デジモンコラム デジモンフロンティア編
今、伝説が進化する! ハイパー超越武闘伝Ⅳ ~ルーチェモン編~


47話】 【48話】 【49話】 【50話

【47話  ロイヤルナイツ散る そして…!!】 VSロイヤルナイツ⑦ ルーチェモン

 ついにロイヤルナイツと決着を着ける時がやってきた。
視聴者どころか作品そのものが「やっとかよ」と言わんばかりに、ド直球のネタバレサブタイだ。


 さて、前回デジタルワールドすべてのデータを奪われ、ルーチェモンの復活を許してしまうという、
もう詰んでるんじゃね?という所にまで追いやられてしまった拓也たち。

 「他の星はデジタルワールドとは別カウント」という言い訳がましい世界観に救われるも、
落ちのびた月にて、前回の敗北とルーチェモン復活を振り返り、今や茫然と立ち尽くすのみだ。

「綺麗な景色よねぇ…」
純平「ハァ~ッ! あぁ!なんか天国に来たみたいだ」
輝一「よしてくれ!まるで俺たち死んだみたいじゃないか!」
純平「あぁっ…ご、ごめん…」

 相変わらず状況がズタボロなのでひたすらに空気が悪いスピリットトーク。
拓也や輝二はまだ戦える、なんとか方法を考えようと前向きに呼びかけるが、如何せん今までが今までなのでお葬式ムードを拭えない。
 
 拓也が「俺…間違ってるか…?」とディースキャナに投げかけると、まだ諦めていないアグニモンとヴリトラモンが首を横に振り応えてくれる。


気持ちは嬉しいけど、できれば喋ってほしい

 一方、ルーチェモンとロイヤルナイツ。
思惑通りに復活を果たして祝杯ムードかと思いきや、こちらはこちらで重苦しい雰囲気。


「心の距離」の演出か、メチャ離れてるルーチェモン様

「なんだって?」
「キーでございます」
「人間界に通じるキー…何処に?」
「慌てるな」
「まさかお忘れではありますまい?我らにとっては夢なのです…人間界に攻め入り、人間たちを支配することが…」
  ルーチェモン様は約束されました。復活の暁には、キーを我らにくださると…」

「分かってるさ!うるさいなぁ…!」
「!? ルーチェモン様…!」

 ロードナイトモンの疑念を疎ましく思い、波動でロイヤルナイツを威圧して降り立ってくるルーチェモン。

「渡さないと言ってる訳じゃない。あいつらを倒してからだ。あそこにいるあいつらをねぇ」
「嘘ではありますまいな?」
「何故ぼくが嘘をつく必要があるのかなぁ?
  キーが無ければ無いって、渡したくなければ渡さないってハッキリとそう言うよ?
  君たちがそれを不満と言うのなら、その時は…!」
「ッ!」
「何故に疑う!迷う! そうした邪念は我らが精神を曇らせ、戦場において充分に力を発揮することを妨げる!
 従うのだ…ルーチェモン様の命令に。忠誠を誓うのだ…!」


 デュナスモンの忠義で場は治められ(誤魔化され?)、ルーチェモンは改めて、ロイヤルナイツに出撃を命ずる。色々とダメそう

 一方子供達は、何やら空を漂う泡を見かけたので向かってみると、
そこはデジタマから幼年期デジモンたちがうまれる場所、はじまりの街・月面支部となっていた。 
 42話にて、改心したトレイルモンが運んでくれた「安全な場所」というのがここだったらしい。
あまりそんな悠長な状況ではないが、しばし赤ちゃんデジモンと触れあい、疲れた心を癒す子供たち。

 腹巻パタモンが見つけた特別な見た目のデジタマから孵ったデジモンは、すぐに成長期のロップモンとプロットモンに進化。
この2体はパタモンと同じく、他でもないあの三大天使の転生した姿らしい。
過去の記憶は浄化されたようで、3体は過去のいざこざなど忘れ、仲睦まじくじゃれあう姿を見せる。


ちなみにこの3体、声優が「ヒカリちゃん」「なっちゃん」「加藤さん」と「デジモン3大電波少女」なコトで知られる

 赤ちゃんパワーで英気を養い、今度こそデジタルワールドを救って見せる――と決意も新たな十闘士の元へ、ロイヤルナイツが襲来!
毎度のコトながら、交通手段に難のある主人公のもとへ御足労いただきありがたいコトです。


じわじわくる

 ロイヤルナイツを目前に、子供達へ問いかけるプロットモン。


「戦いますか? しませんか?」

 出た!オファニモンさんの出会い系まがいの勧誘メッセージだ! ていうかオファニモンの記憶残っとるやんけ!!
これじゃその内エンジェモンとテイルモンがイチャつき始めてウェンディモンかトゥルイエモンが荒れるコトに!
 
 それはさておき、第1話ではなんとなく答えた「スタートしますか?しませんか?」の問いに対し、
デジタルワールドの冒険を通じて成長し、今度はハッキリと自らの意志で「YES」を選ぶ拓也。

「ゴールが何で、どこにあるかもよく分からない…。
 だけど、少なくともここじゃないコトだけは確かだ! ここは、あいつらの思い通りにはさせない!」


 珍しく拓也が主人公らしくキメてくれた所で、心を一つにした子供たちはハイパースピリットエボリューション。
がんばれ!今回はなんだか勝てそうな気がするぞ! サブタイ的にも!!


いままで たくやたちを おうえんしてくれて ありがとう!!


「あいつらを倒しさえすれば…人間界へのキーがこの手に…ッ!」
「夢…我らの夢…!」

 怪しげな高笑いと共に、人間界侵略の未来を夢見て戦いに臨む2人。
しかしロードナイトモンには、先ほどのルーチェモンの態度がどうも怪しくて仕方がない。
向かいくる超越形態を前にした今も、「信じてよいのか…?」と、疑念を振り払えないでいる。
  

 マグナガルルモンのミサイル爆撃の合間を縫って、懐へと距離を詰めるロードナイトモン。
これはいけない、いつものパターンでアージェントフィアーが!
…と思いきや、マグナガルルモンは上手く身を引いてそれをかわし、
すかさず右腕のスナイパーファントムで重い打撃をお見舞いし、ロードナイトモンを地表へと叩き落とした。

 想定外の反撃に驚くロードナイトモンに、「ルーチェモン様を疑う心のせいだ!」と喚起を促すデュナスモン。
しかしカイゼルグレイモンの剣を両腕で受けていたデュナスモンも、想像以上のパワーに吹っ飛ばされてしまう。

 

