デジタルモンスター バトルジャンクション
TVにつなぐだけですぐ飽きる!! 場所を取るジャンクの糞!!
2006年11月23日発売
定価:7140円
TVにつなぐだけで、デジモンカードバトルが出来る!
カードスキャンやボタン入力で101種類のデジモンを仲間にしよう!
データカードダス連動やデジヴァイスシリーズとも通信可能!遊びの幅が広がります。
---(公式サイトがないので)amazon 商品説明より---
≪プロローグ≫
「デジモンセイバーズ」が放映中の2006年、デジモン人気はかなり低迷していて、俺自身も少し離れていた時期だ。
ファンが少ない以上そこから広がる情報も少ないわけで、この頃のグッズに関しては今でも情報が不足している。
その1つ「デジウィンドウ」は前に俺自身がレビューして、500円で投げ売られるに値する逸品であることを身をもって知った。
今回レビューする「バトルジャンクション」も、一部の人間のみが知っていた闇のデジモングッズだ。
ジャンクションに関しては、「これはヤバい」という情報だけは当時から俺の耳にも届いていた。
しかし、肝心の「具体的に何がどうヤバいのか」までは伝わってこなく、探したところで情報は全然転がっていない未知の存在だった。
何しろ、当時の2ちゃんねるのデジモン関連スレを覗いても、「購入報告及び感想」のレスが見つからないほど。
それから数年が経っても、ジャンクションについて言及したサイトは現れない
購入者はチラホラと見つけるも、「あれはヤバいよ」と同じことを言うばかりで、村の掟か何かのごとく、詳しくは話そうとしない。
さらに時間が経って今から1~2年ほど前。
百聞は一見にしかずというワケで、俺はいっそ自分でバトルジャンクションを買うことにした。
どうやらヤバいのは確からしく、バトルジャンクションは以前からあちこちで投げ売りの対象になっていた。
人の話によれば、新品が500円で何個も店に並んでいたなんてのもあったらしいが、
俺が買おうした頃にはもうそんな値段では見つからず、結局ヤフオクで新品を「2000円ちょい」で落札。
ワンコイン価格を聞いた後ではお高く感じてしまうが、それでも定価の1/3以下。見事なワゴン価格だ。
それに、やっと長年の疑問が解けるのだから文句は無い。さぁ、箱から取り出して、いざプレイと洒落こもうじゃないか!
…しかし、開けた数分後にはプレイを中断。
電源を落とし、内容物を速やかに箱に戻し、クローゼットに封印。
俺は理解した。なるほど、どおりで誰も話したがらなかったわけだ。
いや、話せる段階にまで行けないと言った方が正しいか?
なんというか、買ったことすら忘れたい事実で、わざわざまとめるなんて発想に至らないといった風な…。
これが…バトルジャンクション…。
…そんな心温まるハートフルストーリーを経て、現在に至る。
相変わらず都市伝説のごとき存在であるジャンクションが気になる人は多いようで、嫌がらせかのようにレビューリクエストは多かった。
正直気は進まなかったが、これは俺にとってもいい機会。
ジャンクションを徹底的…いや、それなりにレビューし、「後腐れ」という名の因縁の鎖を断ち切らねばなるまい。
そして、このゲームの正体を白日の下に晒してやる!
というわけで今回はついに、
既に俺の中でデジウィンドウ、メドレー、そしてアクセルをも凌駕した恐ろしい存在、
全てのデジゲーを過去にするバトルジャンクションのレビュー。
≪概要・準備≫
「Let's!TVプレイ」シリーズは、「TVに接続するだけですぐに遊べる」という宣伝文句どおり、
市販されているゲームハードを用意することなく、「これさえあれば簡単にゲームができる」のがウリだ。
(現在では既にシリーズは終了していて、公式サイトも消滅済)
また、一般的な「コントローラーを用いて遊ぶゲーム」と差別化を図るためか、
Wiiの一部ソフトや「剣神ドラゴンクエスト」のように、自分の動きや声がゲームと連動したりする、「体感ゲーム」がメインになっている。
このシリーズは仮面ライダーやワンピースなど、バンダイの扱う人気作品を題材にしていて、
同シリーズの商品でも、それぞれがゲーム内容に合わせてゲーム機本体のデザインも全く違うものになっているのも面白い。
「対象年齢を低めに絞っている」こともまた、存在意義作りに一役買っているだろう。
(逆に、ファミコンソフトをそのまま収録している大人向けのタイプも存在する)
そんなシリーズに登場したデジモンのゲームが、今回紹介するバトルジャンクション。
バンダイが何か新しいことをやる時の特攻隊員として定評のあるデジモンだが、今回はシリーズの中頃に発売されている。
さて、こいつは一体どんなデザインになっているのか。
セット内容は「本体」、テレビと接続する「AVケーブル」、フルカラー24ページの「説明書」、そして10枚の「カード」。
本体デザインは、データカードダス「デジモンバトルターミナル」筺体の操作部分を模したモノになっている。
オリジナル同様に、両サイドに3つのボタン、そして中央にはカードリーダーが備え付けられていて、
なるほどこれは見て分かる通り体感ゲームじゃねーじゃねーか!!
最初にも書いてあるが、この頃はセイバーズが放映中。
セイバーズと言えば、主人公の大門マサルが「直接デジモンをブン殴る」という破天荒なアクションが第1話から繰り広げられる作品だ。
体感ゲームがメインであるこのシリーズなら、これを使わないテは無かったと思うんだがなあ。
まあ、家で手軽にデータカードダスができるというのも悪くはないか。
電源を付ける前に、箱の気になる部分からチェック。
まず目に飛び込んでくるのが、パッケージ前面で自己主張の激しいデジモンが豪華101体登場!!…という、早くも死にたくなる宣伝文句。
これは当時の「全デジモン中の1/8ぐらい登場!!」と同義で、間違っても「豪華」ではない。
デジウィンドウの「150体以上のデジモンが登場!!」でさえ辛かったのに、こっちは本格的にファンを殺しに来ている。
続いて前面の左側には、「デジモンバトルターミナル完全対応!」というフレーズ。
一体どう完全対応するのかはまだ分からないが、データカードダスに完全対応するモンが7000円で売ってるなら凄いじゃないか。
その下では、「デジヴァイスicからターミナル・ジャンクションに育成データが転送できること」と、
「ターミナルのカードがジャンクションでも使える」ということを示している。
D-LINK時代を知ってるとこの程度の連動なんざショボいとしか思えないが、互換性があるのはいいことだね。
箱の上面。
デジストといいアナザーミッションといいカードαといい、この頃のバンダイは七大魔王押しだなあ。
さて、次は箱の裏側…
!?
