止まっていて、
具体的に日程を決める流れは一切なかった、と告げられてしまった。

 内心「は??????」となりつつも、サポートの人に当たっても仕方ないので、
できるだけ早く担当の人から折り返し連絡をもらえるように手配してもらう。
しかしながらこれまたタイミング悪く、「月曜が祝日なので、最短で火曜日になります」とのお返事。
こっちへの連絡はほっぽりながら連休堪能してんじゃねーよ!


 そして火曜日。部屋の電気が消えてから11日目。
火曜日は休みだったので、理想としては午前中くらいに電話をもらって
「今すぐ来てください。今日あいてますんで」と答えたいところだったが……昼すぎになっても電話がこない。

 既に連絡を放置されていた状況なのに、これ以上無駄に遅延されてたまるかとこちらから催促電話。
サポートの人には度々手間をかけて申し訳ないが、仕方ないじゃん業者の人が連絡先くれてないんだから!

 そして夕方ごろ、ようやく業者の方から電話が入り、
「例の件ですが、器材発注の関係で最短で今週の土曜日になりますね」とのお返事。
ぜ、全然今日中に済まねぇ~! ていうか、まだ器材すら手元にないのかよと軽く脱力。
ないのなら急かしても仕方ないので、「アッハイ、よろしくお願いします」とだけ伝えて終わり。

 うーん…安定器なんてどの部屋にも必要になるんだから、
もしもの時に備えてストックぐらい常にあってほしいイメージだったが、そうでもないのか…。
それに、どうせ器材がまだ届くまで間があるから日程相談の連絡もしてこなかったのか?
いや、待たされる身としては目安が分からないと不安なんだから、やっぱ連絡はあるべきだよな…。


 そんなこんなで、既にヘリオス頼みの薄暗い部屋での生活にも慣れてきていたが、
ようやく工事予定日の土曜日を迎えた。
ここまでくると、「安定器を交換しても直らないルート」などのネガティブな考えも芽生えてくる。

 午前にはこちらの用事があったので夕方に来てもらう予定だったが、
「すいません、30分ほど遅れます」という電話。いいよいいよ今更30分くらい。


 そしてついに、前回とはまた別の業者の兄ちゃんが来訪。
これまたマットや脚立を持ち込んで、テキパキと交換作業を進めていってくれる。

 ちなみにこの時、「寿命が来たと思って外した前の照明」は部屋の隅っこに保管していて、
「交換したけど結局つかなかった新品の照明」は天井にセットしたままの状況だったのだけど、
作業の途中、兄ちゃんが外した新品の方の照明をわざわざ外にまで運んでいったのが少し気になった。
「別に、そこらへんに転がしておいてくれて良かったんだけど、
 万一のために破損防止で安全な場所にまで運んでいったのかな?」なんて思っていた。


 ほどなくして交換作業が終わったようで、兄ちゃんが壁のスイッチを押すと、
ものすごく久しぶりに感じるくらい久々に、俺の部屋に光が灯った。
思わず「おお~…」と感嘆の声が漏れたが、
見ず知らずの兄ちゃん相手にも容赦なく照らし出される玩具まみれの汚部屋が自分の目に飛び込み、嬉し恥ずかし気分。

 そのまま兄ちゃんは、ついでに壁側のスイッチも新品に交換してくれた。
さらに最後に「これ、リモコンです。使い方分かります?」「こっちは説明書です」と、次々にモノを渡してくる。

 この時はうまく事態が飲み込めてなかったが、そう、
安定器ついでに、照明そのものも新しいモノに交換してくれていたのだ。
デザインがほぼ同じ丸いシーリングライトだから気付かなかった…
(「照明も交換しました」という旨の説明はなかったので尚更気付けなかった)

 つまり、兄ちゃんがウチの元々あった照明をわざわざ外に運んでいったのは、
「不用品」として処分してくれたという手厚いサービスだった……のはいいけど、
いや…そっちは新品だし…どうせ持っていくなら部屋の端にある古い方を持ってってほしかったな…。

 ただ、ウチの照明は3000円くらいの安物だったのだけど、
説明書をもとに新ライトくんの商品情報を調べてみると、なんと2万円弱もするブツなのが分かった。
ヒエェ、じゃあもう何も文句言えないわ。別に照明も変えてほしいと頼んではなかったけど…。