 デジタルワールドを全て失った「後の無さ」、そして赤ちゃんデジモンの命やオファニモンの言葉に触れたコトで、 
拓也たちはデュナスモン曰く「迷いがない」心となっていて、ルーチェモンへの不審が募るロイヤルナイツと、精神的な差が表れたようだ。


 必殺技の応酬による攻防の後、両腕の武器を捨てて無事にノルマを達成したマグナガルルモンは、
岩盤を背にしたロードナイトモンの元へ一気にブーストをかけ、ゼロ距離からの砲撃をお見舞いする。

 

 激しい大爆発と、木霊するロードナイトモンの断末魔。そしてデュナスモンの悲痛な「ロードナイトモン!!」の叫び声。
如何せん、武装・技名すらない砲撃だったコトもありあっけなさが否めないが、ついにマグナガルルモンがロードナイトモンを撃破したのだ。

 地表に倒れたまま、デジコードを放出し、敗北を体現するロードナイトモン。
カイゼルグレイモンとの鍔迫り合いを跳ね飛ばし、デュナスモンは友の哀れな姿を悼む。

「一緒に人間界を攻め入ると約束したのに…!よくも我が同胞を!!」

 人間からすると内容はアレだが、
ここまでロイヤルナイツが2体でがんばってきた姿を見てきた身としては、なんとも悲しくなってしまうシーンだ。

 

 ぶつかりあう激昂のブレス・オブ・ワイバーンと、無心の九頭龍陣。
力は互角…どころか九頭龍陣が圧倒的に強く、カイゼルグレイモンの龍がワイバーンを一方的に抑えつける。

 そのままカイゼルグレイモンは九頭目の龍に乗り、龍魂剣でデュナスモンを一閃!
ここで、デュナスモンもカイゼルグレイモンによって撃破される。
 

 デジコードを放出し倒れるデュナスモンの元へ、フラフラと力なく歩み寄るロードナイトモン。

 そんなロイヤルナイツを「俺が浄化する!」と、無心どころか冷酷にすら見えてしまう拓也の言葉を遮って、
「ぼくのモノだ!」とその場に現れたのは、待ってましたと言わんばかりのルーチェモンだ。

 

 ルーチェモンの必殺技「グランドクロス」で、有無を言わさず吹っ飛ばされる超越形態たち。うーん、やっぱやられてる方が似合うな。

 

 「これでもっと大きくなれる…強くなれる!」と、デュナスモンとロードナイトモンのデータを吸収し、爆炎の中から姿を現したのは…

 マッチョなデュナスモンとナルシストなロードナイトモンのデータにより進化した姿、ルーチェモンフォールダウンモードだ。
珍しく進化によって声優も代わり、西原久美子さんの女性ボイスから、中尾隆聖さんのフリーザ様ボイスに大変身。

「オレはこの世に生きる全てのものが愛おしくて仕方がない…」
と、一人称の変化を置いといてもいきなり何言ってんだコイツ的なコトを言いだすルーチェモン。

「う…ウソばっかり!」
「ウソじゃないさ! 本当に愛おしい。愛おしくて愛おしくてしょうがない……だから幸せを与えてやる!」
友樹「幸せって何さ!?」
「オレが定めた法の元で…オレの命令に従って生きる…」
輝一「それのどこが幸せだぁ!」
純平「服従しろってコトじゃないかぁ!」
「そうさ、それ以上の幸せはないだろう?」

カイゼル「幸せってのは、自分自身の意志で生きるコトだ!」
マグナ「その幸せを打ち壊そうとする貴様を…許す訳にはいかないッ!」
「お前たちと議論していても仕方がない…大体議論にならない
  完全なオレと、そうでないお前たちとで、何を話しても無駄だろう
  オレは何が正しくて、何が正しくないか、見極める目を持っている。さらにどうすればそれを実行できるのか、知恵も、ある。
  この世界を支配するのに、オレ以上の者はいまい」
カイゼル「勝手なコト言うな!!そんな屁理屈が通用するか!」
「愚か…しかしオレは、慈悲深いぞ。赦してやる…」

 暴言に耐えかねて斬りかかろうとしたカイゼルグレイモンは、ルーチェモンの波動弾によって吹き飛ばされてしまう。

「オレはこの世に、永遠の楽園をつくる。そのためには、この世界を一度破壊する必要がある。
  お前たちも一度死ぬコトにはなるが、心配はいらん。新しい世界で、永遠の幸せを与えてやる…」


 …というワケで、「全知全能の自分こそ支配者に相応しいので、一旦この世界ブッ壊します」と、悪役としては割と王道な目的のルーチェモン。

 2人は炎龍撃とスターライトベロシティを繰り出すが、謎の光に包まれたルーチェモンは全く動かずに必殺技を受け、ダメージも全く受けていない。

カイゼル「何ッ!?」
「驚くコトはないだろう…。それとも、私に効くとでも思ったのか?」

 龍魂剣をブンブン振り回し、いかにもやられそうな感じでツッコんでいくカイゼルグレイモンに「よせ!」と叫ぶマグナガルルモン。

「愚かで愛おしき者ども……慈悲を籠めて与えてやろう……パラダイスロスト!!








カイゼル「うおぉおぉおおぉぉぉおおおぉぉおおおぉぉッ!?!?!?!?」



ちょwwwwwwwwwwwwwwwww 

 いや、ガタイ良いなとは思っていたが、金髪イケメンキャラらしからぬ北斗百烈拳を拝むコトになるとは。
しかもこの「パラダイスロスト」は、まだ終わりではない。


激しいパンチのラッシュから

 
鋭い蹴りによって上空へと打ち上げられるカイゼルグレイモン

 
空中で無防備となったカイゼルグレイモンを捕えるため、特徴的な左右非対称の翼がここで出現

 
猛スピードでカイゼルグレイモンを追い越し、両足を掴み、両腋を踏みつけるロックをかけて、天から地へと急落下!




トドメに地表を砕き割るほどの勢いで叩き落とす! これがキン肉ドライバー…もとい、パラダイスロストだ!!
(たまに間違える人がいるが、キン肉バスターは全然違う技なので気をつけよう)

 想像を絶するルーチェモンのガチ肉体派っぷりに、正直見てる間は笑いっぱなし
ここまで負け続けの鬱屈した雰囲気や、ロイヤルナイツの死、そして変り果てる前のルーチェモンの姿、
それらすべてを吹き飛ばすほどの圧倒的パワーを持った悪魔超人…もとい、ルーチェモンフォールダウンモードは、
あれだけ苦戦させられたロイヤルナイツを超える大ボスとしてもインパクトはバッチリだ。

 最初「おや、フォールダウンなのに羽がないな?」と思っていたが、まさか格闘のジャマになるので収納式だったとは…。


 さて、そんな大技パラダイスロストをくらってしまったカイゼルグレイモンは、
思いのほか本人に苦痛はなかったようだが、進化を解除させられてしまい、その上デジコード放出状態となってしまう。


ここ拓也デジコードちょっととられてたけど大丈夫なんですかね?


