デジモンクロスウォーズ デジモンクロスフィギュアシリーズ
04 ドルルモン (ドルルキャノン、シャウトモンX3、シャウトモンX4) 遅れてきた下半身 |
2010年9月11日発売
04 ドルルモン:2310円
公式サイト
シャウトモン達に1ヵ月以上も遅れてやっとドルルモンの登場。風来坊はこれだから困る。
ガルルモンのデジメモリと、今回は説明書が付属。 |
クロスフィギュアシリーズ04
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クロスハート4体目の合体要員。
シリーズ03にはブルーフレアのグレイモンが挟まったので、うまい具合にこのドルルモンがナンバー04となることができた。 例によって箱には特にプロフィールなどは書いてないので、図鑑をどうぞ。 気ままに生きる自由人。…だが、合体の都合でチームに縛られる運命にあった気の毒な人。 キュートモンというNOVAうさぎと同行しており、たまに怪しい描写が入るせいでショタコン疑惑がかけられている。 デジモンではお馴染みの4足歩行の獣デジモンで、ガルルモンやガオガモンと同じポジションに当たる。 名前の由来でもある「ドリル」が一番の特徴だが、全身にちりばめられた合体用パーツも中々自己主張が激しい。 生身の体に不自然なパーツというデザインは初期のデジモンっぽくて悪くない。 …が、さっきからチラホラ見えている玩具版のそれは見なかったことにしたいビジュアル。 まず、フサフサしている生身の獣は質感の表現が難しく、フィギュアにはあまり向いていない。 白い体色だと余計にテカテカしてしまい、さらにイメージがかけ離れる。 そこに合体ギミックやアクションギミックが加わると、さらに見た目が崩れてしまう。 そして、そんなことをお構いなしにやっつけ仕事でできあがったのがこのウナギイヌでございますと。 体毛のディテールを入れるとかツヤ消しするとか適切な処置は色々あっただろうと素人目にも思うのだけど、 プロのすることというのは時々常人の理解を超えますね。 ていうか、合体要員になるのは最初から分かってんだから、 もっとアーマー着込んでるとか、サイボーグ的な~とかそういうデザインにしておけばいいのに…。 |
横からのプロポーションはスラッとしていて悪くない。
…が、手足やドリルがサイズ・造形ともにかなり大人しいせいで、イマイチ迫力がない。 塗り分けは公式デザインに忠実で、クロスフィギュアにしては中々優秀。 ただ、後ろ足のオレンジ部分は足首あたりまでのはずなのに、玩具だと後ろ足のほとんどがオレンジ色に。 ドルルモン形態では気にならなくても、合体後には「白いはずの太股がオレンジ」となり違和感がスゲェことに。 |
正面。これはひどい。
「お前も蝋人形にしてやろうか!」とでも言い出しそうな目も相当アレだが、 鋭い目に反してやたら丸っこい頭部の造形も相まって妙にカッコ悪い。 このアングルだと只事ではない撫で肩も一層際立ち、 ソフトクリームのコーンが刺さってるようにしか見えないツルテカドリルも中々すごい。 |
可動は微妙。
変形・合体ギミックに必要最低限な分しかなく、「あ、これは合体してもショボいな…」という嫌な未来を予感させてくれる。 ・前後の足が根元から360度回転(45度ずつクリック) ・各足首が前後に120度ほど可動(30度ずつクリック) ・後ろ足が左右に僅かに開く(詳しくはX3の合体時に) ・尻尾が根元から前後に90度ほどの範囲で可動 といった感じ。 ヒジやヒザといった関節可動が皆無なため、カッコイイポージングは全くと言っていいほど取れない。 合体後は下半身担当であることを思えば、「無駄に動かない方が安定して良い」とポジティブな捉えられなくもないが……ハハ…。 ポージングは仕方ないというか最初からそう期待していなかったけど、 口が開かないのはかなりのマイナス。動物のフィギュアは口が開いてナンボだろうに。 …まさかとは思うけど、合体ギミックには必要ないからオミットされたんじゃ……。 また、公式デザインだと合体後のドルルモン頭部はヘッドギアが下がり目が隠れるようになっているが、 実際の玩具では案の定動かず、合体後もこのまま三白眼でドスをきかせ続けてくれる。 …って合体に必要最低限な分に足りてねーじゃねーか!! |