…なんだか、ゲーム内容は予想と随分違いそうじゃないか。というか違うだろコレ。
このバトルジャンクション、
情報が少なかった故に家庭版バトルターミナルだと思い込んで買ってしまった被害者が少なくない。
箱全体をちゃんと見ていれば違うのは分かるわけだが、箱だけでは内容の酷さまでは伝わらないし、
何より宣伝文句や本体のデザインは、明らかにバトルターミナルに似たゲームであるというミスリードを狙っている。
となるとゲーム内容の正体が気になってくるが、先に本体の解説。
横幅は30センチ、前後幅は14センチといったところで、この操作部分はたぶん実際のデータカードダス筺体と同じぐらいの大きさ。
高さは一番高いカードリーダー部分まで入れても5センチ強で、板のような形状。
また、上面は手前に向かって緩やかな斜め向きに作られている。重さは見た目より軽い。
青い部分は全てシール処理で、本体も成型色丸出しのテカテカでかなり安っぽい(店頭のデータカードダス筺体も安っぽいが)。
サイズ比較用に置いた「デジモンネクスト」は、これまたセイバーズの時期に始まった漫画。
作中にはデジヴァイスicや(別物と化した)バトルターミナルなどが登場するも、ジャンクションは影も形もなかった。
ボタン部分のアップ。上の赤が「決定ボタン」、下の緑青が←→の「選択ボタン」となっている。
折角ボタンが3つあるのなら、ギアのように「選択」「決定」「キャンセル」と割り当てた方がよほど便利だったのに。
不思議な事に、「キャンセルボタン」を軽視しやがるゲームほど操作性やゲームデザインがヒドく、キャンセルが欲しい場面が多い。
裏側。
滑り止めのゴム以外は辺り一面の銀世界で、過去にレビューしたあいつを連想したので一緒に撮影。
写真の中央下部分がスライド式の電池フタ。単三電池を4本も使うのでエコくない。
そんな問題に応えてか、シリーズ用のACアダプタも存在する。
本体も高額なくせにアダプタは別売りで、そいつ自体も決して安くないという売り方ががいちいちケチくさい。
ジャンクション以外の同シリーズを持っているならまだしも、これしか持ってないならアダプタまで買う必要はない。
どうせ電池より先にプレイヤーの方が切れるので、使うまでに至らないはずだ。
しかし俺はつい最近、「テレビに接続 デジモンクロスアリーナ」というジャンクションの後輩と一緒に、
クロスアリーナ用に発売されている「バンダイACアダプター(Aタイプ)」を買ってしまっていた。
これは接続部の収まりは少し悪いがバトルジャンクションにも使えるので、レビューにあたっての再プレイに役立ってくれた。
たまたま持ってたから使っただけで人に勧めるようなモンではないが、定価だけで考えればこっちのが少し安い。
もう本体に用は無いので、さっさとコードを挿そう。
【画像左】
本体の後ろ側のアップで、左のブロックが電源スイッチ。これをスライドさせることでオンオフになる。
電源がオンだと、カードリーダー付近のホクロのような部分が赤く点灯する。
【画像右】
AVケーブルのテレビ側は、据え置きハードを持ってる人にならお馴染みの「黄色・白・赤」の部分に接続。
近年はこのAV端子が存在しないテレビも多く、その場合は当然プレイできない。
準備が終わったら、いよいよ覚悟を決めて電源を入れるぞ。
≪ゲーム内容/クエストモード≫
まずはバンダイロゴや「長時間プレイする時は休憩を~」などと、ゲームお馴染みのどうでもいい映像。
そして「本郷あきよし~」などと表示されるクレジット画面の右下に、見慣れない協力:株式会社イワタの文字。
調べてみたら、「フォント」を取り扱っている会社のようだ。
ジャンクションは文字にこだわってるのだろうか。まぁ子供向けだし、読みやすさは大事だわな。
その後、公式絵を流用しただけのやっつけ感溢れるOP映像が流れる(スキップ可能)。
参考に、youtubeで外人さんがアップしている動画を拝借(OPは大体18秒ぐらいまで)。
タイトル画面。
パッケージやOP映像同様「反転した公式絵のデーモンとそれにするアグジオグレイとガオガオガだけ」という盛り上がりに欠ける構図。
ジオグレイの顔がロゴで隠れている代わりに、やる気のなさは最初からフルオープンだ。
タイトルが表示されてから、音楽が鳴りやみ「ボタンをおしてね」が出るまでの5秒間ほど操作を受け付けないのが地味にうっとうしい。
ボタンを押すと表示されるのは、あまりにも殺風景なメニュー画面。賑やかさのカケラもない。
右下の「010101…」となっている部分だけは無駄に0と1がうごめくが、そんなのよりアグモンの1体でも映してくれた方がよほどマシだ。
緑・青のボタンを押すことで、左下の「クエスト」部分が「バトル」「ミニゲーム」などと切り替わる。
スペース駄々余ってんだから最初から項目は画面に全部映しとけよ!
そのくせ各モードがどういうものかの説明はなし。左上と右下の欄は一体何のためにあるんだ。
何よりこの時点で目に付くのが、字がメチャクチャ読み辛いこと。
付属のAVケーブルがゴミなのかイワタさんがアレな会社だったのかは知らないが、
字は小さくて潰れてるし使用フォントも妙にカタくて浮いてるし画面的にもつまらないし綺麗くないしで完全にどうしようもない。
しかもこのクソみたいなインターフェースがゲーム全体に流用されまくっている。
尚、グラフィック及びBGMのクオリティはスーパーファミコンの中の下レベル。
現代の目ではキツく、特にグラフィック及びゲームデザインは褒めるところが一つもないまま終わる。
BGMは個人的にはそこそこ。
音源はショボいしループ間隔も短めだが、曲自体は中々好みなのが多い。
BGMの雰囲気はデジワーやデジストっぽく、ゲームの雰囲気からしてもベックが作ったんじゃないかと思えてくる。
(特に、デジワーのカーリングや、初代デジストのメニュー画面のような曲が多い。もしかしたら実際何かのデジモンゲームの流用かも?)
