デジモンクロスウォーズ デジモンクロスフィギュアシリーズ
11 ツワーモンダメモン ムソーナイトモン)
見ての通り、ただのリューさ

2011年3月12日発売
定価2940円
公式サイト

 いつの間にかネネの軍でもなんでもなくなっていた「トワイライト」に新戦力が登場。
ダメモンからツワーモンへ単体で変形し、さらにダークナイトモンとデジクロスする。

 エグザモンのデジメモリ説明書が付属。

 
ダメモン

 箱にはこの状態で梱包されている。
とりあえず、例によって箱からテキストを引用。

--- 
 ダメモン 突然変異(ミュータント)型

 必殺技:ブンブン拳 ガンバルカン ブー・スト・アタック

 デジタルワールド二吹き溜まるクズデータがデタラメに組み合わさって偶然誕生したの
 がダメモンだ。臭いガスを大量にまき散らしながら突撃する「ブー・スト・アタック」はどこ
 に飛んで行くかダメモンすら解らない。命中した時の敵へのダメージは臭いガスも相俟っ
 て精神的にとても大きい。

---

 スカモン系と関係あるのかないのかハッキリしないが、数少ないウンチデジモン(沢山いても困るが)。

 こいつは「トワイライト」所属だけど、
トワイライトという言葉には、発音が近い「トイレット」が転じて、スラングで「便所」という意味もあるそうだ。
つまり、便所にウンコがやってきたわけだ。何の問題もないね。


 このデジモンは名前を募集してたたのも記憶に新しいが、既存のと被っていたのも印象深い。 
被っていたのは正直ネタがマイナーだし別にどうでもいいのだけど、
「このデジモンに名前を付けて下さい。ダメ出しばかりするのが特徴です」→「ダメモンに決定」って流れはどうかと思う。

 かくいう俺は2秒で思いついた「メカニカスカモン」で応募し玉砕したが、それはさらにどうでもいい。


 …さて、兎にも角にも、なんだこのウンコ色
公式絵やアニメでは金色っぽいから、素直にスパロウモンと同じ色で作ってくれりゃいいものを、
合体に統一感でも持たせたかったのか、ダークナイトモンの黄土色と同じ色にされてしまった。
ウンコ型のデジモンが本当にウンコ色なのはいただけない。しかも、あまり健康ではないウンコ色だ。

 それに加えて、このからし色と白の組み合わせは見栄えが悪い。
どうせなら白い部分もダークナイトモンと揃えて銀色にしてくれりゃよかったのに。
折角クロスフィギュアにしては塗装個所が多いのに、色的な見栄えの良さが感じられない。

 後ろから。
変形の都合で白いガワが途切れてしまっているため、ウンコとして未完成。
しかしこれはツワーモンの公式絵を見る限りこうならざるを得ないようなので、たぶんデザイン段階の問題だろう。

 

 プロポーションはぼちぼち良い感じで、
上から見て頭頂部が強調されていれば、ちゃんとウンコの形に見える(それが良いコトなのかは分からない)。
しかし、肝心の顔が似ていないのが難点だ。

 一番の原因はたぶん「口が妙に小さい」こと。
アーマーや、合体用ジョイントを兼任している目はともかく、口は変形合体に全く関係ない部位なのに…。

 武器として軟質素材のトンファーが2本付属。
というか、ツワーモン時に鎌として使う武器を持ち替えたもの。特にトンファーとしての名前はないっぽい。

 それにしても、トンファーを刃の部分で持っているのが痛々しい。
玩具では腕に保持させる都合もあって持ち手が作られているからいいけど、公式絵だとモロに刃を握っている。