ドルルトルネード! …のポーズをゴリ押しで再現。ちなみに尻尾は軟質素材。
尻尾が前を向くのはいいんだけど、やはり足の可動が残念なのでロクにポーズがつけられない。 せめて口ぐらい開いてくれたらまた変わってくるんだけども…。 さらに、胸部分から飛び出たパーツ(合体後のカカト)もポージングの幅を狭める一因になっている。 単体でも十分残念な可動なのに、合体後はこいつのせいでさらに…。 |
クロスハートの仲間たちと比較。
劇中のドルルモンはバリスタモンとほぼ同じ高さなので、それに比べると若干小さめではあるけど許せる範囲。 サイズ以前に気になることがゴマンとあるし。 ドルルモンの前後幅は約18センチで、高さは9センチ強ほど。 値段こそバリスタモンと同じだが、全身がヒョロくあまりボリュームを感じないし、 さらには造形もかなりヒドいせいで、バリスタモンよりも割高な印象を受けてしまう。 まとめると、単体では褒めるところがないというクロスフィギュアらしいクロスフィギュア。 劇中ではニヒル担当(多分)なのに顔がこのザマだし、コレといったギミックも可動もないため遊べない。 安くもないし、これなら背中に乗せられるキュートモンのミニフィギュアぐらい付属させてくれてもいいのに。 それでもこいつはデジクロスには必要不可欠なワケで、合体するにはどうしても必須なアイテムとなる。 「ただドルルモンの立体物が欲しい」というだけの人なら、ソフビでも買っておいた方がよほどマシだろう。 |
01+04
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シャウトモンとドルルモンがデジクロス。
こんな感じで、シャウトモンはクロスハートのメンバー1体と合体する形態がそれぞれ用意されている。 とりあえず、変形合体のためならば生身の獣だろうと容赦なくバラバラババンバン。 ドルルモンの体はヘッダー、左半身、右半身、下半身の4パーツに分割される。 |
胴体の後ろ側には穴があり、ここに後ろ足をカチッとはめ込む。
(ドルルモン時には、足でなくオレンジのジョイントがはめ込まれている状態) ちなみに、後ろ足には胴体のどちら側も接続できるので、 もしクロスフィギュアシリーズが無事に続いていれば、シャウトモンX7は玩具でも再現可能だったっぽい。 |
足や基部の角度を調整。
パッケージや説明書を見るとコレで正解…なのに、爪先のクリックと接地するための角度が合わないという欠陥が。 接地させるように爪先を押し込めばいいので大したことはないが、どうもモヤモヤする。 砲身部分と大きな爪部分は同一パーツになっているので、これを上側に向ける。 (※このレビューでは、2つ上のドルルモンをバラバラにした画像の時点で上に向いた状態にしています) 砲身部分はドルルモンの首ジョイントでもあるので、 「ここが動くならドルルモンは上を向けるんじゃ?」と思うところだが、ドルルモン時は頭部が干渉して動かせません。アホですね。 そしてドルルキャノン時にはドルルモン頭部が当然のように余剰。 余った生首はバリスタモンの肩につけて、ライオコンボイごっこでもさせておこう。 もしムリヤリドルルキャノンに頭部をつけようとしても、接続先の候補は「キャノンの先」しかないのが難点。 さらに首は1つしかないので、左右非対称で片方にだけ首がついてるのは中々異様な光景になってしまう。 |
そんなこんなで今週のビックリドッキリメカ、ドルルキャノンの完成。
もう単体で発射できそうな気がしてならないが、さらに射撃手としてシャウトモンをデジクロス。 |
合体とはいえ、スターソードのように持たせるだけなので簡単。
シャウトモンをキャノンの間に放り込み、内側にあるグリップを起こし、シャウトモンの腕に通すだけで完了。 キャノンは基部(=X3の股関節)で少し開くことができるため、シャウトモンを入れるのは見た目ほどキツくはない。 |
シャウトモン!ドルルモン!デジクロス!! シャウトモン+ドルルキャノン!!