 
 何はともあれ、こうして2週間かけてようやく俺の部屋にもまばゆい光が戻ってきた。
正直1週間以内で直してくれるかと甘く見積もっていたので困惑はしたけれど、まぁ直ったからいいや。
負担も管理会社持ち(たぶん)で、照明までいいのに変えてもらっちゃったしね。

 光を取り戻した我が根城を見て思ったのは……「掃除しよう」というコトだった。
「その内掃除すればいいや」なんて思っていると「したくてもできない状況が来る」のを体験してしまった。

 でもま、不便な日々ではあったけど、元々パソコンさえあればどうとでもなるネット廃人だから、
ヘリオスを迎えてからは尚更それほど大した精神負担はなかったな
(「いつ直るんだよ」という不安と、目に余計な負担がかかってそうな懸念はあったけど)

 この程度なら、一人暮らしを始めてすぐの頃にNHKの洗礼を受けた時とか、
パソコンが不調になって世界に繋がれなくなった時とか、冷凍ピラフを部屋にブチ撒けた時の方がつらかった。


 というワケで、俺は今回のトラブルで恥ずかしながら「安定器」というモノを初めて知った。
部屋の電気の調子がおかしいと思ったら、早い内にココを調べてもらうのがベターなのだなあと、
まだ一人暮らし歴が浅い人や、これからするかもしれない人に情報共有が出来たならヨシとしよう。





■2023年010月03日 デジモンCOLORとペンデュラムCOLOR

 9月19日にデジモンCOLORのVer.3~5が発送された。
とはいえ同時3つは少しカッタルイな…と思い、とりあえずは当時実機を持ってなかったVer.3と5を育成中。

 内容に関しては既に出ていたVer.1・2とほとんど変わらないが、
この間にもよりプレイしやすいようにと細々とした微修正があったのは良かった。
おかげでVer.1の(主にトレーニングに起因する)ダルさがさらに浮彫になった感もあるが…。

 Ver.1ほどではないがトレーニングに時間がかかってしまうVer.3に関しては、
オリジナルから仕様を変えて進化条件のトレーニング回数を少なめに調整したり、妙な所でも気が利いている。

 とにかくまぁ、こうして初代デジタルモンスターの全バージョンがカラーで揃ったコトだし、
あとはぼちぼち育成しながらぼちぼち攻略ページも更新していくか~…とノンキに構えていたら、
あれよあれよと言う間に新作の告知がなされ、早々と予約まで始まってしまった。



 …というワケで、案の定デジモンペンデュラムCOLORの発売が決定。
元々25周年本でも予定はあるって言ってたし、けっこう前からデジモンウェブのヘッダーがペンデュラム仕様になってたりしたから
まぁ当然出るだろうなとは思ってたけど、やっぱり出てきた。

 商品内容については、良くも悪くもデジモンCOLORの新仕様を順当にペンデュラムにも落とし込んだ感じ。
できれば本体カラーは「.5」のクリアカラーにしてほしかったけど、フツーに各バージョンの通常版から片方が選ばれている。

 気になるポイントとしては、やはりデジモンCOLOR同様に追加キャラが実装され、
中でも完全新規キャラとして、サーベルレオモンとエルドラディモンのジョグレスによる「トラロックモン」が紹介されている。

 究極体同士の合体であるのなら当然超究極体クラスだろうし、
俺が以前「ペンデュラムCOLORにやってほしいコト」で挙げていた「各バージョンに最強格のキャラを」てのは叶った感じかな。

 …ところでラブテリオンの姿が見えないけど、当然いると思ってたのにもしかしていないんだろうか?
ネイチャースピリッツCOLORの登場デジモンは全32体で、ペンデュラム1、1.5のデジモンをあわせると23体。
追加が明かされているエルドラディモン、トラロックモンと、シルエットですぐ分かるマスティモン、
そして同じくシルエットで新規ドットなので確証はないが恐らくミタマモン、
さらにアンゴラモン、ジンバーアンゴラモン、ラモールモン、ディルビットモンを合わせると31体で、もう残り1枠しかない!
恐らくオオクワモンの上にグランクワガーモンが来るだろうと考えると、ラブテリオンの枠はけっこう怪しいな…。
個人的にはトリケラモンの先に誰か恐竜系も欲しいところなんだけど。