しかし全体的にお通夜みたいなテンションの曲が流れっぱなしで、盛り上がり要素は微塵もない。
実際お通夜みたいな心境でプレイ・レビューにあたった俺にはマッチしてくれたが、子供向けに適してるとは思わんね。
それに加え、声優さん及びスタッフによるボイスの類は一切ないので、一人でやると寂しさがハンパないぞ。
これにゲーム内容とお通夜BGMが拍車をかけてくるのだからたまらない。
画面間の移動はスピーディなので、ロード時間に悩まされるようなことはないのはありがたい。
続いて内容の紹介。
【クエストモード】
このゲームのメインと言えるモード。
最初はアグモン、ララモン、ガオモン、カメモン、クダモンの5体から1体を選んで始める。
見事なまでにデジモンセイバーズの主人公デジモン軍団なくせに、アニメのキャラは一切出てこない。
また、キャラを選べという割にキャラの能力差が分からない。
ゲーム中で数値によってキャラの能力が表示されることは無いし、
もしキャラごとに違いがあるのなら、説明書か何かで触れられているはずだろう。
なので恐らくこのゲームの能力差は「世代」と「属性」あたりで区別されている…と思うが、正直よく分からない。
クエストモード・マップ画面。まずは各項目の説明から。
①自分のデジモン
スマン、さっき上で「アグモンの1体でも映してくれた方が~」と言ったが別に嬉しくなかった。
②デジモンの名前
デジモン名は種族名で固定。そして読み辛い。
③HPゲージ
これがゼロになるとゲームオーバーだが、数値による表示がないので状況を把握し辛い。
④デジソウルゲージ
拾ったデジソウルの量が表示される。こちらは ■■■ とブロックで表示してくれるので分かりやすい。
⑤自分のデジモンの姿
こんな真後ろから見せられても…って感じだが、数少ないこのゲームのために新規で作られたデジモンのグラフィックでもある。
⑥マップを進んだ距離
子供向けのくせにムダに英語表記。大人しく「すすんだきょり」とかにすりゃいいのに。
⑦ボタン説明
ご丁寧に、たった3つしかないボタンの説明を常時画面に表示してくれている。
パッと見では「2Pも参加できます」というサインにしか見えないが、このモードは1P専用。
ゲームは強制スクロールで奥にひたすら進んでいき、最終地点に登場するボスを倒すとステージクリアとなる。全5ステージ。
移動中背景は微動だにせず、平面用エスカレーターのような部分だけが動く。
上の画像をよく見ると、このステージでは背景とエスカレーター部分とで地平線がズレているミスがあるのも分かる。
道中では一定の時間ごとに「障害物」「肉」「デジソウル」などのアイテムがマップ上に現れたり、敵とのバトルが始まったりする。
マップ上に現れたアイテムは選択ボタンで移動して取得・回避するわけだが、
デジモンが移動する際の動きはただ単に左・右の2地点への瞬間移動で済まされている。
【左】障害物
説明書では「岩」と表記されるが、マップによっては明らかに岩ではないタイプに変化する。
これにぶつかると全体力の1割ほどダメージを受ける。
アイテムは簡単に取ったり避けたりできるが、ゲーム画面を見続けるのが苦痛で、他所見によるうっかりミスが起きがち。
【中】肉
拾うと全体力の1~2割ほど回復。しかし「バトル終了時には全体力の半分回復する」ので、なんかショボい。
【右】デジソウル
6つまでストックされ、6つ溜まった状態だと敵から攻撃を受ける時に仲間デジモンが身代りとなりカウンター攻撃をしてくれる。
(助けてくれるデジモンは図鑑に登録されているデジモンからランダム。攻撃力も助けてくれたデジモンに依存)
1バトル中に2回まで助けてくれるが、1回のカウンターごとにデジソウルを3つ消費。
さらにカウンターは条件を満たして敵から攻撃を受けた時に強制発動で、温存が利かない。
デジソウルばかりがホイホイ現れてくれるわけでもないし、6つも貯めるのはかなり困難。
基本的にステージの終盤に1回こっきりで、ボスデジモン用にとっておくことはほぼ不可能。
大体はボス直前のしょうもないザコ敵に浪費させられる。
・バトル
他の3つのアイテムイベントと同列で扱われているし、
それらはシンボルで表示されるのだから敵とのバトルもシンボルエンカウント…と思いきやまさかのランダムエンカウント。
歩いていると突然「やせいのデジモンがあらわれた!」と気が滅入るメッセージが入り、戦闘に入る。
バトル画面。自軍が左で、敵が右。
既に気付いている人も多いと思われるが、基本的にこのゲームは公式絵の流用で成り立っている。
さらに画面下のボタンを見て分かる通り、このゲームにおけるバトルとはジャンケンバトルを指すのだった。
(その割に、本体のボタンにグーチョキパーのマークが付いてないのが中途半端)
本家バトルターミナルと画面レイアウトだけ少し似てるのがまたウザい
まず、10秒以内にグーチョキパーのどれかを選ぶ。
時間内に選ばなければ先に入力していた側の勝ち…かと思いきや、ゲームがランダムで選んでくれる。…制限時間の意味は?
両者が入力を終えるか制限時間になると勝ち負け判定が出る。
勝った側は画面中央に表示されるコマンドを入力することで、相手に攻撃ができる。
制限時間はこれまた10秒だが、入力するコマンドの長さは勝った時の手によって異なり、
グー:3段 チョキ:2段 パー:1段 となる。
コマンドが長いほど敵に与えるダメージは多少大きくなるが、
ジャンケンバトルを採用しておきながら勝った時の手の出し方によって効果が異なるのはおかしい。
実際、給食で余ったプリンをめぐったジャンケンで、
「グーで勝てば2個!チョキで勝てば1個!パーで勝てば半分!」なんてことになったらモヤモヤとするだろう。
どれを出しても同じ結果が得られるからこそグーチョキパーの3択に意味があるのに、その完璧と言えるバランスをわざわざ壊してどうすんだ。
そしてコマンド入力。
多少ボタンの反応は悪いが、別に1段だろうが3段だろうが10秒もあれば問題ない。
ウザいのが、コマンド入力後の正確さの判定(判定は間違った「数」でなく「割合」から出される)。
「カンペキ!」「まぁまぁ」「ダメ」とかの3段階ぐらいなら分かりやすいもんだが、ジャンクションでは
EXCELENT!!