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なんかスターソード以上にグロいというかシュールな感じだが、これでデジクロス完了。
DSソフトの「超クロスウォーズ」なんかではこの状態で1体のデジモンとして扱われたりして中々面白いことに。 この時の前後幅は大体19センチぐらい。 合体オモチャでキャノン砲発射形態というのはそう珍しくもないが、 ギミックのギの字もないキャノン形態というのは意外と割かし珍しい気がする。 しかもこの形態、とにかく合体させ辛い。 シャウトモンを放り込むまではいいとして、「キャノンの角度がイマイチキマらない」 「シャウトモンの可動がショボいので細かい調整が利かせ辛い」、 そして何より「グリップに保持性が全くと言っていいほどない」というX3な三重苦がお待ちかね。 また、アニメや公式絵ではシャウトモンがどっしりとドルルキャノンを構えているのに、 玩具はシャウトモンの足が動かないのでこれで精いっぱい。踏ん張ったり腰を入れるなんてムリな話です。 |
説明書はもっとヒドく、踏ん張る以前にシャウトモン+ドルル鉄棒前回り状態。
公式自らこの形態の取り扱い辛さを認めているようで、なんともヤリキレナイ。 |
後ろから見ても、どうもイマイチ。
「シャウトモンとドルルモンだけでできる合体形態を作ろう」というコンセプトで、 ドルルモンの首ジョイントを砲身に見立てたまではいいとして、もう一工夫ぐらい欲しかったなぁ。 例えばドルルモンの頭を余らせないとかドルルモンの頭をどこかに使うとか。 |
シャウトモンをドルルキャノンの上に乗っけてみる。
どうせシャウトモンはマトモに構えられないし、この方がシャウトモンがよく見える分良いかもしれない。 あと今更だけど、これをキャノン砲と認識するのは少し厳しいっすね。 |
玩具のドルルキャノンがダサいのは、
「砲身(=ドルル足)が折れ曲がり地面にワンクッションついてるせいで勢いが死んでいる」のと、 「ドルルモンの前足が前方に伸びているせいでダレて見える」せいではないかと考え、角度を調整してみた。 おお、これなら砲身がピシッと伸びてるし、 ドルル前足も発射に備えて地面を踏み締めるアンカーのように見立てられて迫力が出てきたぞ。 我ながらナイスな改変じゃないか!まるで公式絵みたい……って公式絵もこうなってるじゃねーか!! …つまり、何? 玩具では無駄に公式絵に似てない上にダサい状態を公式設定にしている、と…? つくりがテキトーな玩具は説明書あたりもテキトーになるもんなんだなあ。 しかもこの改良版ドルルキャノンだと、足のクリックと接地角度も一致するので、ますます公式キャノンの立つ瀬がない。 |
どうせなんで砲身にドルル首を付けた写真も。
ドルルキャノンにより発射される弾はアニメだとドルルモンの首を模したビームなので、 そう思えばなんとか弾丸として見立てられる…だろうか。いや、やっぱ左右非対称で苦しいわ。 せめて、せめて弾丸となるドルル頭がもう1つあれば…? |
というわけでさらに折角なんで、画像をいじって頭を2つに増やしてみた。
……うーん………。 ドルルキャノンのまとめ。 クロスフィギュアシリーズの良いところは「合体させやすい」点にあると思う。 「ある」…というか、そこにしか可能性が残されていないといった方が正確だけど、 しょっぱなのスターソードの時点でズタボロだったし、今回のドルルキャノンもダメでした。辛い。 まあ、あれこれポージングをつけるモンでもないし、見た目の問題は手前でいくらか改良できるからいいとしても、 その一方で当たり前のように余剰パーツが出てくるのはいただけない。 どうせ既に生首が1つモロについてようがついてなかろうが大差のないデザインなんだし、 キャノンの後ろの基部あたりに生首を付けられる場所があればそれで良かったのに、と思うと惜しい気もする。 ていうか、キャノン砲というアプローチ自体が間違ってたんじゃないかな…。 |
「ボクノアタマカエシテ」 「ギャーッ!」
01+02+04
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シャウトモン、バリスタモン、ドルルモンの3体でデジクロス!