 デジコードを奪われる拓也を救うべく割って入るマグナガルルモンだが、わき腹にいい蹴りをもらってしまい…
 


マグナ「ほわぁあああぁああああぁああああぁぁぁ―――ッ!?!?!?!?!?」



 こちらまでパラダイスロストの餌食になってしまう。
カイゼルは割と余裕がある感じの声だったが、マグナガルルモンの声は悲痛さを伴った迫真の演技で、画面全てが面白くて笑いを抑えられない

 


 オラオララッシュだけでも必殺級の威力がありそうなものだが、律儀にこちらも空中へ突き上げ、パイルドライバーをキメる。
マグナガルルモンもこの奥義にはひとたまりもなく、進化を解除させられて輝二へと戻ってしまう。

 そして計2回のパラダイスロストの衝撃によって、なんと月そのものが崩壊
デジタルワールドの難を逃れてやってきた赤ちゃんデジモンたちの新天地が、本当にパラダイスロストさせられてしまう事態となった。
つまり超越形態やロイヤルナイツの必殺技よりも強力なエネルギーを持つコトになるパラダイスロスト…恐るべし。

 ロイヤルナイツをも超える最強最悪最後の敵に、どう戦う、十闘士!


 …というワケで、ロイヤルナイツ退場&ルーチェモン本格参戦回。
38話からひたすら苦しめられ続けてきたロイヤルナイツにようやく超越形態が勝てたものの、
一番の勝因は「ルーチェモンが屑だったから」という印象が拭えず、あまりカタルシスはない感じ。
ここでナイツが拓也たちに勝っても、結局はルーチェモンにテキトーに処分させられてたんだろうなー。

 そして上司への疑いや動揺、そして戦場での友情を見せて人間的な魅力が垣間見えたロイヤルナイツに対して、
ちゃんと世界の為に頑張ってるのに、残酷な処刑マシーンのような描写をさせられてしまった拓也と輝二はなんかフビンだとすら思う。



 色々と気になる所はあるが、残すはラスボス・ルーチェモンのみとなり、物語は本格的に最終章へ突入。
今までのナイツ編の進歩を思うと、拓也たちがちゃんと力をつけて勝てるようになるのは65話ぐらいになる気がするが、大丈夫なのだろうか。

 それにしても今回は、パワーインフレを続ける肉弾戦、飛び散る瓦礫、そして声も相まって、もはやドラゴンボールのような雰囲気だ。
デュークモン―――!!!!はやくきてくれ―――っ!!!!




超越勝率
カイゼルグレイモン:44%(
 11戦4勝5敗2分  ┃ マグナガルルモン:33%(→) 11戦3勝6敗2分


【48話  光と闇を一つに! 輝一最後の願い】 VSルーチェモン②

 デジタルワールドを壊されたと思ったら次は避難所の月まで粉々に吹っ飛ばされて散々の十闘士たち。

 しかも前回いた「金色の月」の爆発四散した瓦礫が近くの別の月にまで流星群のように襲いかかり、
39話で登場していたインセキモンやバーガモンたちがサクッと全滅。デジタルワールド近くにあった、3つの月が全て崩壊してしまった。


モブに厳しいフロンティア


 幸い純平たちはなんか無傷で、爆心地に近かった拓也と輝二も元・三大天使に助けられた。
しかしサラリと、「月にいたデジモン達は全て死ぬか、ルーチェモンにロードされてしまった」と告げられる。前回の赤ちゃん…。


アポカリモンを封じ込めそうな三大天使バリア

拓也「今回ばかりはマジでヤバいと思ったんだけど…パタモン達が俺たちを守ってくれたんだ!」
友樹「ルーチェモンのあの攻撃からも守れるなんて!」
「すごい力だわ!」
純平「流石!元・三大天使デジモン!」

 今まで散々ズタボロにやられすぎて感覚がマヒしているのか、やっぱこの作品脚本がアレなのか
周りの甚大な被害は全く意に介さず「無事だったのかよかったなー」と喜び合う子供たち。


友樹「これからどうするの?」
純平「ルーチェモンの強さはハンパじゃないぜ?」
「まともにぶつかっていても、勝ち目があるかどうか…」
拓也「ルーチェモンを倒す方法は、必ずある! 作戦を考えよう」

 この類のやり取り何回やるんだよ

 連戦続きだったコトもあり、どうせ世界はあらかた滅んだから別にいいだろうという感じでか休憩時間に入る子供たち。

 サブタイ通りに今回の退場担当である輝一が、輝二と久しぶりに家族について話す。
 輝二を引き取った父親は別の母親と再婚しているが、輝一を引き取った母親は今も一人で輝一の生活を支えている。
もし人間界に帰れたら、輝二には、自分(輝一)の母親と会ってほしい――という話をかなり前にちらっとやってたので、その続きだ。

 改めて書いておくと、闇のスピリットを受け継ぐ輝一は、(今は親が離婚してしまったが)輝二の実の兄であり、
拓也たちとは違い、駅で階段から足を滑らせて植物状態になり、魂だけがデジタルワールドに来ている――という、なかなか特殊な生い立ちだ。
 しかも以前はケルビモンに操られ、闇の闘士ダスクモンベルグモンとして、拓也たちと対峙していたコトもある。

 そんな風に、これでもかと言わんばかりに濃い設定がふんだんに盛り込まれた輝一が、
このコラム「超越武闘伝」で今まで空気だったのは実際に本編で空気だったからであり、
ちょくちょく「一人だけデジコードが出ない=もう死んでる」という特殊な描写はあれど、基本的には純平たちと特に変わらずに、
ハイパースピリットエボリューション用の進化条件でしかないような扱いだった。


 一方、ルーチェモンの封印方法について考える拓也たち。
元・三大天使のデジモンたち曰く、十闘士が力を合わせるだけでなく、「光と闇が一つになること」が絶対条件らしい。
つまり、輝一と輝二が鍵を握っているコトになる。

 光と闇の兄弟がなんかこそばゆくホモくさい会話を続けているのはさておき、 
崩壊したデジタルワールドの跡地に渦巻くダークエリアの内部にて、ルーチェモンが何か行動に移ったようだ。


元・三大天使とはいえ成長期をこき使う、あまりよろしくない絵面でダークエリアに向かう伝説の十闘士たち

 道中で、ルーチェモンは人間界へのゲートを開き、侵攻を企んでいると知る。
「かつて、伝説の十闘士は力を合わせてルーチェモンを封印した。みんなも十闘士になって、力を合わせて戦うんじゃ!」と激励するボコモン。