 ジャガモンの上にエルドラディモンを持ってきたのはナイスだけど、
個人的には、この機会にはせっかくだからゲコモン究極体を出してほしかったなぁ。
恐らく進化表的に全完全体の先に何かしらの究極体がくる形になると思うけど、ゲコの究極体枠には誰がくるだろう
(オオクワの上にグランがいって、トノサマの先にメタルエテが割り振られるだけの気もする)

 せっかくペンデュラムにキャラを追加するのなら、進化系譜としての完成度を高めて欲しいところなのに、
こうも枠が限られているとなると、系譜的に浮いてるサーベルレオモンとメタルエテモンがジャマなんだよな…。
でも流石にオリジナルにいたキャラを外すなんてコトはできないだろうし…。


 既にちょっと触れた通り、各バージョンにゴスゲやシーカーズといった近年の主役デジモンが参戦するのは良かった。
ちゃんと獣のアンゴラがNSp、クラゲのジェリーがDS、魔狼のルガがNSoと上手い具合にマッチしているのもエラい。

 後発のWG、ME、VBにも似たように主役デジモンが来るのだろうけど、
仲間内で話した内容も踏まえると、WGにパルスモン系、MEにコマンドラモン系、VBにガンマモン系の可能性が高そうだ。
特にMEにコマンドラ系が来てくれたらとても嬉しい。成熟期はちゃんとハイコマンドラモンで頼むぜ。
アイツに合わせてヌメモンとかはマジでやめてくれよ!


 つーワケで、まぁ予約も始まったコトだし早々と注文をキメた。
正直に言えば、あまりにも既定路線すぎるし、過去作の焼き直しありきで既に惰性になりつつあるけども、
16ドット文化が今も続いてくれるコトには感謝しかないし、まだちゃんと自分の意思で付き合える。

 当時のペンデュラムは初代より1割ほど高かったから、COLORも9000円くらいになるんじゃないかと思ってたけど、
デジモンCOLORが6930円なのに対して、ペンデュラムCOLORは7130円と全然大したコトなかったのは嬉しい誤算。


 しかし、こうもアッサリとペンデュラムCOLORまで出しちゃうとなると、「その次」がどうなるかが早くも気になってくる。
個人的にはガワは流用でもいいからデジモンXやペンデュラムZのような新作路線に向かってほしいし、
いっそ復刻路線を突き進んでプログレスCOLORとかペンデュラムエックスCOLORにも挑戦してくんないかな。




■2023年09月14日 シーカーズと――究極体 聖騎士型 ワクチン種

 今週末には大阪から家族が関東に遊びにくるとのコトで、久しぶりに集まる約束になっている。
親父だけは別件で去年も会っていたけども、ろくに帰省できてないから母と妹は実に4年ぶりくらいになるなぁ。

 LINEで「いよいよ明日だね」と書き込んだところ、「いや、明後日だけど…」と総ツッコミをくらった。
てっきり金・土・日の2泊3日だとばかり思っていたら、土・日の1泊2日だったらしい。
まぁ、明日の予定が急にあいたので、こうしてサイトを更新する時間ができたからいいか。

――― ◆ ―――



デジモンシーカーズ



 シーカーズ最新回である2-12が公開された。
前回・2-11の終盤では「アイツ」が突如出現し、恐らく公式の意図したものとは別の緊張感を覚えながら待ちかねていたところだ。

――究極体 聖騎士型 ワクチン種

 ――ロイヤルナイツ オメガモン!!


 …というコトで、「シーカーズにあの(皆さんご存知)オメガモンが出てきた」というのが、
俺が急遽シーカーズを最新回まで追いつこうとした理由のひとつになった、というのは前回の日記でも書いた通りだ。


 残念ながら、俺はオメガモンが出てくると聞いて嬉しくなったワケでもなければ、
初めてVテイマーの「VSオメガモン」編を読んでいる時のようなワクワクに満たされていたワケでもない。
俺が心配なのはオメガモンを敵にした登場人物たちの安否でなく、作品そのものの行く末のほう。