WONDERFUL!
FINE!
NICE!
GOOD!
OK!
MISS
の7段階。無駄に多いわ!!
どれがより良い評価なのか分からんし、表示は一瞬で消える。それ以前に子供向けってこと忘れすぎだろう。
コマンド入力が終わり、判定が出た後には攻撃が始まる。
当然、判定の結果が良いほどダメージが上がるボーナスがあり、「MISS」では攻撃を避けられてしまう。
えらく長くなってしまったが、やっと攻撃に入る。
デジモンはグーチョキパーに対応した3つの技を持っていて、勝った際の出し方に応じた技を披露してくれる。
そこで僕たちを待っていたのは、
さながら15年ほど前のスーパーロボット大戦のごときクオリティの戦闘アニメ!!
後から別の場面をケータイで適当に撮ったものだが、動画版も参考にどうぞ。
2006年のご時世にこれはキツい。
わざわざ公式絵流用してこんな紙芝居作るぐらいならバトルターミナルからポリゴンごと持ってこいよ!
勿論この戦闘アニメはカット不能。相変わらずデジモンはダメなところを見習うのは上手いなあ!
それより問題なのは、ゲーム面のつまらなさ。
「ジャンケンで勝った方だけが攻撃できる」時点で運ゲーすぎてキツいのに、ジャンケンで負けた側はそのターンに何もすることがない。
デジモンができることといえば、本当に「攻撃」と「被弾」の2つのみ。
デジモンの技は全て特殊効果もクソもないただの攻撃技が弱・中・強と3つあるだけなので、単調極まりない。
その上基本はジャンケンだから、戦術性や駆け引きなんてモンも全く存在しない。
せめて一瞬で決着が付けばいいものの、同程度のデジモン同士が戦っても敵を倒すには3回前後の攻撃が必要で、ひたすらテンポが悪い。
このゲームにはロードこそないが、全体的に演出がチンタラしているのでスピード感は皆無。
快適なゲームが「バン!バン!バン!」と進むとしたら、ジャンクションはせいぜい「バン…!…バン…!…バン…!」ぐらいの体感スピード。
戦闘が長くなっていく分、運ゲー要素によるイライラもガンガン増していく。
敵の攻撃時にはコマンド入力がない分早いが、プレイヤーにとっては敵の攻撃自体がロスタイムみたいなものなので「超ウザい」が「ウザい」に変わるだけだ。
「コマンド入力」という要素を押し出すなら、
それは攻撃・防御側の双方が入力して、より正確だった方に追加ダメージ・反撃とかのボーナスぐらいがあって然るべきだ。
もっと、連続でダメージを受けたら強力な反撃を繰り出せるとか、ジャンケンの出し方を特殊な順番にすることで必殺技を発動するとか、
ただの運ゲーではない、何らかの面白くなるような要素を入れることは可能…いや、必要だったはず。
あまりにもつくりがやっつけすぎる。
間違いなくこのゲームは子供向けでなく子供騙しだと断言できる。
ジャンケンがあいこになった場合は「パワーチャージだ!」と表示され、双方の次回の攻撃力が高まる(1.3倍ぐらい)。
チャージ状況はHPゲージの下に表示されるが、見せる気がないんじゃないかというぐらいに小さく分かり辛い。
攻撃力がアップするのは「あいこになった時と同じ出し方」のみなのが億劫。
ただでさえ「あいこ」で1ターン分テンポが殺されているのに、何でもっとサクサク進めさせてくれないのか。
ジャンケンの勝負がつくまでグーチョキパーそれぞれのチャージは残り続けるが、
同じあいこが何度続いても「1回分」しかパワーチャージされないため、全然決定打にはなってくれない。
そんなこんなで戦い続け、敵のHPをゼロにできれば勝利。勝てばHPが全体の半分ほど回復し、マップ画面に戻る。
負ければその場でゲームオーバー。特にデメリットは無く、進んだ距離やデジソウルは保存され、HPは満タンの状態で再開できる。
…が、戦闘に破れてゲームオーバー後に再度同じステージを選ぶとスタート直後にまた戦闘が始まる。
出てくる敵はランダムなのでザコに当たればなんとかなる。…とみせかけて、所詮は運ゲーなので死ぬ時は死ぬ。
そのせいで、死にながらもじわじわと進めていくことができないのは実に厄介だ。
そんなに遊んで欲しいならもっと遊んで楽しいゲーム作ってみろよ!
ジャンクションのバトルは「逃げる」コマンドがないため敵との戦闘は絶対に避けられない上に、
レベル制が導入されているわけでもないので戦う事にメリットがなさすぎるのが非常に大きな問題だ。
ジャンケンだから「わざと負ける」行為も出来ないし、放置してもゲームが自動でジャンケンしてしまう。
一応、「敵デジモンを倒すとデータが図鑑に載る」というやり込み要素(笑)はあるが、
敵を任意で選べるわけではないし、逃げられるわけでもないのだから、収集環境は地獄のようだ。
しかも、ただ敵を倒しただけではそのデジモンは図鑑に白黒でしか載らない。
敵を倒して、敵が「デジタマ」を落とした時にやっとカラーで登録されるという糞仕様で、考えた奴はあらゆる意味でバカだな。
強烈に不可解なのが、バトル含めた全イベントが同列に扱われている点。
マップでは大体8秒に1回のペースでイベントが起きるが、その度に「アイテム出現」「バトル開始」のどちらかだけが起こる。
つまり、戦闘ばっかりで死にかけなのに回復アイテムが一切出ない場合や、アイテムばかりが出て何もしないままゲームが進行する場合もある。
勿論、実際はそこまで極端なことにはならないだろうが、間違っているのは確かだ。
それに、アイテムイベントが3種類あるのに複数同時に存在することがあり得ないというスカスカっぷりは、ステージ5まで行っても変わらない。
こんな調整をしておいて、わざわざマップ上で「左右に移動させる」ってのは一体何がしたかったのか。
暇すぎる時の参考動画
ステージクリアに関わる「MOVE」は5秒に1回のペースで増えていく。
このMOVEが溜まればボスと遭遇そしてクリアとなるわけだが、なんと必要MOVE数はステージ1の時点で75!(ステージ5は99)
秒に換算すると375秒で…ということは6分弱もの間、全然やることがない糞マップ上を歩かされるハメになる。
なるほど、どおりでプレイ中ずっと頭痛が治まらなかったわけだ。
マップ上に限り、赤ボタンを押すとメニュー画面を開くことができる。
ここでできるのは「ステータス画面」を見るか、「ゲームを続けるか止めるか」の選択。
まさかステータス画面なんて概念があったとはな。どれどれ
こんだけかい!