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上の画像では合体モノのノリでバラしてはいるけど実際にはバラす必要はなく、
前回のレビューで紹介したX3モドキの右肩にドルルモンの頭部をセットすれば、それでもう上半身の完成。 そして、ドルルキャノンのグリップを収納して、そのまま角度を調整するだけで下半身の完成となりる。 あとはくっつけるだけ。 |
上半身のジョイント(=バリスタモンの引き出した腹部)に、下半身を捻りながら差し込むようにカチッと接続すれば完成。
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シャウトモン!バリスタモン!ドルルモン!デジクロース!! オm…シャウトモンX3!!!
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3体が合体することで一気に見違え、まるでどっかの聖騎士のような風貌に。
漫画やアニメではその点について触れられたが、公式設定ではノータッチ。 人型から離れたバラバラ体型の3体が合体して、一気にヒロイックな体型になるギミックはお見事。 合体の保持力も高く、ブンドド遊ぶに十分。 なんだかまるで良作かのように思えて来てしまうが、定価は6000円ぐらいすると思うと一気に現実に引き戻してくれる。 この形態での高さはおよそ19センチで、写真と値段から受ける印象より現物は1~2まわり小さい。 25センチぐらいあってもバチは当たらないのに。 |
カーソルを合わせると画像が変わります
せっかく全体的な合体はしっかりしているのに胴体の接続に難があり、
少し重みがかかったりするとココがすぐにカックンと傾き、上半身が俯いてしまう。 公式では上げた状態が基本のようだけど、X3の現時点でもう不安定なのに、パーツが追加されると重みでさらに俯きやすくなる。 というか、この部分の問題を置いといてもこいつは基本的に猫背で姿勢が悪かったり。 |
全体のプロポーションは個人的には嫌いではないが、人に勧めるには微妙なライン。
特に正面から見ると粗が目立ち、腰から下の貧弱さがとても気になってしまう。 ドルル頭の角ドリルが小さいのも不満。…悪いの全部ドルルモンじゃねーか! カラーリングはやはり太股がオレンジ色なのが違和感バリバリ。 胸のシャウトモンが上手く収まってないせいで色んな色が見えているが、これはこれで玩具的で良し。 特に、シャウトモンのヘッドホンの緑色はいい感じのアクセントになっていてお気に入り。 尚、公式ではX3他の合体時に腕を伸ばす(向かって左)よう指示があるが、 そうするとドルルモンの足と干渉するようになってしまう。 (実は縮めている状態でも「気を付け」すると干渉) それに、腕を伸ばすとヒョロいプロポーションがますますヒョロく見えてしまうので、 このページでは以後も腕を縮めた状態で写真を撮っています。何のためのギミックだったんだろう。 |
頭部アップ。
主人公デジモンらしからぬウサギか洗脳済みかのごとき邪悪な赤い目が少しアレだが、 瞳の描かれたクロスフィギュアはロクなことにならないので、これはこれで良かったのかも。 頭部は角を除くと前後幅がわずか1.5センチと、かなり小さい部分だし。 頭部の造形は中々シャープで、角度によっては結構なハンサム顔。 |
メットを外した状態はノッペラボウで、マスク部分のみが造形されている。
この頭頂部に穴があり、そこにメット裏側の突起を押し込むことでメットが固定される仕組み。 自分のは何度もメットを付け外ししている内に、塗装が禿げてきてしまっているようだ。 ていうか、なんでここの塗装が禿げる(=最初から白での成型ではない)んだろう…。 |