 ロイヤルナイツは劇薬だ。
強くて人気の高いデジモンを多く揃えたこの組織は、なんとも気軽にカンフル剤として呼ばれがちなものだが、
マトモに扱えば他のデジモンを食ってしまうし、雑に扱えば当然ヒンシュクを買いかねない、どうにも面倒なグループだ。

 まぁ、考えてみればシーカーズ…というかルガモンは旧式インターフェースを持つXデジモンなので、
ドルモンやリュウダモンが既に登場しているのと同じくらい、オメガモンやナイツが出てくるのも妥当ではあった。

 とはいえ、せっかくシーカーズが「シーカーズとして独自の面白さ」を確立させつつあるこの場面で、
ロイヤルナイツの横槍で「いつものナイツが出てくる感じの作品」の空気になってしまうのはごカンベン願いたかった。


 先に結果を言えば、2-12で「オメガモンのせいで作品が破壊される」コトはなく、ひとまずは安心した。
今回のオメガモンは世界を守るセキュリティプログラム役に徹していて、キャラもクソもなかったからだ。

 ただただ機械的に、暴走進化したヘルガルモンを排除しようとし、カヅチモン決死の抵抗でなんとか排除された。
エイジとレオンのライバル対決をムリヤリにでもウヤムヤにするため、
まさしく本来の意味通り、物語に終焉を迎えさせるデウス・エクス・マキナとしての登場だった。

 …まぁ、「人気デジモンを出して相変わらずやるコトがコレ?」と残念に思いはしたが、
「誰もが納得するような分かりやすく強いデジモン」で、さらに「何かに忠実に従って活動」できて、
「出会ったばかりのデジモンを遠慮なく排除するヨゴレ仕事をこなせるデジモン」となると、オメガモンが適役だったのかも…。

 (「なんでオメガモン出すならもっと宣伝して客寄せパンダにしないんだ」と思っていたが、
 「まぁこんな役じゃ客寄せにならんか…」というイヤな納得もできてしまった)


 釈然としないところはあれど、「オメガモン」という圧倒的な力を前にするコトで、
レオンは「自身とパートナーの身を犠牲にしてでも親友であるエイジは助ける」という激重アクションを見せ、
エイジも「レオンが死ぬくらいなら自分の道を諦める」譲歩の姿勢を引き出し、2人の和解への道は進んだように思う。

 そう思うと、オメガモン自身は一切喋らなかったが、
「くそっ…じれってーな 俺ちょっとやらしい雰囲気にして来ます!!」のあの人みたいな役回りではあった。
よし、勇気と友情を司るオメガモンならではの活躍だな!

 人里に降りてきた暴れ熊みたいな扱いにされている割に、
地の文でのオメガモン紹介はやたら「皆のヒーロー、オメガモンの登場だ!!」的テンションで謎だったのはさておき、
なんだかんだでこの害獣を退けたカヅチモンの強さは地味にかなり高ポイントであると思う。
(自分の身体を抑え込もうとしてくるカヅチモンに対して
 「ドゴッ!ドゴッ!」と無言で肘打ちを繰り返すオメガモンを想像するとめちゃくちゃシュールだけど…)



 とにかく、とりあえずはシーカーズが助かったのならそれでいい。
オメガモンや他のロイヤルナイツがこの先またどれ程ストーリーに関わってくるかは定かではないが、
「ここからずっとロイヤルナイツ編!」みたいにならなかっただけでもだいぶホッとしている。


 上の公式ポストにもある通り、シーカーズは今回でチャプター2は終了。
次回は軽く幕間の話?を挟んでからいよいよチャプター3に突入するようだ。

 チャプター1が全18回だったのにチャプター2は全12回で少ない?
と思ったが、そういえば始まった最初の内は毎日更新とかやってたんだった。
大体3ヵ月ごとに1章のペースは変わっていないので、このまま1年かけて全4章で終わるのではと言われている。

 レオンは生死不明の行方不明になってしまったが、
もう後はエイジと仲直りして共闘するまでの準備は一般通過通り魔聖騎士のおかげでだいぶ整ったし、
チャプター3は今のところまだ色々とよく分かっていないデジ対がメインの話になるのだろうか。

 個人的には現状ヌメモン女も油淋鶏みたいな名前の女性もあまり良い印象がないので、
最終的には「ネームドキャラは皆よかったね」と言えるような感じで上手く掘り下げてほしいなぁ。





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