 拳は半開き状態で固定なので、トンファーを持たせる時は刃の先から通すように持たせる。保持力は十分。

 可動はデザインからも分かる通り、大して動かない。

・肩が前後に360度クリック可動  
・肘(というか肩というか)が外側に90度開き、前に90度可動
・手首にロール

・足の付け根にボールジョイント(ただしダメモン時はアーマーと干渉し余り動けない)
・足首関節(ツワーモンの膝関節に当たる)が前後に可動 さらに横ロール

・背中にいるチューチューモンが台座ごと横にロール


 残念なのは、肘関節の位置。
合体の都合で手首から二の腕まで無可動にしなくてはならなかったようで、位置がほぼ肩関節になっている。
それに加えて、肘が横に回転しないのも残念。
ダメモンはともかく、変形後のツワーモンでも同じなのが痛い。
 
 足首が横に動かないので接地性は悪いけど、自立性は良好。

 横から。

 ツワーモンの足が畳まれてダメモンの足になっているのが分かる。 
足のデザインは顔以上に公式絵やアニメとかけ離れているが、これは玩具的に十分許容範囲。

 折り畳まれていると言う事は、伸ばすこともできる。やっておいてなんだが、キモい。 

 また、武器は1本に繋げることができる(向きは固定)。
 

 トンファーはダメモンの目に接続が可能。
とはいえ、本来はダメモン時にやるものではないので、やってしまうと上のようなグロ画像となる。
 武器は手に持たせる以外はここしか保持場所がないとはいえ、持たせておいた方が無難。 

 背中のチューチューモンは台座ごと取り外しが可能。接続ジョイントはスカルナイトモンの頭と同じ。

 箱に解説があったので引用。

--- 
 チューチューモン

 小さな身体だが頭のきれる策略家デジモン。チューチューモンの計略は実に的確で、
 鈍足で愚図なダメモンでさえ見事に導いて戦闘で大きな戦果を上げさせてしまう程だ。

---

 アニメ用に作られたデジモンのはずなのにアニメと全く噛み合ってないのはいつものことだからいいとして、
種族とか必殺技名もないのかしら、こいつ。

 
 造形は簡素だしほぼ二次元の住民ではあるものの、ちゃんとチューチューモンが作られているのは好印象。
個人的な話になるけど、こういう複数の奴が一緒になって1体になっているデザインは好みだ。

 先輩、というか上司であるスカル、デッドリーと比較。
ダメモンはかなり小型のデジモンとして描写されているが、ツワーモンに変形する都合上そうもいかない。
しかしまあ、同じチームのメンバーが大体同じぐらいのサイズで揃っているのは決して悪いことでもないはず。

 ちなみに高さはウンコのてっぺんまで10センチ、チューチューモン台座まで含めると11センチぐらい。 
2940円=デッカードラモンと同額と考えると、それなりにボリュームはある方だと言えそう。


 色が悪いし顔も似てないのは惜しいけど、全体的なまとまりが良く、遊んでてストレスがないのはとても良い。
個人的にはツワーモンやムソーナイトモンより、このダメモンの状態が一番好きだ。 
だから気になった人にも是非お部屋のインテリアとして……はダメだよなあ、ウンコだし。


ツワーモン

 「デジ忍法武人変化」とかいう恥ずかしさMAXのワードで、ウンコから忍者へスーパーチェンジ!

 まぁ、

 開くだけでほぼ終わりなんですけど。

 ちなみに開く時は 下→上
閉じる時は 上→下 の順となる(上アーマーの目の下あたりに、下アーマーを固定するツメがあるため)。

   もう変形が終わった気になってしまうが、地味に残った足の変形。

 ダメモンの足首(=ツワーモンの膝)を180度回し、黒い爪先部分を倒す。 
(上の画像で言うと、右足が変形前、左足が変形後、の状態)

 ウンコから変形したきたない忍者、ツワーモン、シュシュッと参上!