残念ながら可動はかなり微妙。
いや、上半身はバリスタモンそのままなので腕周りは良いけども、ドリル駄犬による下半身が全然動かない。 特にヒドいのが、膝の曲がる方向が逆だということ。 正しい角度には上の画像での左足程度にしか曲がらないのに、逆向きにはほぼ90度曲がる。そんな可動範囲いらねぇよ! この曲がり具合は後にベルゼブモンを交えた合体時のためと思われるが、最初からどちら側にも曲がればそれでいいのに。 |
腕の可動はバリスタモンと同じなので割愛。足から生えたドルル足(ややこしい)以外には特に干渉することもないです。
下半身の可動もほぼドルルモンそのままですが一応改めてまとめておくと、 ・根元から前後に回転 ・根元から左右に少し1段階だけ開く(上の画像参照) ・膝が正方向に15度ほど、逆方向に90度曲がる(クリック可動) ・爪先が上に傾く(ただし、足の裏に当たるドルルキャノン砲身パーツと一体化しているため、傾かせると自立できなくなる) ・足首から生えたドルルモン足が可動(範囲はドルルモン時のそれと同じ) ・尻尾が可動 こんな感じ。 こうして書き連ねると結構動くようにも思えても、自立できる範囲での可動が全然ないため、ほとんどが無意味。 足が固定というわけではないので、スタンドなんかを使えばそれなりにダイナミックなポーズもとれるでしょう。 首は固定されているが、メットパーツの接続をずらすことでムリヤリ少しだけ動せる。 顔がしゃくれて見た目はあまり良くないのだけど、このページでも何枚かは少しずらして撮ってます。 |
適当にアクション。
やはりヒザが正しく曲がらないのがネックで、せっかく敵役のデジモンも発売されてるのに絡ませ辛い。 上の画像は実質グレイモンでムリヤリ支えているので、やってることは格闘というよりは補助アリの逆立ち状態。 幸い、爪先とカカトが前後に長いので普通に立たせる分の自立性は十分。 股関節が根元から少し開いてくれるのも地味に効果的で、素立ちはそこそこサマになるのはありがたい所。 |
X3の必殺技の一つ、ビクトライズブーメラン! …は、胸のパーツが外れないので再現不能。
X3の他の技といえば、肉弾戦や胸からのビーム「スリービクトライズ」ぐらいで、 適当にそれっぽいポーズをとらせるぐらいしかできないのであまり遊べない。 |
捏造必殺技、レッグドルルキャノン!
全身に色々と戦闘に使えそうなギミックがあるのに、ほとんどが活かされずに終わってしまった。 足の裏からキャノン撃つとか尻尾のドリルを使うとかバリスタモンのツノを引き抜いて剣にするとか、 X3の時点でもデザイン的にはいろいろ仕込めたと思うんだけどなぁ。 何が言いたいかというと新スターモンなんて奴を出す必要を失くしてほしかった。 |
玩具をいじっていたら1秒ぐらいで思いついたスーパードルルキャノン。
上から見ると単に倒れたX3だなんて口が裂けても言えない。 |
マイクはX3の時には余剰となるが、勿論持たせることはできる。
あまり武器っぽくないので見栄えは微妙だけど、何も持ってないよりは賑やかになるし余剰対策にもなるし、 持つのがマイクだけならスターソードのようにストレスは溜まらない。 X3のまとめは次のX4とまとめて書きます。 |
01+02+04
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X3に剣を持たせるだけだというのは既にバレバレだけど、今度はスターモンズを加えた4体で合体!
…「スターモン"ズ"」なのに4体?まぁ今更どうでもいいか。 |
シャウトモン!バリスタモン!ドルルモン!スターモンズ!デジクロス!! シャウトモンX4!!!!