ジャンクションはどうも画面の使い方がヘタすぎていけない。
まぁ、ポーズ画面として使える箇所があるのはせめてもの救いだ。
目以前に頭がおかしくなる前に小休止をとるもよし、BGMを聞くもよしだ(この画面だと音量が少し下がるが)。
ただ、ジャンクションは10分間放置していると省電力モードに入り、自動的に画面が消える。
何かボタンを押せば復帰するが、うっかり電源を消すとセーブしてないデータがパーになるので注意。
そんなこんなで、
鎮魂歌のようなBGMが響く中、変わらない景色、やることのないマップ、そして罰ゲームのごとき運ゲーに耐え忍んだ末に、ようやくボスが登場する。
ボスは最初に選んだデジモンによって変わる。
というか、七大魔王のデーモン、リヴァイアモン、ベルフェモン、ベルゼブモン、バルバモンの5体の出てくる順番が変わる。
魔王が足りてないが、ルーチェモンフォールダウンモードはクエストでなくサバイバルモードに出てくる。
……リリスモンは…?
エンターブレインの
「デジタルモンスターとあそぶ本 バトルターミナル3+4&カードゲームαEvolve.3+4&デジヴァイスバースト大集合」によると、
ちゃんと登場はするみたいだが、どこで出てくるのかまでは書いていない。
そう、なんとこのバトルジャンクション、攻略本に載っているのだ!
とはいえ、こんだけ長いタイトルの本なのにタイトルからハブられているし、ページも8ページほどしかない。
それでも情報が少ないゲームに攻略情報があるのは心強いもので、このレビューでも活用させてもらっている。
書くことがなくて辛そう
この本によると、敵がジャンケンで選ぶ思考パターンが8通りもあることが分かるが、
どいつがどのパターンなのかは書いてないし、結局「○○を出しやすい」というだけであまり根本的な解決にはならない。
話をボスに戻そう。
見た目ほどの無理ゲーではないがボスは手強い。
デジソウルがあれば援護カウンターで一気に楽になるが、やはりボス直前にザコで強制消費させられるのがほとんどだろう。
特に辛いのがボスに負けてしまった後の再プレイで、
ザコ敵にやられた時と同じように、今度はボス直前の状態でしか復帰できない。
なので、デジソウルを貯め直してラクラク勝利…なんてこともできない。
再開時に体力は満タンになっているので、それでなんとかしろということだろう。
まあ、ボスと言っても特殊能力などは一切なく、ただの能力が高めなだけの敵なので、
「偶然にもジャンケンで何連勝もしちゃった」という状況に持ち込めむことでゴリ押しで勝てる。全然面白くないけど。
なんとかボスを倒すことができればステージクリア。
次のステージに進むことができるほか、ステージ1、ステージ2、ステージ3をクリアした時には、それぞれ成熟期、完全体、究極体へ進化できる。というか、させられる。
進化の演出は、
進化前と進化後の姿が高速で映り代わり、最終的に進化後の姿になっている…という、どっかで見たような演出。
公式絵にエフェクトをかけることでしか演出ができないにしても、
光に包まれて~とか、上の部分から段々と変わって~とか、デジモンっぽい演出はいくらでもあるのに、よくもこんなポケッターリ モンスターリな進化シーンを!
そして恐らくこのゲームの進化は全デジモンゲーム中でも断トツにどうしようもない。
まず、「戦闘中にだけ進化する」という仕様上、マップ画面では全く変化が見られない(どう考えても単なる手抜き)。
そのくせ戦闘開始とともにいきなり進化しているという味気なさ。
さらにはプレイヤーにとって数値で見れる能力値がないので強さを実感できない上に、実際戦ってみてもあまり強くなってない。
どのぐらい微妙かと言うと、究極体まで進化しても成長期を一撃では倒せない。
進化する度にゲームは一応段々楽になっていくが、爽快感を得るほどの変化はないので、最後までダルゲーという印象は拭えず終わる。
デジワーXとディープロジェクトを足してさらにダメにしたような徹底っぷりだ。
それにしても、ステージが5つというのは意味が分からない。
七大魔王の数にはあってないし、進化段階の数にもあってない。そのせいでステージ4クリア時には新しく進化できるイベントはないまま終わる。
シャイングレイやミラージュガオガにはバーストモードが用意されている…はずもなく、究極体だけは2ステージ分のプレイを強要される。
こんなヒドいゲームを作ったスタッフがマトモに頭を使って作ってるワケがないのは分かっているが、それでも不可解だ。
ステージ1~5というのが直線的な配置でなく、選択式のモノだったら「デジモン1体につき1ステージ」って意味だとまだ分かるのに。
なんにせよ、めでたくステージ5のボスまで倒したデジモンは「ゲームクリア」とみなされる。
ゲームクリアを果たしたデジモンはステージ1~5を任意で選べるようになり、進化もしきっている状態だ。
(といってもどうせステージ1に戻っても自分無双ができるわけではないので、敵データ収集用と割り切るしかない)
さらに、最初に選択可能な5体のデジモン全員でクリアという悪夢のような奇行の末、
さらにある条件を成し遂げると、隠しキャラのファルコモンがクエストモードで選択可能になる。
そこまでやりこむようなキチガイプレイヤーにとっては嬉しいボーナスだろうが、
残念ながら俺はカメモンで1回クリアした時点で限界を感じたので、まだ拝めてはいない。
…とまぁ、これがジャンクションのメインとなる「クエストモード」だ。
メインだけあって、バトルジャンクションのダメっぷりはここに集約されている。
なんといってもダメなのが…全体的なやる気のなさ、ダルさ、地味さ、不親切さ…早い話が全部ダメだ。
ある程度のクソゲーでも「ここはいいな」と思える要素があれば意外とプレイできるもんだが、このゲームに救いはない。
他のモードは正直オマケのようなもんだが、勿論解説していく。
ところで、ジャンクションを未所持でこのレビューで初めて内容を知った人は、気付いているだろうか?