 尖った頭といい、目といい、この体系といい、「リューナイト」にいつ出てきてもおかしくないデザインだ。

--- 
 ツワーモン 突然変異(ミュータント)型

 必殺技:マンティスダンス スモーキンブギ

 能力を拘束制御していた重装甲の「噴噴アーマー」を開放して世を忍ぶ仮の姿から真の姿へ
 となったのが忍者デジモン・ツワーモンだ。その動きは風のように速く、能力解放以前とは比
 べものにならない。「マンティスアーム」は、電磁鎖でつなげて鎌ヌンチャク、二本を合体させて
 長い柄のポールアーム、投げつけて鎌ブーメランと、状況に合わせて変幻自在に変化する。

---

 名前の由来はまんま強者、兵からだろうか。

 武器を状況に合わせて変化させるのはいいが、名前をつけるかつけないかはハッキリさせてほしい。
あと、この状態だとチューチューモンはツワーモンに対してどういう接し方なのかも気になるところだ。

 さておき、現時点ではアニメにまだ1回しか出ていないのでキャラがよく掴めない。


 とりあえず、プロポーションや全体的な見栄えはかなり良い。
ダメモンよりこちらの形態を重視して作られてるのがよく分かる。

 相変わらずウンコ色だが、形状がウンコでなくなった分かなりマシになった。
ダメモンとの兼ね合いの都合で金色のはずの足が黒くなっているけど、これはこれで悪くない。


ただ、パッケージや見本では額当てが銀色に塗られているのに、実際の商品ではウンコ色に染まっている
デザイン的にも目立つ場所なのに、この塗装省略はヒドい。


 後ろ。

 展開したアーマーは特に固定されず、調整が必要。
アーマーを稼働させるボールジョイントは(少なくとも俺のは)中々硬くて信頼性はある。
ただ、個人的にはボールジョイントはカッチリしないしビシッと決まらないしで好きじゃない。

 ところで、このクロスボーンガンダムみたいなガワは何がモチーフだろう。
一応忍者だから、マフラーとか凧あたりかな。ただのウンコの余りだとは思いたくない。

 部分的にアーマーを戻すことが可能。上アーマーを戻してプロテクトモード的な何か。 
また、下アーマーは後ろ側でも固定が可能(上アーマーは軸の都合で、後ろに回すとお互いが届かなくなるため無理)。

 下のアーマーと足をダメモンに戻して浮き輪モード。

 マンティスアームを装備。

トンファーと違い、こちらは柄を直接拳に押し込むことで保持させる。 
しかし、柄が太いのか手が小さいのか、押しこむ時はともかく、外す時が大変。
マンティスアームは軟質素材なので、付け外しをしているとすぐ変形し、曲がってしまう。

 トンファーがスムーズに扱えた分、こちらはどうもイライラする。

 マンティスアームの持ち方を変えれば、なんとなく銃っぽくもできる。

 可動はぼちぼち
 
・首が横ロール
・アーマー(上下それぞれ2つ)がボールジョイントで可動

・足が根元から前に90度、後ろに45度ほど可動(後ろは途中で腰と干渉するようになる)
・膝が90度曲がる
・爪先が前に60度、後ろに30度ほど可動

 
 チューチューモン台座と腕はダメモン時と同じ。
腕は肘関節の位置もそうだけど、可動にあまり自由度が無いのが残念。肘に横ロールは欲しかったなあ。


 アーマーがフレキシブルに動くので、表情をつけるには良い感じ。重心調整にも使える。
 また、爪先が長いので自立性は中々良い。
黒いつま先部分は倒しておくのが正しい状態で、つま先立ちさせることも一応可能だけどすぐに倒れる。

 また比較。

高さは足を伸ばした分の変化しかないので、大して伸びていない。
大体、頭頂部までが11センチ、チューチューモン台座を入れて13センチほど。
さらに足を延ばせば3センチほど増える。

 説明書にも特に記載されてないが、何故かツワーモンはデッドリーアックスモンの足を装備可能。
(というか、ツワーモンの足の構造はスカルナイトモンとほとんど同じ)

 デッドリーシークレットブーツを使えば、一気に身長が6センチも伸び、イケメン度に磨きがかかる。 
異様にサマになるけど、この合体ギミックは何か別の合体形態があった名残なのかな?