見たまんまX3に剣を持たせただけだが、公式設定では異様に色々と変化がある。 X3の「手ぶらだからイマイチ物足りなかった感」が満たされるし、 これで3セット分のパーツを余すことなく全て使いきってくれるというそれだけはグッド。 前回のシャウトモンセット&バリスタモンのレビューで触れたとおり、 DXスターソードが欠陥のカタマリなので手放しには喜べないというのがX4の評価の全て。 わざわざ書き直すのもイヤなので、スターソードの具体的な欠点は前回のレビューを見て下さい。 また、シャウトモンやX2に持たせるとオーバースケール気味だったDXスターソードが、 本来の持ち主たるX4に持たせると今度は多少物足りない感じになってしまうのも個人的には微妙。 |
絶望がゴールでしかないDXスターソード、というかX4に残された救いは、
食玩「クロスアクション」シリーズのスターソードがクロスフィギュアでもそのまま使えるということ。 こっちもクロスフィギュアと同じくパーツを分割する仕様で、拳の穴と棒の太さもマッチしてくれる。 食玩版はプラ製なので軽いし、スターモンに変な穴も開いていない。 ピックモンは4つずつくっついているのでその分バラけるストレスも少ないし、赤で成形されているのも嬉しい。 グリップが青かったり短かったりするのは惜しいけど、スタンドが小さい分扱いやすさは上。 食玩版はクロスフィギュアと同じように「シャウトモン&スターモン」「バリスタモン」「ドルルモン」と分けて売られていて、 (それと「グレイモン」「メイルバードラモン」の全5種) こちらのシャウトモン&スターモンズセットには連結したピックモンが2つ、つまり8体が付属している。 つまり、それをもう一つ買い足せば、 たった600円でクロスフィギュア版より遥かに見栄えの良いピックモン12体連結スターソードが手に入るということ。 X4まで揃えた人にはぜひとも食玩版ソードも手に入れてほしいところだが、 残念ながらクロスアクションシリーズはクロスフィギュアに比べて入手が難しい。 発売当初ならまだしも、今ではかなり厳しいでしょう。第一弾で終わってしまったし、再販がかからなかったのも痛い…。 ちなみに、クロスフィギュア版ソードは12.5センチで、延長した食玩版は16.5センチ。 数値で見るとあまり違うような気もしないけど、全体のバランスが違うので見栄えに大きな差がある。 |
というわけで、延長したスターソードを持たせてみる。
どちらにせよポーズはイマイチ決まらないけど、見栄えが良いのでなんだか満足。 |
夢も希望もないかと思われたクロスフィギュアスターソードにも、なんと食玩に勝っている点がある。
それは、スタンドを外す必要はあるが、持ち手の長さを活かして両手持ちが可能であるということ。 (ちなみに食玩版のスタンドを外してムリヤリ両手持ちさせようとした場合、持ち手は拳の「1個と少し」分しかない) この時には「腕が伸びるギミック」も活用されるため、色々と救われた感がある。 |
ライバルポジションぽかったけど大して戦わなかったメタルグレイモンと比較。
どちらかと言えばメタグレの方が大きいイメージなのに玩具だと逆。値段はほとんど同じなんだけどなあ。 X3とX4のまとめ。 X3本体はなかなか良くできてる感じ。 シンプルな合体でありながら、合体前からガラッと印象が変わるのは面白い。 プロポーションはもう少し頑張って欲しかったし腰カックンはイラつくけど、割とお気に入り。 が、スターソードがゴミなので自動的にX4の評価は下がってしまう。 下半身があまり可動しない件は「子供向け合体玩具だし」と思えばそう気にならないけども、 「ただ手に持たせられればいい」というだけの武器になんでこう、無意味な欠陥が集まるのか…。 優秀な食玩のおかげで多少は救われた気分になりはしたが、 剣を奪われた食玩のX3はどうすりゃいいんだって問題も生まれてきて、あまり根本的な解決にはならない。 ていか、食玩ソードにしたって食玩のX4が持った方がカッコいいし…。 |
オマケ
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漫画版に登場するオリジナルデジクロス、
シャウトモンSH(スターホイール)とバリスタモンSR(シクステッドランチャー)を玩具で再現! …するのは玩具だと想定されてないので苦しかった。 正規の合体すらロクに再現できてないのに、玩具的都合を無視した合体などできるはずもなかったんや! 一応言っておくと、玩具で再現できなくてはいけない箇所ではないので、漫画の方は別に責めてません。 ていうか、SHとSRぐらいは玩具で実際に再現できても良かったのにね。 上の画像のはテープでムリヤリ固定するなどの邪道手段は使わず頑張ったものの、マトモにくっついているパーツもない。 普通に再現すると余るマイクパーツを使ってギリギリ保持しているドルルモンの頭部などは特に危険。 ていうか、台を揺らすだけで即クロスオープンされます。 SRはまだなんとか辛うじてそれなりに見えるけど、SHは流石に厳しい。 ピックモン足りてないし、装着の向き違うし、シャウトモンが武器に負けてマトモに立てなくなるし。 もし再現にこだわる人がいたら、シャウトモン&スターモンズセットを買い足して頑張って再現してみてください。 ホイールに使われているのは、セットに1体しか入ってないチビックモンなので、合計で5セット必要になるけど! |
も一つオマケで、食玩版で再現したバリスタモンSR。
こちらは拳を取り外すことができ、胸のパーツでドルルモンの頭部を挟み固定することができるので少し近づいたかな? その代わり?に、背中のドルルモンパーツの扱いはクロスフィギュアより厄介だったけど。 ちなみに、食玩だとシャウトモンSHは全く再現できない。 食玩版はシャウトモンが武器を持てず、スターモンに穴開いてないし、ピックモンも4匹ずつくっついているため。 こうなったらもうSRの的として扱うしかないじゃない。仕方ないね。 |
オマケ |
色んなX4(X3)が大集合!
