デジモンコラム番外編
第3回 デジモンの「モン」ってどんなモン?


 公開日:2016/12/29
 
 登場人物

「勉強はからっきしだがデジモンの知識は瞬く間に身につけた」という主人公オーラをまとうルーキーテイマー。
昇子
「長い年月をかけてデジモンの知識を身につけた」というライバルオーラ漂うベテランテイマー。勉強はバッチリ、と見せかけてサッパリ。


                                                                       
インペリアルドラモンパラディンモード…。
アルフォースブイドラモン超究極体…。
オメガモンAlter-B……。
…どうしたのよ氷。
OP曲とか挿入歌の動画に何の脈絡もなくキャラ名とか必殺技とか名ゼリフを
コメントで羅列して気持ちよくなっちゃう病気にでもかかったの?
昇ちゃんのそのニコニコキッズに対する憎しみはどこからくるの…?
違うよ。
デジモンって、どんなコでも名前に「モン」が付くんだなーって。
ああ、そこ。
私はデジモンに触れてけっこう経つから、当初そこについてどう思ったかはもう覚えてないんだけど、
「◯◯モン」という形式は、デジモンの名前において最も大きな特徴だものね。
強そうなコでもカワいいコでも、
みんな「◯◯もん!」って音になるのが不思議だな、ってふと思ってたの。
初心者ならではの良い着眼点ね、氷。
何気ない疑問だったかもしれないけど、この「◯◯モン」ってネーミングは中々どうして優れたモノなのよ。
へぇ~。 正直「安直すぎない?」とか思ってたけど、ちゃんと考えられてるんだ。
では今回のテーマはそれで、氷の悶々とした疑問にお答えしちゃうモン!
あんまりウマくないよ。

 
 こいつはナニモン!? いや、そういう名前である
さて、この「◯◯モン」の「モン」ってのがどんなイミなのかは分かる?
タイトルがデジタルモンスターなんだから、勿論「モンスター」でしょ?
そのとおりよ。
でもただ「Monster(怪物)」っていうだけじゃなくて、
Mutant On Network」つまり「ネット上に発生した突然変異体」を意味するのよ。デジタルモンスターだからね。
うへぇ、そんな
General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver」みたいな意味合いもあったんだ?
…まぁ、私が今テキトーに考えたウソなんだけどね。
そうやってテキトーなコト言っちゃうと、
それを真に受けたり又聞きした人にまわりまわって伝言ゲームになって
さも公式設定かのようにネット上で書かれてるのを目にして頭を抱えるコトになるんだよ?
そうなんだけどさぁ…せっかく思いついたネタは吐き出しておきたいじゃない?

そういえばこの前「デジモンの上位種に人型が多いのは高位の存在である人間に近づいているから」
みたいな書き込みを見かけたんだけど、どこをどうすればドラゴンクエストの設定をデジモンと間違えられるのかしら…?
流れを戻すモン?
はい。さっきの「M.O.N.」が私のウソでございましたってのとついでに言っておくと、
「◯◯モンのモン=モンスター」ってのも、みんな分かりきっているというだけで、公式で言及されたコトはないわ。一応ね。
そりゃまぁ、わざわざ説明するのもヤボなトコだろうしねぇ。
もしかしたら本当に、何か別の深い由来があるのかもしれないわよ…?

さておき、モンスターから「モン」をとって「◯◯モン」と呼称するスタイルは、デジモン以前からも用いられているわ。
言われてみれば、ポケモンからしてそうだもんね。
探せばもっと昔から「◯◯モン」はあるでしょうけど、起源は分かんないし割愛。
昔と言えば、特撮モノの怪獣とかには「◯◯モン」の他にも「◯◯モンス」ってネーミングもあったわ。
あ、知ってる知ってる。
ファイヤーモンスとかペアモンスキングとかジュラルモンスとかあるよね。
でも今じゃなんとかモンス~ってのはあんまり聞かないね?
モンスくんを悪く言うつもりはないけど、ちょっとクドいというか、音の個性が強すぎるからかな。
アストロモンスとかキングオブモンスとか色々いたみたいだけど、
それらを「モンス族」とでもまとめられそうなぐらいに、名前の中で「モンス」の主張が激しいのはあるわね。

単純に「モン」の方が短くて汎用性が高いのがミソなんじゃないかと思うけど、実状は分からないわ。

 
 名前にテンプレを用いるメリット
という訳で、デジモンは決して「◯◯モン」を用いだした先駆者ではないし、
かといって、かつて存在した「◯◯モン」の怪獣たちをリスペクトしたネーミングなのかもイマイチ定かじゃない。

そも、デジモンがキャラクターの名前に「◯◯モン」と共通のスタイルを持たせたのは、
デジモンの兄貴分である「たまごっちのキャラが”◯◯っち”と名付けられているから」だってのが定説ね。
たまごっちだから「◯◯っち」、デジモンだから「◯◯モン」。 わかりやすい!
…あれ? 「◯◯モン」の形式は昔からあって、それを採用したのも先代からの引き継ぎなら、
デジモンは具体的に何を考えて、何を生み出したってコトなの?
デジモンはネーミングにおいて、何か目新しいコトをやった訳ではないわ。
デジモンが成した偉業は、「モンスターモノの黎明期に◯◯モンという共通ネーミングを定着させた」所なのよ。
よくわからんちん。
キャラクターの名前考えるのってホント大変なのよ…。