 2011/05/17 追記

 クロスウォーズ37話「弟よ、なぜ!?敵ジェネラル・ユウの悪夢」にて、
ツワーモンとデッドリーアックスモンがデジクロスしたデッドリーツワーモンが登場。

 靴はネジ穴を外側の向きで装着し、ネジ穴にブレードパーツをセット(あまり正規っぽくない感じだが、保持力はちゃんとある)。
 左手には弓を持たせ、背中にはデッドリーアックスモンの本体を装着。

 残念ながらデッドリーアックスモン本体だけはしっかりと固定できないので、
上の画像では噴噴アーマーを閉じて作った輪とツワーモンの背中で挟み込むようにしている。
(顎ジョイントを噴噴アーマー基部のネジ穴にムリヤリ突っ込めば保持出来るかもしれないが、キツくて怖いのでパス)

 ボリュームが増えプロポーションが良くなり、色も揃って綺麗にまとまっているし、余剰パーツも出ないデザインなのは嬉しい。
これでもう一工夫してもらって、素直に背中にデッドリー本体を保持可能だったならなぁ、と思うと惜しい。
 
 尚、この形態ではダークナイトモン同様に自立性がかなり悪く、
ツワーモンの股関節がバランスを崩して負けてしまいがちになってしまう。

 合体機構からして、ダークナイトモンとツワーモンの武器は互換性があるものの、
個体差でユルかったりキツくて持てなかったりするパターンがある模様。
(俺の場合ツワーモンの右腕はユルくて弓が安定しない、左なら大丈夫、など)

ツインスピア、ナギナタはツワーモンの手首の突起に干渉するため、持てる角度は限定される。


 ツワーモンビッグアックスモードも可能。
スカルナイトモンにマンティスアームを持たせるのもOK(こちらも個体差はあるかも)。


 デジモンファンにはある意味お馴染みのガワ変形で、簡単ながらも印象が大きく変わる。
変形機構に加え、見栄えもよく、手持ち武器があり可動もそれなりにあるので単体でも楽しめる玩具だ。
量販店なら大体2000円ちょいで買えるだろうから、価格的にも悪くない。

 ただ、ツワーモンはアニメ本編でまだ目立った活躍がないので、キャラ補正の面ではまだ本領を発揮できない。
ダークナイトモンと関係があったり声が丈先輩だったりして気になる要素は多いし、今後に期待したいところ。


ムソーナイトモン

 ただの貴族ときたない忍者がデジクロス!

 …ダークナイトモンはあれで完成形だと思ってた。スーパーなんとかモンはおいといて。

 ツワーモン側の準備。

 頭部を後ろに向け、チューチューモンを外す。
腕を前に伸ばし、手首をフタのように開き、手の甲を前に向ける。開いた手の中にスピアニードルを差し込む。

   チューチューモンを前に倒し、ヘッドパーツの完成。
(倒す角度は45度ずつで止められる)

   ツワーモンのアーマーにあるダメモンの目の部分にマンティスアームをブッ挿す。
このマンティスアームが持ち手となるので、角度や高さを調整してダークナイトモンに持たせる。

 さらに、ダークナイトモンの頭を収納し、ヘッドパーツを合体。
そして地味にダンベルをデッドリーアックスモンの後ろ足部分に装着。

 スカルナイトモン!デッドリーアックスモン!ツワーモン!デジクロース!! ムソーナイトモン!!

 

………。


……………。

この顔はねぇよ!!