大きい方から クロスフィギュア クロスアクション(食玩) ソフビ フィギュアコレクション(食玩) デジモンストラップ(ガチャ) これであとアクションクロスウォーズ(ガチャ)のさえあれば立体物のX4(X3)はコンプリートだけど、もういいやと放置中。 上の写真以外ではハッピーセット版X4も遅れて加わりましたが、引っ張り出して並べて写真を撮るのはめんどくさくて…。 |
まとめ ≪ドルルモン≫ オススメ度:D○ ・特になし × ・目がヤバい ・造形はダルい上に全身がツルツルでダサい ・可動がイマイチで、口すら開かない ・相変わらずの割高 ≪ドルルキャノン≫ オススメ度:D ○ ・単なる合体ではない武器形態で、変形バリエーションとしては面白い × ・シャウトモンが全然保持されない ・ドルルモンの頭部が余剰 ・スターモンズやマイクも余剰 ・足の角度など、変形があまりスッキリしない(ただし、自分で調整は可能) ≪シャウトモンX3≫ オススメ度:C ○ ・主人公らしくヒロイックにまとまっていて、頭部もカッコいい ・人型とはかけ離れた3体が合体して人型になるデザインが秀逸 ・合体機構は堅実かつシンプルで面白い ・バリスタモン同様に腕の可動範囲が広い × ・プロポーションが少し崩れ気味で、ヒョロい ・目が死んでる ・胴体部分がすぐに前に傾いてしまう ・足を動かすと自立しない、膝が逆に曲がる、正面を向いて姿勢よく立てないなど、下半身に問題が多い ・マイクが余る(持たせることは可能) ≪シャウトモンX4≫ オススメ度:D ○ ・食玩版スターソードを持つことができる × ・クロスフィギュア版スターソードがどうしようもない ・定価6510円 総評 あからさまにダメなスター糞ードのせいで隠れがちだが、ドルルモンもかなりのクソ玩具。 スターソードが食玩で代用できる以上、なら次にダメなのは誰かと考えたら間違いなくこいつであり、 クロスフィギュア中で断トツに問題児というか、責任重大かつその責任に応えられなかったのがこのドルルモン。 ドルルモンのデキさえもっと良ければクロスハートの完成度はグッと上がっていたと断言してもいい。 ヒドい品質とクソ高い値段は今回も健在。というか、シリーズの基本仕様だと判明した。 このシリーズを知らない人にX4を見せたら「4000円ぐらい?」とでも言いそうなぐらいなモンだが、 実際はなんと驚きの定価6510円ポッキリ。 お店で買う時に多少割り引きされて4800円ぐらいになるとしても、この値段で購入意欲を削がれる人がほとんどじゃないか。 しかし、既にX2まで集めてしまった人なら、このドルルモンという毒皿にまで手を付けてしまうべきだと思う。 X4にまで合体することで真価を発揮するのは確かだし、乗りかかった船だ。 逆に「X4に合体する分が出るまで様子見してました」と言う人はそのまま回れ右した方が懸命だろう。 このシリーズは言わば自分から踏みに行くの地雷なので、 いちいち「買いですか?」なんて他人に聞いちゃうような人にはとてもオススメできない。 プレゼント用に買うのもかなり危険だと思うが、小さい子供ならまあ気にならないかな? でも戦隊ロボか変身ベルトでも買ってあげた方が絶対いいと思うね。 俺がこうしてクロスフィギュアのレビューを始めたのは ヒドすぎたのでヒドさをみんなに知ってもらいたかったっつー不純極まりない動機だったけど、 新商品が出る度に次々とヒドさが増していって俺はある意味大満足です。 つっても俺とてそこまで精神的ドMではないし、良い玩具が出てくれるに越したことはなかったワケで、 「このオモチャすげーぜ!みんなも激ヤバ即ゲット!」って言えるようなレビューができたら幸せだったろうなぁ。 ところで、今回のドルルモンの発売により、やっといわゆる「1号ロボ」のX4まで完成に至ったワケだが、 X4と言えばデジモンクロスウォーズの放映開始前に出回った