 それに応えてYes!ハイパースピリットエボリューション…ではなく、 
まさかのダブルスピリットエボリューションとスピリットエボリューション、つまりこの期に及んで下級の個別進化を選ぶ十闘士たち。

 いやまぁ、最近ずっと超越形態ばかりだったから一ひねりってコトだろうが、
最大最強の敵が現れて今にも人間界を狙っていますって時に舐めプしてどーすんだ

 そんなこんなで久々に現れてしまう、ブリッツモン、フェアリモン、チャックモン、レーベモン、アルダモン、ベオウルフモン。
…って、しかもスピリット組はヒューマンかよ!ビーストですらねぇ!! なんでこの状況で力を出し惜しみできるんだ


「見えるか?ロードナイトモン、デュナスモン。人間界はもうすぐだ。お前たちが望んでいた人間界の征服、私が叶えてやる…」

 ルーチェモン様が人間界へのゲートを開きつつ「やっぱ一人称オレは失敗だったかな…?」とか考えてそうな所に、アルダモンたちが到着。
ついでに戦闘要員としてはゴツモンよりも遥かに役に立たないボコモン、ネーモン、元・三大天使の3体と合計5体にものぼる賑やかしも到着。
いくら脚本に持て余されているおかげで戦闘で被害を受けないからって、毎度毎度ついてきてウロチョロされてもなぁ…。


 そしてついに始まってしまう、ルーチェモンフォールダウンモードVS融合形態・ヒューマン形態のバトル。

 …あれ?そういえば「作戦を考えよう」とか言ってたけど作戦を考える描写なかったよな?
とか思っていたら本当に作戦なんて考えていなかったため、
とりあえず必殺技をぶつけてみるも当然のようにノーダメージで、ただの格闘で次々とやられていく十闘士たち

 レーベモンはエントリヒ・メテオールをひょいと避けられ、
ベオウルフモンはリヒトアングリフを発射寸前に銃口を抑えられ暴発し、大ダメージで動けなくなってしまう。
無防備になったベオウルフモンを狙うルーチェモンの気を引くために飛びかかったレーベモンも、
ルーチェモンの両腕からの光と闇のエネルギー波で吹き飛ばされてしまう。


ドラゴンズロア(堕天)

 舐めプ進化には案の定何の意味もなく、6人の闘士は全員があっけなくやられてしまった。


ネーモン「みんなやられちゃった~」
ルーチェモン様、次はこいつお願いします


「どんなに足掻こうと、お前たちは絶対に私には勝てない。その証拠を見せてやろう」

 言われた通り、棒立ちで事の成り行きを見守る闘士たち。
ルーチェモンは両腕に光と闇の光球をつくりだし、右腕からの白い光が、吹き飛んだレーベモン以外の5闘士を激しい閃光で包む。

 続けて左腕からの闇の球が合わさると、閃光は黒く濁り、そして立体パズルのような魔法陣が現れる。

 檻のような魔法陣に捕えられ、苦しむ拓也たち。
そして大爆発を起こす必殺技「デッドオアアライブ」によって、5人は進化を解除され、戦闘不能となってしまった。

「光と闇は表裏一体。決して一つになることはない。…だが、私は二つの力を一つにすることが出来る。
  お前たちは私には…勝てない…絶対に」

 光と闇が一つになるコトと勝敗の因果関係がイマイチピンとこないが、確かにこのままでは全く歯が立たない。
トドメを刺すべく、容赦なく再びデッドオアアライブを繰り出そうとするルーチェモン。

ボコモンの「みんな立つんじゃ!魔法陣に捕まったら終わりだぞ~い!」というゴミみてぇな激励も虚しく、拓也たちには動く余力もない。
無情にも右腕からの白い光が拓也たちを再び捉えるが、左腕からの闇の光を、すんでの所でレーベモンが身を挺して受け止める。

「今分かった…俺がどうしてデジタルワールドに来たのか…。
 ルーチェモン!光と闇を一つにできるのは…お前だけじゃない!
 みんな…短い間だったけど…ありがとう。俺は人間界へ戻っても…みんなとは会えないから…。
 みんな、俺たちの世界を護ってくれ!」

 闇の闘士であるレーベモンでも、ルーチェモンの闇のパワーには耐えきれない。
デッドオアアライブで命を散らし、最後に闇のスピリットを輝二へ託していくが、輝一は残っていた魂もルーチェモンにロードされてしまう。

 

 ようやく逢えた実兄の輝一を奪われ、激情となった輝二による反撃が始まる…かと思いきや、
闇のスピリットが体内に取り込まれ、叫びもがき苦しみ始める輝二

 どうやら本来なら相対する光と闇のスピリットを同じ体に取り込んだのが原因らしいが、
あんたマグナガルルモンに進化する時に闇のスピリットも取り込んでたはずじゃあ…


ありました(左下と右上)

 まぁ、進化のために一時的にスピリットを拝借するのとスピリットそのものを受け継ぐのは違うってコトなのかもしれんが、
こういう「ん?今までのとどう違うんだ?」と疑問が出てくる展開はモヤモヤするのでやめてほしいな!
デジタルワールドでは普通に飛んでたのにリアルワールドに来た途端飛べなくなってたテイマーズのデュークモン、お前も同罪だぞ!

 ていうか、「受け取ってくれ!輝二!闇のスピリットを!」と輝一が最期に遺してくれたものなのに、
受け取って取り込んだ反応が「ぐ!? ぐっがぁああぁぁあああああ!?!?」では、輝一も浮かばれない。


「やはり制御できないようだなぁ? 光と闇を一つにするなど、人間ごときにできる訳がない」
拓也「なんだとぉ~…っ!?」
輝二「輝一…!」
「バカな奴だ。無駄死にするとは…」
拓也「ルーチェモン…きさま…許さねぇ!!」

 喋れない輝二に代わって、激しい怒りを燃やす拓也。 
拓也からのびる炎が拓也と輝二の体を包み込み、さらにそこへ純平、泉、友樹のディースキャナから光が集まっていき…

「「エンシェントスピリット・エボリューション!!」」



「スサノオモン!!」

友樹「スピリット…」 
「スピリットが応えてくれた…」
純平「拓也、輝二が一つに!」

 超越形態をも超える進化を遂げ、ルーチェモンにリベンジだ! という所で今回のお話は終わり。


 「光と闇を一つに!」という題なのに結局は「炎と光を一つに!」だったり、
先述の通りに「光と闇を取り込んで云々」の設定が良く分からないし、
輝一がずっと空気だったので死なれてもあんま悲しくないというか予定調和なのが見え見えで、正直盛り上がりに欠けるのが残念なところ。