本体に付属までしているし、宣伝文句でも散々アピールしているのに、
メインとなるはずのモードでカードを一切使わなかったことに……。
≪ゲーム内容/その他≫
【バトルモード】
名前で察しはつくが、クエストモードのアレと同様の対戦のみを行える誰得モード。
クエストモードでは6体のデジモンとその進化系、あわせて24体のデジモンしか使えなかったが、
このモードでは100体を越える全デジモンから好きなデジモンを選んで戦えるぞ。やったね(棒読み)。
対戦相手は「COM」か「2P」を選択可能。
2Pを選べば思い通りに戦局を運ぶこともできるのでデジモンの技を閲覧するのに丁度いいが、
時間を無駄にするにしても、もっとマトモな無駄遣いの仕方はいくらでもある。
デジモンを呼びだす方法は色々で、クエストモードのデジモンを呼ぶ「クエストデータ」、
カードαから対応したデジモンを呼び出す「デジモンカード」、ic・バーストから育成中のデジモンを呼ぶ「デジヴァイス」、
データベースに登録された「ずかんデータ」、そして「ランダム」と豊富にある。
勿論、ジャンクションに登場しないデジモンは呼び出せない。
カードはリーダー部に左から通して、icはリーダー手前の赤外線受信部にかざして認識する
何故かは知らないが、カードを読みこませると一瞬画面と音声が消える
しかしそこに、呼び出した所で何も楽しくないという最大の壁が立ち塞がる。
デジモンごとに能力で特徴づけがされているわけでないし、ただ公式絵が出てきてたまにスライドするだけの差では辛い。
流石にコレではゲーム性が弱すぎると作り手も判断したのか、バトルモードでは「オプションカード」のルールが加わっている。
最初のターンは使えないが、その後毎ターンの攻撃後に双方がオプションカードを使うフェイズがある。
オプションカードはバトルターミナル用のカードを読みこんで使う。
その際カードの効果は自動的にジャンクション用に切り替わり、例えばA攻撃を強める「攻撃ブースターA」は、ジャンクションで「グー攻撃を強化」となる。
その他、HPを回復したりコマンド入力の効果が上がったりする効果などあるが、
お互いにカードをノーリスクでバンバン使えるアホルールのおかげで、バトルはクエストモード以上に大味の無法地帯ゲーと化す。
ここでバトルジャンクションに付属する10枚のカードの紹介。
【左】
デジモンカード。どれもバトルターミナル1・2弾からノーマルカードを再録しただけのもの。
付属するカードはギル、アクィラ、マン、ワーガルル、バンチョーレオとよく分からないチョイスだが、これで固定。
【右】
オプションカード。絵柄はオリジナルだが、
ターミナルで使うと攻撃ブースターなどのフツーのオプションカード扱いになる。
つまり、
良く言えばレアカード目当てにこんなクソゲーを買わずに済んだ、
悪く言えばジャンクションにはカードの付加価値すらない ということに。
尚、ジャンクション付属のオプションカードはジャンクションで使えば特別な効果を発揮し、
ダウンロード:図鑑に登録しているデジモンへ、現在のデジモンからランダムでチェンジする
イリーガル :次のターンのジャンケンを強制的に勝ちにする
エスケープ :次のターン、相手の攻撃を回避する
ギャンブル :お互いのHPを1にする
リバース :バトルを開始時からやり直す
…と、見事なバランスブレイカー集団。…なんか、ヤケになりすぎでは…?
バトルモードは「自由対戦」だけで価値があると判断されたのか、隠しモードなどのロック解除に関与していない。
しかし実際は、勝っても得るものはなくゲームも面白くないしで、このゲームでも一番のやる意味のないモードとなってしまった。
【サバイバルモード】
クエストモードを3体以上でクリアすると現れるが、
残念ながら俺は辿りついていないので、適当に説明書や攻略本を参考に紹介。
デジモンを選んでからひたすら敵と戦い続けるモードで、ラストの26戦目にはルーチェモンフォールダウンモードが待ち構える。
5勝するごとにバトルモードで選べるステージが増えるという、嬉しくもなんともない報酬がもらえる。
(ステージ選べるつっても見た目変わるだけだし、その見た目もクエストモードのと同じだし…)
途中で負けても、1・6・11・16・21・26戦目でコンティニューされ、そこから再開ができる。
…が、普通のクエストでも2~3戦に1回は理不尽に殺されるのがザラだったことを思うと厳しい。
【トーナメントモード】
クエストモードを5体でクリアすると現れる、もはや幻のモード。
8名ずつAとBの2ブロックに分かれ、合計16人でのトーナメントバトルを行う。
こんなクソゲーを一緒にやってくれる気の触れた友達なんか1人見つけるだけでも難しいのに、最大16人プレイが可能。
このトーナメントで優勝すると、ファルコモンがクエストモードで使えるようになる。
…たかがファルコモンの存在をそこまで隠す必要があるんだろうか?