一体何が起こったのか理解できなかったし、ある意味ブラクラ以上に衝撃的な画像だった。 今見ても悪夢のような画像だけど、まさか目の色が変わった以外はそっくりそのままの状態で発売されるとは。 幸か不幸か上の画像はヒドく撮るのが上手かったようで、実際の玩具はもうちょいマトモだったものの、 あの画像の悪いイメージを払拭できないデキのまま、こうして世に出されてしまったのは悲しいことだと思う。 |
2011/09/07
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いつもクロスフィギュアでお世話になっていたジョーシンに久々に行くと、
クロスフィギュアが投げ売られてたので、シャウトモンを2個とメイルバードラモンだけ買い足してきた。 これでついにピックモンを12個繋げた真スターソードを作ることができるぞ! …まさか冗談で言ったネタを自分が実行するコトになるとはね。 |
…と、その前に。
ピックモンが増えたからシャウトモンSHもよりしっかり再現できる…かと思いきや、多少あがいても微妙なモンは微妙だわ。 わざわざ苦労してシャウトモンに持たせて写真を撮るのもめんどかった。もうどうでもいいよこんな謎クロス。次行こう。 |
見よ!これがあの、ピックモンを12個繋げて完成した真・クロスフィギュアスターソードだ!
その長さたるや、堂々の22センチ弱! 延長された食玩スターソードどころか、クロスフィギュアのX4自身をも追い越す長さ!! 流石にこれだけ長ければ武器としての迫力は申し分なく、 「最初からこんぐらい同梱しとけよ」と誰もがタメイキを漏らすボリューム。 |
「今まで散々バカにしやがって。くらえ!これがクロスフィギュア様の真の恐ろしさよ」
「ギャァーッ」
…しかしまぁ、案の定結合力に難点あり。
予想していた「即クロスオープン」というほどにバラけはしないものの、スターモンから悲鳴が聞こえてきそう。 やはりビシッと直線にキマることはなく、スターフニャチンがブラブラソーセージなことになる。 当然ながら、武器がでかくて重すぎるせいで自立性も危うくなってしまう。 全身にムチャをさせてるし、肩も腕も手首もガクガクだし、胴体の接続部分も下に降りたまま上がることは無い。 スターソードの「長さ」問題だけ解決しても、保持力やピックモンの色、そしてX4自身の可動のしょっぱさはそのままなので、 「クロスフィギュアのピックモンを12個揃えた!」というネタをやり遂げた達成感以外は特にないというのが正直な感想。 薄々分かってはいたけど、安定感や見栄えを重視するなら結局は食玩版ソードに戻った方が早いのだった…。 ちなみに、本当の本当に公式のスターソードを再現しようとするのなら、 チビックモンやレアピックモンを除いて「純粋なピックモンを12体」、つまりシャウトモンセットを6つも買う必要がある。 俺も流石にそこまでやる気はないので、素晴らしいバカが他に現れることを期待しておこう。 |
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