 デジモン進化の華とも言える「バンク」も、スサノオモンは正直ちょっとイマイチ(というか超越形態が良すぎた)。
特にスサノオモンの素体めがけてパーツがポロポロと飛んでいくシーンは「うわぁ枚数足りてね~」ってのが一発で分かるカクカク具合。
あとキメポーズで画面が止まらず、「スサノオモン!」と言い切るか切らないかってところでカットされるのでちょっと笑う。

 曲も超越形態と同じく「the last element」なので、最強の進化を遂げた!というインパクトも弱い。
まーこんなラスト数話だけに使う進化バンクにコストをかける余裕はなかったのだろうし、
去年のクリムゾンモードに比べれば大分サマになっているのだけど、せめて「スサノオモン!」の名乗りは拓也と輝二の2人で言ってほしかったかな。


 今回は超越形態に出番がなかったので超越勝率はなし。ていうか超越形態の出番、前回でおわりです。後は頼むぜスサノオモン!


バンクは今一つでも、通常作画は中々男前



【49話  戦えスサノオモン ルーチェモン人間界到達!!】 VSルーチェモン③

 エンシェントスピリットエボリューションにより降臨した、超越形態をも超える究極武神・スサノオモン!
世界の破壊を企むルーチェモンとの世界をかけた死闘の火蓋が切って落とされる!





 なんかいきなりやられてるんですが
今までの鬱憤を晴らすかのように無双してくれてもいいのに、一方的にブン殴られるスサノオモン。
「殴らせるだけ殴らせただけで、実は効いてない」…なんてコトはなく、しっかりと苦悶の表情を見せてくる。

 

 しかし流石に最終形態。なんとか反撃の隙を見つけ、カウンターパンチによってルーチェモンのパラダイスロストを中断させるコトに成功。


「同じ技に!二度かかるほど愚かではない!!」


 スサノオモンに進化した弊害で記憶障害でも起こしているのか、
ロイヤルナイツに何度も苦しめられ、挙句に敗北用バンクまで作られた過去を断ち切った啖呵を切るスサノオモン。
 …いや、どっちにしろパラダイスロストを第2段階(パンチラッシュ→キック)までくらってから言うセリフではないのでは…?

「今度は!こちらからだ!!」と威勢よくルーチェモンに殴りかかるスサノオモン。
しかしこれはあえなく回避され、後ろに回り込まれてしまい…。


「私は…永い間…本当に永い間…」

 
「ダークエリアに、閉じ込められていた」

 
「その憎しみと!」

 
「恨みをッ!」

 
「パワーとして蓄えじっと耐えてきた! 今の私は…」

 
「昔のルーチェモンではない…!」


 恐ろしい勢いでやられてるカットが豊富になっていくスサノオモン
もちろんルーチェモンが凄まじく強いのだろうが、まさか肉弾戦でここまで徹底的にボッコボコにされるとは…。


ま~た負けちゃうのも想定内だったのか、けっこう余裕ある感じの観客席




「スサノオモンよ! よくぞこの私をここまで煩わせた。伝説の十闘士のスピリットを受け継いだ貴様を…褒めてやる!」


「…だが今度こそ死んでもらう……デッドオアアライブ…!」

 
「うっあぁあぁあぁああああああーーーーーーーーッ!!!!」

 同じ技に二度かかり、苦痛な叫び声を上げるスサノ愚かモン。
「ここまでか…」と諦めかける拓也と輝二だが、世界の命運を託して散っていった輝一との数少ない思い出をかき集めて再奮起。

 デッドオアアライブの爆発した跡にスサノオモンの姿はなく、勝利を確信して高笑いするルーチェモンだが…。


「あの2人! スサノオモンを魂とスピリットに分離させて、デッドオアアライブを避けたんじゃ!(意味不明)」


 Vテイマーの無限ジョグレスのごとくスサノオモンに再融合し、一気に勝負をかける。

 カイゼルグレイモンとマグナガルルモンの余剰パーツからなる神器「ZERO-ARMS:オロチ」を召喚!
先端に光のエネルギーを集めて、必殺のビームを発射!!


…と見せかけて

 
「天羽々斬(あまのはばきり)!!!!」

 オロチの先端から伸びるハイパー・ビーム・サーベルを降り回し、ダークエリアそのものを内部から切断していくスサノオモン。

 

 オロチサーベルの延長線上にいたルーチェモンは何故か全く避けようともしないままダークエリア諸共に切り裂かれ、
「ギェェァアアアアアアアアアアア!!」という断末魔と共に、巻き込み事故のような形であっけなく撃破


「ぐぐ…人間ども…制圧し…支配…もうすぐ……!」
そんなに口惜しいならちゃんと避けろよ

 

 かなり久しぶりにデジコードスキャンをキメて、ついにルーチェモンを倒したスサノオモン。

 ダークエリアもなくなったしこれで世界も平和だなと思いきや…、世界は元の姿に戻らず、彼らの前に巨大な謎のデジタマが現れる。
(正確には、スサノオモンがスキャンした時からずっとデジタマは2つあり、一つは浄化されずに残っていた)

友樹「ルーチェモンはデータをスキャンされて浄化したはずなのに、どうして!」
ボコモン「ま、まさか…スサノオモンがスキャンできたのは、聖なるデータだけなのかもしれん!」
    それでもって、悪いデータだけが残ってしまったんじゃ!」
輝二「もし、そうだとしたら…?」
ボコモン「ダークエリアのデータを吸い尽くして、悪いデータのカタマリ、破壊の魔王になってしまうんじゃ!」

 ボコモンの何故知ってるのかご都合主義が過ぎる説明の通りに、
残されたルーチェモンの悪のデジタマはデータを吸収し、巨大な暗黒竜の姿をしたルーチェモンサタンモードとして再臨。


純平「ムチャクチャだぁ~!」

 ルーチェモンは目前の拓也たちには目もくれず、人間界への侵攻を果たすべくゲートへと向かう。
追いかけるために慌てて進化する子供達だが、気が動転しているのか
前回に引き続きダブルスピリットエボリューションとヒューマン形態へのスピリットエボリューションを行ってしまう。
 …いや、最終決戦を前にしてみんながそれぞれ単独進化した方が良いってのは分かるんだけど、ならここまでの描き方をさぁ…。


 そしてこの49話、Aパートはスサノオモンとルーチェモンの味わい深い戦いが描かれていたものの、
Bパートは「どうせ最終決戦は次回だし~」と言わんばかりに引き伸ばしが凄まじく、ほとんどチンタラとサタンモードを追いかけるだけ