 「この顔って○○じゃね?」ってのが人によって色々と浮かんできそうな顔だが、
(俺はミュータントタートルズのキャラに見える)
少なくともダークナイトモンの強化形態の顔としては全くふさわしくないのは分かる。

 一応、公式絵だといくらかマシだが、正直これはデザインの段階からしてダサい。
玩具版がさらに残念なのは、チューチューモン台座を変形させなければならない都合だと分かるが…うーん…。

 顔はおいといて。
そもそも「ダークナイトモンに移動砲台を追加する」というコンセプトが間違ってると思う。
大体、既にサイバーランチャーがいるのに、なんでモロに被ってるのをあえて足したのやら。
 
 折角ただの貴族には「ビッグアックスモード」という巨大武器路線があったのだから、
これを踏襲してツワーモンには巨大な鎌や手裏剣にでもなってもらいたかった。

 このムソーナイトモンは出来が良いとは言えない。
同じコンセプトのサイバーランチャーと並べると、デザイン段階での詰めの甘さが際立つ。


 まず砲台に見えない
スピアニードルを逆に挿すことで砲身に見立てるアイデアには脱帽したけど、それだけ。
ツワーモンが立ってるだけにしか見えないから、せめて足がスタンド的な形状に変形すれば良かったかもしれない。

 こいつはツワー頭、スピア×2、手の甲×2、アーマー×6と、
実に11ヶ所もの発射口を持つのに、結局スピアの2つ以外は砲台に見えない。

 特に酷いのがアーマーにある発射口。
このやっつけっぷりは、ジェットスパロウのスピーカーに通ずるものがある。
ジョイントはただ放置してもただのジョイントにしか見えねぇんだよ!!
 それにこの曲線状のアーマーじゃ、仮に発射口がしっかりしてても「砲身」には見え辛いだろう。

 あと気になるのが、公式絵ではツワーモンの「手のひら」、玩具では「手の甲」が発射口になっていること。
ツワーモンには手持ち武器があるから、玩具化を思えば「手のひら」にそういうデザインを入れるのは避けたいはず。
なのに公式絵は「手の甲、手のひら両方に緑の玉があり、合体時は手のひらが発射口」というワケの分からないことになっている。
最初から手の甲だけに宝玉があるデザインにしてれば丸く収まったのになんでこんなことを。
 大した問題でもないしどうでもいい?
俺だって分かってるけどこんな細かいこと、玩具レビューの場でもないと書ける機会がないじゃないか!

 
 まさかこんなところでサイバーランチャーの完成度の高さを再確認することになるとは。
ええ持ち上げますよサイバーランチャーを!サイバーランチャーが好きだから!!

 武器と持つ側が離れすぎてるのもカッコ悪い。
無駄に場所をとるし(この状態の前後幅は約29センチ)、「合体感」というものが薄れている。

(ところで、ツワーモンの下アーマーが前向いてたり後ろ向いてたりしますが、
 説明書では後ろ、公式絵では前となっています。撮り直すのもめんどいので、ランダムをお楽しみください)
 

 そしてこれ、何より物凄く合体させ辛い

 武器側に「ボールジョイント故にカッチリ安定しない」「持ち手部分を調整しづらい」「持ち手部分が軟質素材」「それが2か所ある」、
持つ側に「自立性が悪い」「腕の可動があまり良くない」「胸パーツがポロリする」など、同時に抱える問題が多いからだ。
 無理矢理持たせたところで持ち手となっているマンティスアームがグニャるのもまた厄介。

 合体時に軟質素材がアレコレ酷かったのはサイバーランチャーも同じだが、あっちは合体そのものは簡単な分よほどマシ。

 それにしても、本ッ…当に、ダークナイトモンの胸ポロリはウザい
どうせ途中で外れるから、先に他の合体手順を終えて、最後の最後に胸パーツを付けるのが賢明だ。

 顔がアレなのは変えてしまえば即解決。ヘッドパーツは元の場所に返しておこう。
ついでにダークナイトモンに腰を入れて適当にパースもつけりゃあ前より良く見えるって寸法よ!

 煽りでパースつけてカッコつけ作戦。


 ところで、ツワーモンは発売前に通販サイトなどでは「ツワモンバスターに変形する」と表記されていた。
だから俺は、合体後の名前は「ダークナイトモン+ツワモンバスター」なのだとばっかり思ってたから、
デジモンウェブで「ムソーナイトモン」って名前が出てきた時は驚いた。
(最終的に、ツワモンバスターという名称はなくなってしまった?)