サバイバルモードでルーチェモンを倒したあたりでもう出てくれてもよさそうなモンなのに。
【ミニゲーム】
本編も十分ミニゲームレベルな気もするが、オマケとして3種用意されている。
レベルE~Sがあり、低いレベルをクリアすると上のレベルが出現していく。
プレイヤーキャラはクエストモードで使える成長期からランダム。
クリアすると「ずかんポイント」がもらえ、貯まるとデータベースにデジモンが増える。
追記 2011/07/07
ポイントを700貯めるとリリスモンのデータがもらえるという情報を頂いた。
一回のミニゲームで溜まるポイントが大体5~10であることを思うと、かなり恐ろしい数値だ。
ていうか、バトルターミナルのリリスモンのカードをスキャンすれば一発で済むわけで…。
【左】クラッシュ
「コマンド入力」を使って制限時間以内に岩を壊すゲーム。
難易度が上がるとコマンド入力時間が短くなったり、岩の強度が上がったりする。
ジャンケンがなくなり、不快だった運ゲー要素がなくなったためこちらの方がよほどマトモなゲームとなっている。
【中】ブレイン
「色」か「文字」、指定されたどちらかのボタンを表示に惑わされず正しく押すゲーム。
15回ほど出題され、3回間違える、あるいは答え損ねるとアウト(指定は一回のプレイ中ずっと同じ)。
難易度が上がると回答時間が短くなったり、文字が逆さまになって分かり辛くなったりする。
こちらもそれなりにマトモなミニゲーム。画面に映っている自分のデジモンに全く意味がない点は置いておこう。
【右】スロット
見たまんま。
このミニゲームだけはランクで分かれておらず、ボタンでデジモンを揃えれば1ゲーム中にその度ずかんポイントがもらえる。
妙なスリップなどはなく押した瞬間に止まるが、逆に言えば狙って押さない限りは滅多に当たらない。
リーチアクションなどがあるわけでもなく、恐ろしく単調。目押しに自信がある人ならそこそこ楽しめるかもしれない。
別にデキが良いわけでなく所詮オマケだが、
本編が大惨事すぎるのでちょっとした癒し系ポジションに落ち着いている(スロット以外は)。
やはりメインはジャンケンでなくコマンド入力にした方がマシだったと再確認させてくれた。
【データベース】
登録されたデジモンを閲覧可能なモード。…だが、各デジモンの紹介内容はクエストモードのステータス画面と同じで資料性はゴミ同然。
(見られるのはわずか、名前・世代・デジソウル・属性・技のみ)
ページは世代ごとに分かれていて、さらにその中が数ページに分かれている。
折角なので登場デジモンもまとめておくと、
・レベルⅢ
アグモン アグモン黒 インプモン ガオモン ガブモン ガブモン黒 カメモン キャンドモン ギルモン クダモン
ゴブリモン サイケモン シャーマモン ソーラーモン チューモン ツカイモン ドルモン ハグルモン パタモン
ピコデビモン ファルコモン ブイモン ユキアグモン ララモン
・レベルⅣ
アイスデビモン アクィラモン エアドラモン エンジェモン ガオガモン ガルルモン ガルルモン黒 ガワッパモン
グラウモン グラウモン橙 グルルモン ゲレモン サンフラウモン ジオグレイモン スターモン テイルモン ティロモン
デビモン ヌメモン バケモン ブラックグラウモン ブラックテイルモン ペックモン ホエーモン メラモン
ユニモン レオモン レッパモン
・完全体
ヴァンデモン エンジェウーモン シャウジンモン スーパースターモン チィリンモン パンダモン ブルーメラモン
ホーリーエンジェモン マッハガオガモン マンモン メガシードラモン メガログラウモン メガログラウモン橙
もんざえモン ヤタガラモン ライズグレイモン ライラモン ルーチェモンFD レディデビモン
ワーガルルモン ワーガルルモン黒 ワルシードラモン
・究極体
ウォーグレイモン ウォーグレイモンX オメガモン カオスデュークモン カオスモン ゴールドヌメモン
シャイングレイモン ジャンボガメモン スレイプモン ダークドラモン デーモン デュークモン バルバモン
バンチョーレオモン プラチナヌメモン ブラックウォーグレイモン ベルゼブモン ベルフェモン
マリンエンジェモン ミラージュガオガモン メタルガルルモン メタルガルルモン黒 リヴァイアモン
リリスモン レイヴモン ロゼモン 以上で、合計101体。
この頃はバトルターミナルを中心とした連動を前提としていたので、
バトルターミナル、デジヴァイスic(バースト)、アナザーミッション、そしてバトルジャンクションは、どれも登場デジモンの顔触れが大体同じ。
全体数が少ない割に、ポリゴン数を稼ぐための色違いデジモンがやたら多く登場するのもこの時期の特徴だ。
前述した通り、ただクエストで倒しただけのデジモンは左のようにモノクロで登録される。
右のようにカラーで登録するには、倒した後にデジタマを拾うか、カードやギアから呼び出す必要がある。
しかし、カラーで登録されても解像度がボケボケなのであまり美しくない。
ただでさえ色違いデジモンが多いのに差異がよく分からないのは地味に困ったところだか。
何故かは知らないが、
この図鑑はほとんどのデジモンが公式絵が通常の逆向きで表示されるので、公式絵を見慣れているとメチャクチャ気持ち悪い。
陣営で向きが変わる戦闘中ならまだしも、図鑑で何故こんな…。
公式絵を流用したばっかりに、これじゃあ左右非対称のデジモンは逆向く度にデザインがコロコロ変わるな。
…と思ったら、なんとジャンクションでは左右非対称デジモンのために逆を向いた時用の公式絵が用意されている!!
なんて…なんて無駄な努力なんだ!!