 最終回に向けて、進化バンクを画面分割せずそれぞれフルで流したり、
人間界に戻ったら何がしたいかを1~2クールぶりぐらいに再確認したりとおさらいパートも兼ねている。
まぁ、絵も全然動かないし見所もないので、ざっくり割愛します。

友樹「ボクたちが!」 「人間として!」 純平「デジモンとして!」
輝二「デジタルワールドを…!」 拓也「そして…人間界を!」
5人「「「「「守ってみせる!!!!!」」」」」

 一方、五闘士たちが舐めプしていたおかげもあってか、無事に渋谷駅地下のターミナルにまで到達したルーチェモン。
ルーチェモンが激しく咆哮すると周囲にデジコードが走り、夕焼け空に怪しい暗雲が漂い始める。

 街中のモニタやテレビ、携帯電話の画面に現れる「私に従うか 死ぬか どちらか選べ」というルーチェモンのメッセージ。

 この画面をハッキングしてメッセージを外部出力するやり口、以前オファニモンも同じコトやってたけど、
3大天使はルーチェモンの力を受け継いだ存在だっていうし、本家はルーチェモンだったんだなぁ

 

 サタンモードの持つ暗黒球体ゲヘナの中には、ルーチェモンの本体「ルーチェモンラルバ」の姿が。
ラルバの意志を通じてゲヘナに引っ張られるように、さらに地上へと浮上していくルーチェモンサタンモードの巨体。

 ルーチェモンの強大すぎるパワーのせいか、周囲の物質は歪み、壊れてゆく。
浮上するルーチェモンが近づくにつれて地上への影響も強くなり、携帯電話、パソコン、医療機器など、あらゆる電子機械が障害を起こし始めてしまう。
これ直接描写はされてないけど人死んでる…人死んでない?

 この世界の層は大体
「地上(人間界)┃地下┃トレイルモンターミナル┃人間界へのロード┃デジタルワールド」 といった風に分かれているようだが、
ルーチェモンが地上を目指し地下を爆進中の現在、まだターミナルにすら辿り着いていない五闘士


「急がないと…!」
この話だけで3回ぐらい出てくるし、緊迫感もなくて悪目立ちするカット



 ルーチェモンが電車や信号機を暴走させて交通機関をマヒさせている頃、ようやくターミナルに辿り着いてくれた五闘士
サタンモードに歪められたその場所がターミナルと気付き、第1話でトレイルモンに乗った頃の回想シーンを挟む。だから急げって!

アルダモン「ここは…渋谷駅の地下ホーム! というコトは…ルーチェモンは上だ!!」
フェアリモン「地上に出るつもりなのね!」

 …え?そこまで状況分かってなかったの!?


 ここまではえらく時間がかかった割に、今度は一瞬で地下のルーチェモンに追いついた。
ルーチェモンを止めるべく、アルダモンがとりあえず放ったブラフマストラが命中!


「やった!」

 やってるワケねーだろ!!

 ケルビモンよりも強いロイヤルナイツよりも強いルーチェモンフォールダウンモードの次の姿だと言うのに、
何故ルーチェモンフォールダウンモードを倒したスサノオモンよりも2段階前の姿の必殺技一発でダメージが通ると思うのか。

 しかもここ、演出が物凄く分かり辛く、
パッと見だと「全く攻撃が効いていない上に、エネルギーを吸収して巨大化している」ように見えるが、
実際は「一応ダメージを受けているが、瞬時に傷が再生している」らしい。

 アルダモンがダメな時点で察して輝二あたりが「拓也!スサノオモンだ!」とでも言ってくれれば気が利くのに、
自分ならイケるんじゃね?」とでも言いたいのか、順次ムダな攻撃に移るベオウルフモン他3体。
 いちいち技を撃っては「攻撃が効かない!?」と驚愕の表情を見せてくるが、むしろなんで効くと思うんだよ

 


 流石にルーチェモンもこの茶番が鬱陶しいと思ったのか、
ラルバの命令(声は成長期の方のルーチェモンと同じ)により、サタンモードの口から放たれた必殺技パーガトリアルフレイムによって、
五闘士が全員燃やされた所で、最終回へと続く!



【50話  時を越えて! 新たな伝説の始まり】 VSルーチェモン④

 ルーチェモンサタンモードの必殺技を受け、大ダメージを受けた上にターミナルにまで戻されてしまった拓也たち。


「拓也はーん!どこにおるんやー!」
来るの早ェな!

 天井の大穴から、渋谷駅とターミナルを繋いでいたエレベーターが降ってきた。
それはつまり、ルーチェモンが今にも地上の人間界にまで達しようとしているコトを表していた。

 進化して再び地上に飛ぼうとする拓也だが、「無茶をするな!」と輝二に止められる。
「思い出せ、ヤツは不死身だ!」とたしなめられ、前回こちらの攻撃が全く効かなかったコトを思いだし、苦悩する。


「でももう一度スサノオモンになれば勝てるんじゃない?」

 オオ、最終回だけあってネーモンがマトモに視聴者の代弁をしてくれる。
が、ボコモンに「バカモン!たやすく奇跡は起こるモンじゃないはら!」とゴムパッチンをくらう。
ダメなのか…前回「スピリット分離&再融合」とかやってたし、てっきり普通にマスターしたものかと…。

「オレは…オレたちは何のために呼ばれたんだ? デジタルワールドを救うためだ! なのに何もできない…っ!
 くっ…こんなクズ鉄さえ…動かすコトも……! オレたちは、十闘士のスピリットと共にここまで来たのに…!
 デジタルワールドも!そして人間界も…ただ一つでさえ救うコトができないんだ…!一つでさえ!」

 拓也の悲痛な叫びと想いを同じくして、意気消沈する他の子供とデジモンたち。

「自分を責めるのはやめるんじゃまき。みんなようやってくれた…だからもう…」
と優しくも諦めの言葉をかけるボコモンに「イヤだ!そんなの…!」と激昂する拓也。
その時、拓也のこぼした涙が落としたデジヴァイスにポチャン(1回目)し、デジヴァイスからアグニモンが呼びかける。

アグニ「押してみろ、拓也。力いっぱい…力を入れて」

 言われるままに両腕に力を籠めると、さっきはビクともしなかったエレベーターが動き、倒すコトができた。

アグニ「拓也、これがオレたちの力だ」 
拓也「お…オレたち…」
アグニ「そう、オレたちの」

拓也「そう…わかっていたんだ…いや、わかっていたような気がする。キミたちがいつも、
   一緒に戦っていたんだってコト…でも、いつもひとりで戦っている気でいた…! でも違ったんだね…本当は…!」