 うーん、「無双の騎士」って意味なのは分かるが、口に出してみるとなんとも気の抜ける名前だ。
どうせならダークナイトモン無双バスターモードとかで良かったじゃん。
 

 デザイン微妙だし合体させ辛いしと、特に褒めるところが見当たらない形態。
ダークナイトモン、ツワーモンとそれぞれは良いのに、組み合わせるとこうもダメなのは残念だ。
まぁ、こいつらにはそれぞれで充分なプレイバリューがあるから、別にいいっちゃいいのだけど。


単体で移動砲台っぽく俺変形
チューチューモンが操縦席にいるおかげで結構キマる


ツワーモン背中のチューチューモンを変形させて、ツワーモン拘束洗脳モード
あんなツラだ、実はムソーナイトモンがチューチューモンの真の姿で、
こいつが影からツワーモンを操りダークナイトモンに仕えさせていたのだとしも不思議じゃない




まとめ


ダメモン・ツワーモン≫ オススメ度:

・単体で変形ギミックを持つ
・それなりに稼働する
・(ダメモン)扱いやすく、ストレスなく遊ぶことができる
・(ツワーモン)プロポーションが良く、見た目も良い
・手持ち武器を持ち、ダークナイトモンとの互換性を(少し)持つ
×
・色が悪い
・(ダメモン)顔があまり似ていない
・肘関節の位置が悪かったり、腕があまり動かない
・マンティスアームの付け外しに難点がある

ムソーナイトモン≫ オススメ度:

・余剰パーツがない
×
・ダサい
・合体させ辛い


総評

 トワイライト補正がかかったのか、出来はかなり良い。
特に単体で変形ギミックがあるのは大きく、クロスフィギュア中で唯一「単体でも完成している」と言える。
値段相応のプレイバリューはあるし、ダメモンやツワーモンが好きな人なら買って損はしないはず。

 可動が微妙に残念なのは仕方ないとしても、
ツワーモンの頭部が取り外せて、ムソーナイトモンのと交換ができればもっと良かったかな。

 上でも書いてたけど、俺はダメモン状態がお気に入り。
(イマイチ上手く写真が撮れなかったので載せてないけど、
 ダメモンは上から見れば公式絵やアニメの雰囲気に近くなるので、それほど「似てない」のは問題にならなかったり)


 逆に、デジクロスを楽しめるモンではないのでその点は注意。
まだアニメにも出てない内からこんなことを言うのもアレだけど、ムソーナイトモンはなかったことに…。

 俺はデッドリージョイントのトラウマが未だに癒えないので
「(その内どっか破損するんじゃ…)」と内心ハラハラしているものの、
ざっと見た感じでは特に壊れそうな部位はない、と思う(たぶん)。

 


 …で、今回のツワーモンで11弾となったデジモンクロスフィギュアシリーズだけど、
これで終わりなんじゃないかという空気が流れてきている。

 というのも、4月からのアニメで活躍するオメガシャウトモンやジークグレイモンの玩具が出るのなら、
そろそろそいつらの発売情報、あるいはカタログバレが今ぐらいに来てないとおかしい状況だから。
だのにこうも音沙汰がないわけで、ここで終了ムードが濃厚となってきた。

 …ってか、公式サイトから「今後も続々登場」的な煽りが消えたのが一番決定的かもしれない。
 
 まだ確定ではないし、望みは捨てたくないけど…。
さようならクロスフィギュア、ありがとうクロスフィギュア。

 レビューでは心からボロクソに叩いたけれど、全て揃えることに迷いも後悔もなく、不思議と大好きなシリーズでした。
色々言いたいことはあるから、このシリーズについては、
いずれ改めて「評」に「デジモンクロスフィギュアシリーズ」という項目を作って書きたいと思います。

 そしていつかまた、同じ合体路線で、もうちょいマトモなデキで、同じようなシリーズが出ることを心から祈っています。 


 …にしても、最後がウンコか……。


レビュートップへ
サイトトップへ