こんな風に、「左向き「右向き」でもなく「正面向き」とされるデジモンもいる。
その場合はこの画像のようにどちらの陣営でも同じく表示される
なんにせよ、資料性が低いわ画面も汚いわで、図鑑としての完成度は相当低い。
せめて「カラーで登録したデジモンは技の演出も見ることができる」ぐらいの要素があれば良かったろうに。
【オプション】
ジャンクションの項目もこれでやっと最後。
・スコア
各モードのクリア状況が表示される。
この画像では見辛いが、黒い星は未クリア、銀色がクリア、金色がパーフェクトクリアを指す。
一番下の項目が「?????」となっていて、「ヤッベー確証ないし調べるためにやっぱやりこまなきゃ…?」
…と悩んでいたら、説明書でサバイバルモードのスコアだとバラしてくれていたので助かった。ありがとう21ページちゃん。
この時にボタンを押すと画面が切り替わり、そちらではずかんポイントや図鑑の収集率が表示される。
・スコア
サウンド・モノラル 以上。
・レベルリバース
クエストモードのデジモンを初期状態のレベルⅢに戻すことができる(対象は1体ずつ)。
きっと、こんな機能の使用にいたるほどの猛者も世界のどこかにはいるのだろう。たぶん。
・データクリア
データを完全にリセットする(言い忘れていたが、ジャンクションはオートセーブでゲームが進む)。
説明書によると、
※データクリアは、全てのモードをクリアし、データベースをコンプリートした時など、
セーブされたデータをもう一度1からやり直して楽しみたい時などに行って下さい。
…だそうだ。言われんでも分かるわ! ていうかそんな時そうそう来ねェよ!!
追記 2011/07/07
「ファルコモンまで出したことがある」という猛者から情報をいただいたところ、
「ファルコモンを出してから少しプレイするとすぐデータが消えた。それも2回も」とのこと。
どちらかといえば2回もファルコモンを出したこの人の方が凄まじいが、まさかセーブ関連にも不備があるとは…。
途中段階ではなく、よりによって「ファルコモンを出してから消えた」というのも恐ろしい。
ファルコモン入手がスイッチになって発動する、バグか何かなんだろうか。
≪まとめ≫
「感想を一言にまとめて」と言われたら、何の迷いもなく「死ね!!!!」と答えられる。
それほどまでにこのゲームは糞で、レビュー作業は過去最高に苦痛だった。準備期間の合計は1週間にも満たないというのに…。
定価7000円のモノが500円で投げ売られていたと聞いて最初は驚いたが、実際は200円の価値もないゴミクズだった。
こんな物理的な悲劇に適正価格なんてものはない。これは売っていいレベルの商品ではないからだ。
こいつの利用価値を全力で考えたが、
バトルターミナルの一部をかたどったインテリアとして扱うのが一番だろう。それ以外に価値は無い。
その際、本体左上のジャンクソとかなんとか書いてある部分のシールはひっぺがそう。
単に「偶然出したゲームが残念なデキでした」ってだけならともかく、ジャンクションのヒドさは色々と問題だ。
まず高価。
ある程度ゲームに触れている人なら「中途半端に値段の高い商品は逆にダメな可能性」を分かっているだろうが、それを知らない人は多い。
それに、コレは子供向けだ。何も知らない子供が欲しかったり、子供にプレゼントする親御さんの姿もあったろう。凄惨すぎて想像したくないね。
そしてパクリ。
ジャンケンをベースにしたこのゲームシステムは、モロにデータカードダスの先駆者たるムシキングのアイデアだ。
何度も言ってるけど、パクるなら面白いところもパクれよ!!
さらに、詐欺。
上の方でも書いたが、明らかにこのジャンクションは家庭版バトルターミナルだという消費者のカン違い購入を狙っている。
特に決定的なのは箱裏で、クエストでは一切使わない「カードスキャンでバトルせよ!!」とは書いてあるくせに、
実際のゲーム内容である「ジャンケンでバトルだ!」と言った内容については一切触れていない。
コマンド入力にも触れていないし、ゲーム内容を誤魔化す気だったのは間違いなく確定的に明らか。
(そもそも「ジャンクション(junction)」は「接合、連絡駅」などの意味を持つ言葉で、丁度「ターミナル(terminal)」に近い意味だと言える)
トドメにクソゲー。
どこがどう酷くてクソゲーなのか、ここで改めてまとめようとは思ったものの、
ヒドいところが多すぎて文章として全然まとめられなかった。
こんな事件レベルの産業廃棄物を、よりによって人気が低迷してる頃に出したのだから恐れ入る。
人気絶頂期ならまだしも、そんなドアホやってる場合じゃなかっただろーが!!
ジャンクションが不快なのは、「子供向けとしては不適当すぎる」のもそうだ。
中途半端に漢字は使っちゃってるし、英語表記も無駄に多い。分かりやすさも一貫性も微塵もない。
代わりに、「なんで俺がこんなガキ向けゲーム作んなきゃなんねーんだ」とでも言いたげな愚痴オーラだけはあらゆる面から感じる。
重ねて言っておくが、こいつはネタにならないタイプのヒドさだ。
俺はこうしてレビューにするためにアレコレ不満点や問題点をギャーギャーまとめはしたが、
単にプレイするだけでは、「財布落とした」「人に嫌われた」とか、そういう死にたい系の感情しか芽生えてこない。
わざわざ金を払って時間を削ってまで得たい気分ではないね。
かくいう俺ですら、「ヒドいという評判を知った上でワゴンで買った」からいいものを、
コレを何の前知識もなく定価で買ってしまった人間がこの世に存在すると思うと、他人事ながら悲しすぎて泣けてくる。
このレビューを見てむしろジャンクション興味が湧いたキチガイ候補生は、ドンドン買ってくれ。
何の知識もない人が偶然買って悲しい思いをするよりは、死ぬ覚悟のできた兵士が特攻する方がいくらかマシだ。
デジモン好きでヒーロー願望がある人はチャンスだぞ。この地球上から悪の組織バトルジャンクションを一人残らず抹殺せよ!!
そんなこんなで、ジャンクションのレビューはおしまい。なんとか終われた…。
時期は逃しまくりだが、こうしてジャンクションの内容とヒドさを記したページを作れたことには満足だ。
実は言いたいことはまだあるが、これ以上は罵詈雑言の嵐にしかならないのでやめておく。
なんにせよ、もうジャンクションをプレイしなくていいってのはこのページで唯一にして最高のOH!グッドニュースだ。
本当ならファルコモンをレイヴモンに進化させるほどやりこんでからのレビューが理想だったし、
普通のゲームなら「まだやりこんでない所はプレイして分かったら書き足します」とでもしておくところだが、
こんなクソゲーもうしねーよバーカバーカ!
今までで最上級に凶悪なグッズだったが、流石にもうこれ以上の災害は起きない……はず。
万一、この先ジャンクションを超える破壊神が現れたとしたら、その時は今度こそデジモンも一緒に死ぬ時だろう。
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