アグニ「我々十闘士のスピリットは、キミたちのデジヴァイスの中にずっといた」
ヴォルフ「そして、君たちと一緒に旅を続けた」
ブリッツ「共に喜びや悲しみを共有したんだ」
フェアリ「私達の体にも、貴方たちの心が宿ったのよ」
チャック「デジモンとして、甦ったんだ!」

 パートナーの子供がいなかった悪の四闘士もどさくさで復活しているが、
本来は十闘士全員が仲良しだったはずなので、六闘士からパワーやデータの補い合いだのなんだのがあったのだろう。

 天から響く、「戦いますか? それとも…」の声。
転生体であるプロットモン、パタモン、ロップモンの体を通して、3体天使が呼びかけてきたのだ。


羽で2人の顔を隠す天使の屑

ケルビ「ルーチェモンサタンモードは、意識をもたぬ、邪悪なデータの集まりに過ぎない」
セラフィ「聖なる十闘士の力を一つにすれば…必ず勝てる」
オファニ「自分の力を信じるのです。そして彼らの力を…!」

オファニ「戦いますか? それとも…」
拓也「戦う! そして、オレたちは新たな伝説をつくる!」

 決意も新たに、いざ最終決戦に向け、デジヴァイスを掲げる5人の子供たち。ん…?

 きゃあ!謎の6人目がいる!!
というのもこのカット、まだ輝一兄さんが健在な頃の38話、初ロイヤルナイツ戦の流用なのだった(背景は違う)。
まぁ、最終決戦を前に輝一兄さんがそっと力を貸してくれるニクい演出なのかもしれない。

 ここで流れる挿入歌は、今作の進化曲その1、スピリットエボリューションでお馴染みの「With the Will」。
そして5人の子供たちの分割カット。まさかまたもや単独進化なのか?と見せかけての…

「「「「「エンシェントスピリット・エボリューション!!!!!」」」」」


拓也「オレたちは一つになってる…!」
「心も…」 純平「体も…!」
友樹「希望も…」 輝二「未来も!」

「スサノオモン!!!!!」

 拓也と輝二だけでなく全員の体を一つにして誕生した、ボコモン命名の「新生スサノオモン」。
全員の体を使っての進化はできればもっと早くやってほしかったが、最終回でついに叶ったぜ!
進化完了あたりでBGMも「the last element」のインスト版に切り替わり、いざ、ルーチェモンの元へ!

 …しかし、せっかく本当に「俺たちは今ひとつになってここにいる」のに、通常版のthe last elementが流れなかったのは惜しい。
今までの散々な戦績で敗北用テーマとなっていたので、縁起が悪いからよけたのだろうか。

 一方、ついに地上へと到達したルーチェモンサタンモード。
パンプモン、ゴツモンに続く渋谷系デジモンとしてデビューを果たした。

 

 しかしそれ以上体が進まないルーチェモン。ちょっぱやで駆けつけたスサノオモンが、トンネルの中から尻尾を掴んでなんとか食いとめたのだ。
流石「素戔嗚尊」だけあって日本男児のスピリットを持つのか、屈強な漁師のごとくサタンモードの巨体をトンネル内に振り戻すスサノオモン。

 繰り出されるパーガトリアルフレイム。よけるスサノオモン。穴から地上へ吹き出る煉獄火炎


スサノオモンの精神の中で、子供たちがクルクルしながら行われるエンシェントスピリット作戦会議

拓也「どうすればいい…?ヤツを倒すには!」
友樹「ねぇ、さっきあいつは何か叫んだよ?」
純平「そういえば、サタンモードは意識を持たないって!」
「じゃあ、誰が言葉を?」
輝二「もしかしたら、意識のある者が…!」

 意志の無いサタンモードが必殺技名を発したコトから、「何者かがサタンモードを操っているのでは」との答えを導き出す。
三人寄れば文殊の知恵ってね。

 

 しつこく追ってくるパーガトリアルフレイムを機敏に避けながら、スサノオモンはサタンモードが抱える暗黒球体「ゲヘナ」に目をつける。

 

 文字通りゲヘナに殴り込みをかけると、その内部には目論見通り、ルーチェモンの本体たる「ルーチェモンラルバ」が存在した。
しかし魔獣の眼光によってスサノオモンは吹き飛ばされ、トレイルモンターミナルにまで落とされてしまう。

 追撃し、ターミナルにまで降り立つルーチェモン。
挨拶代わりのパーガトリアルフレイムでターミナルは灼熱地獄と化し、苦しむスサノオモンを踏みつける。 

ラルバ「ふふ、ムダな抵抗など…デジタルワールドと共に、消えてなくなるがいい! ディバイン・アトーンメント!!

 

 サタンモード上空に現れた魔法陣から激しい閃光が放たれ、ターミナルが消滅してしまう(応援席の方々は天使バリアで避難)。
戦いの舞台は、デジタルワールドのあった宇宙空間にまで戻される。

 このままではデジタルワールド全てが焼き尽くされてしまう。
スサノオモンはいちかばちかの特攻で、ルーチェモンの体内に直接潜り込む作戦に。

 

 ゲヘナへの突入に成功するも、暗黒パワーで苦しみ絶叫するスサノオモン。
しかしこの状況はルーチェモンにとっても想定外だったようだ。

 

ラルバ「ディバインアトーンメントを抜けて…この暗黒球体の中へ入って来るとは!?
   我と同じところまで来たというコトか…! まさか……あり得ん…!」


「死ねえぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!!」

 スサノオモンが落ち着きを取り戻したところに、ラルバの尻尾から放たれるビームの集中砲火が襲いかかってくる。
意外と戦闘力の高いラルバに何度も吹き飛ばされながらも、スサノオモンは攻撃に耐えながら向かっていく。

 
「オレには…オレたちには…守らなきゃならない仲間がいるんだァァ――ッ!!」

 見事スサノオモンの右ストレートが炸裂。「あぅっ…!」というあっけない断末魔を最期に、ルーチェモンラルバを撃破。
ラルバが倒されるコトでゲヘナは砕け散り、本体を失ったサタンモードの巨体はパワーを失って収縮していく。
しかし統率する頭脳がなくなったコトで、暴走を始めてしまう。

 
「八雷神(やくさのいかづち)!!」

 スサノオモンが呼び寄せた雲から雷の龍が現れ、サタンモードを拘束。間髪入れずに「ZERO-ARMS:オロチ」を召喚。

 
「天羽々斬(あまのはばきり)!!!!」

 
「全ての世界を破壊する邪悪な者よ! 聖なるスピリットのもとに、消え去るがいい!」

 

 8体の龍で羽交い絞めにしたところをハイパー・ビーム・サーベルで2枚におろすという、中々残虐な倒し方。
素のルーチェモンやフォールダウン相手に使われなくてよかった

 

 えげつなくまっぷたつにされたサタンモードの体内から、膨大な量のデジコードがデジタルワールドへと還っていく。
やっと戦いが終わったか…と思いきや、

 
「あぁまだです! まだ終わってないですぅ!」

 背後から、倒したはずのルーチェモンラルバが猛進してくる。しつこいなこの羽虫!

 

 スサノオモンは咄嗟に自らの意志で拓也たちとの融合を解除し、子供達を庇ってラルバと刺し違えてしまう。

スサノオ「貴様ぁっ…!」
ラルバ「この世界は我のモノ…我の為にある!!」

 
スサノオ「許さん!!」

 オロチをパージして、中からカイゼルグレイモンの龍魂剣を抜くスサノオモン。
光輝くスサノオモンの体から、同じく龍魂剣を持った十闘士が現れ、次々とルーチェモンに斬りかかっていく。
ヴォルフモンも含めて全員が龍魂剣なので、マグナブレードくんかわいそう!

 
この技、海外のゲーム「DMO」で再現されてるらしいっすよ

 必殺の龍魂剣・十闘士斬り(仮)が決まり、今度こそルーチェモンラルバは倒された。

 今の礼と今までの礼を互いに言い合う子供達と十闘士。デジヴァイスからもデジコードを返還し、
一時は全てを奪われてマジでダメかと思われたデジタルワールドが、ついに完全復活を遂げる。


拓也「これからは、キミたちがこの世界を…」
アグニモン「守ってみせる」

 人間とパートナーデジモンの関係が確立され、ここからのフロンティアも見てみたくなるところだが、別れの時がすぐに来てしまう。
ルーチェモンの開いていた人間界へのロードが閉じようとしている。これを逃せば次はいつ帰れるか分からない。お馴染みのヤツですね。

 

 新たな十闘士に見守られ、人間界へと戻っていく拓也たち。


付き合いの浅いプロットモンとロップモンは「別に…」って態度なのがリアル

 戦闘に参加できないので蚊帳の外感が否めなかったが、
ここまでずっと一緒に旅をしてきたボコモンたちも、子供たちとの別れの時を迎えて涙を流す。


ボコモン「ま、待ってくれ~い! ワシも一緒に行くんじゃ~~!」
ネーモン「だぁめだよ!だってデジモンは人間界に行けないんだぁ!」
ボコモン「そんなモン!知らんわ~い!」

 正直、ボコモンがそんなに子供たちとべったり仲良かった印象はないんだけど、
ずっと一緒にいた友達とこうもハッキリ「離れたくない!」と叫ばれるとクるものがある。
流れている挿入歌「遥かな贈りもの」も、いかにも最終回な感じでいいムード。

 引っ張られていた腹巻でパッチンされて吹っ飛ぶも、願い叶わず置いてけぼりをくらうボコモン。


「ワシは書く…!ワシはあんたはんたち人間がデジタルワールドを救って!新しい伝説をつくってくれたコトを!
 ワシは本に書き留めて…! このデジタルワールドに! 永く伝えていくんじゃ~~!!」


 ボコモンの言葉を最後に、デジタルワールドを去っていく子供たち。
そして輝二の持つデジヴァイスにレーベモンからの通信が入り、輝一がまだ生きていると知らされる。

 エレベーターを上がり、ついに人間界の渋谷駅へと帰ってきた。
テレビではルーチェモンによって引き起こされた怪現象がおさまったと報道されているので、
「ルーチェモンが人間界に干渉してから少し経った時間」に戻ってきたようだ。

 輝一が足を踏み外し倒れてしまった階段へと急ぐ拓也たち。
しかし既に輝一は意識不明の重態として、病院へ搬送されたあとだった。

 緊急治療室の中で電気ショックを繰り返されるも容態が戻らない輝一のもとへ、輝二たちが有無を言わさず到着。 
「分かるか?輝二だよ!帰ってきたんだ!お前に逢うために!」と、意識のない輝一に泣きつく輝二。

 すると5人のデジヴァイスが光輝き、ついでに輝二が輝一に涙をポチャン(2回目)し、意識が回復。
いやまぁデジタルワールドの輝一のデータをつかって回復させてくれたとかそういう理屈なんだろうけど、1話中に2回ポチャン演出はクドいな!
そして「最後の役目を終えた」というコトなのか、密かに元のケータイへと戻ってしまうデジヴァイスたち。1年間お疲れ様でした。


 終盤をまとめただけのこのコラムで書くコトでもないので最後の独白シーンは割愛するけど、
子供達はデジタルワールドでの冒険を通じて成長し、元気にやっているようです。
ちゃんと友樹は元イジメッ子の勝春たちとも仲良くやってるようで、よかったね。


「「「「「「ボクらは(あたしたちは)巡りあい、そしてここに、すべてが始まった!!」」」」」


 そんなワケで、デジモンフロンティアのお話はこれにておしまい。
49話まで見た段階だと大丈夫なのかこの作品と思ってたけど、最終話はビックリするほど上手くまとまってて、
「終わりよければ全て良し」ってな感じで、なかなか後味のいい作品でした。
スタッフの皆様、特にこんなに描くのが大変そうなデジモンを描き遂げたアニメーターの方々、本当にお疲れ様でした。


 さて、このコラム本来のテーマであった「超越武闘伝」という点から見ると、
最終形態であるスサノオモンはメチャ苦戦こそすれど、一応勝率100%という武神の名に恥じない戦績。

 一方、47話を最後に出てこなくなってしまったので最後の最後で空気になってしまった超越形態たちは、

カイゼルグレイモン:勝率44%(11戦4勝5敗2分)
マグナガルルモン:勝率33%(11戦3勝6敗2分)
     …という結果に。

 単純に勝率は決して高くない上に、
一回も無双できたコトがなかったり、やっぱりロイヤルナイツに何度も何度もやられていたのと、
その散々苦しめられたロイヤルナイツに勝った時も、オイシイところはルーチェモンに奪われてしまったので、
そりゃまぁ、強い印象なんてつくはずもないわな。

 終盤で怒涛の舐めプスピリットエボリューションが来た時はオイオイと思ったけど、
「どうせカマセになる」というあの場面で超越形態を使っていれば、もっと勝率がヒドいコトになっていたはずなので、
超越目線で見ればナイスな判断だったんだろうなぁ。


 そんなワケで、コラム「ハイパー超越武闘伝」、いかがだったでしょうか。 
拓也たちは世界を救った英雄になったけれど、超越形態の負けっぷりもまた、伝説として残ってしまいました。
ボコモンが書いた伝記だと、「超越形態の戦いぶりについてどう書いたのか」が気になりますね。



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