じゃあ氷、テキトーでいいから鳥系のモンスターの名前、3つぐらい考えてみて?
えぇっ!? いきなり言われても…
何も条件や法則みたいな手がかりがないと難しいでしょ?
でもデジモンみたいに「◯◯モン」の形式に当てはめて、改めて3つぐらい考えてみるとどうかしら?
えぇっ!? いきなり言われても…
…そこは言えてよ。 ハネモンでもクチバシモンでも何でもいいから。
そんなモンでいいんだ。
そんなモンでいいのよ。 …いや、あんまりよくはないかな。
気を取り直して。
「名前」ってのはキャラクターを彩る超大事な要素であると同時に、考えるのがスゴく難しい所なのね。
分かりやすさ、語呂の良さは勿論大事だし、他のキャラと埋もれないためには個性やインパクトも必要になってくる。
でも、既に世の中にはあまりにも膨大な数のキャラクターが溢れている。
つまりそれだけ日に日に「名前を考える難易度」というのは上がっていってる訳なのよ。
言われてみれば、そうでしょうなぁ。
例えば、今から電気ねずみのキャラクターをつくろうとしても「ピカチュウ」はなかなか越えられない、ってコトだよね?
そうそう。
もっとも、別に「絶対先人を超えるようなキャラしか出しちゃダメ!」ってコトはないし、
ひとたび人気キャラが出るとそれに便乗した後続も現れるから、ピチューやサンダーラットみたいなのも出てくるけどね。
ドラゴンの名前一つにしたって、ただ「ドラゴン」にしたって埋もれちゃうし、魅力もない。
「ファイヤードラゴン」「サンダードラゴン」程度の単語付与じゃ既に世の中にはいくらでもいるから効果ナシ。
だから昨今のカードゲームなんかでは顕著だけど、
「洞窟に潜む邪眼の混沌竜」~みたいな感じで形容詞のクドさがインフレしてるのも珍しくもないわ。
私はそういう長ったらしいのも好きだよ。
シンプルに元々ある単語だけを使えればればラクだけど…
それじゃオリジナリティに欠けるし、あんまりいい名前だと私は思わないわね。
……あっ。 
で、でもあえて既存の単語をシンプルに使って特別感を演出する手法もあるから、必ずしも間違いじゃないわね!
…で、簡潔さと独自性を両立させたければ自然と造語路線になるんだけども、
こっちはこっちで造語のセンスが問われる訳で、こちらも決してラクな道ではないわ。
名前のイミが分かり辛かったり、既存の単語ではないせいで覚え辛かったりでファンにも定着しなかったりね。
まとめると、「短く簡潔」で「既存の単語を用いる」コトができて「個性がある」と良い名前なの?
ベストだとは言い切れないけど、ベターではあるはずよ。
そして、それらの条件を上手いコトまとめあげられる手法のひとつが、デジモンで言う「◯◯モン」、
つまり、「ネーミングに共通部分を持たせる」というやりかたなワケ。
ほへー。
この手法が使われているもので最もポピュラーなのは「◯◯マン」でしょうね。
作品の枠を超えて、スーパー戦隊とかスパイダーマンとか、古くから本当に多くのヒーローやキャラクターに使われているわ。
言われてみれば、今でもアンパンマンやウルトラマンで小さい頃から馴染みがあるね。
ウルトラマンやスーパーマンは訳すとそのまま「超人」になる訳だけど、
このシンプルな名前の中に力強さやヒロイックさが凝縮されているのがステキじゃない?
こんな風に、「元々ある単語のイミをシンプルに伝える」コトもできるのよ。
ロックマンやキン肉マンのキャラなんかにも、「単語+マン」ってのが多いね。
そっか、これだと「その単語に関わる何かを持つキャラ」だってのがすぐに分かるんだ。
キャラクターとしての特徴を表す単語を当てはめるだけだから、
言い方はワルいけど、素人でも良い感じにネーミングを成立させるコトができるのは大きいメリットよ。
キャラクター公募も成立・盛況するし、二次創作の敷居を下げて活性化に繋がる、なんて副産物もうまれるわ。
わぁ~、良いコトづくめじゃん。
デジモンはそのウマいやり方を別の分野で活かし始めたってコトなんだね。
さっきも言ったけど、それを1996年発のポケモンから
20年以上経って未だ健在の「モンスターモノ」ブームの黎明期に先取りできたのが本当に快挙なのよ。
モンスター系作品は他ジャンルに比べても特にキャラクター数が多くなりがちで、それだけネーミングも大変だもの。
単なるゲームの敵キャラとかじゃなくて、
沢山いるモンスターそのものを大事なキャラクターにしなきゃいけないコトを思うと、なるほど難しそうだなぁ。
そう言えば、「◯◯マン」ってのは色んな作品で使われてるのに、
モンスターの名前を「◯◯モン」で統一してるのはデジモンだけなんだね? どうしてだろう?
飽くまでモンスターブームを作り出したのはポケモンであって、デジモンはそのフォロワーの一つだからね。
当時大量発生した他のポケモンフォロワー作品も、「ポケモンにあやかるため」に参考にしたのはポケモンばかりで、
同じく後追いの立場にあったデジモンのネーミングまではいちいちリスペクトしなかったんじゃないかしら。
ポケモンの◯◯モンがメタモンだけで済んでてよかったね。
ポケモン先輩はどっちかというと造語路線だけど、
ゼニガメとかピジョンとかの直球な名前も少なくないのを見ると、初代の時点で既にネーミングの辛さが窺えるわ。
…スタッフ曰くあんなにヒットするとは思ってなかったそうだから、テキトーだっただけかもしれないけど。
それに、「◯◯マン」みたいな形式そのものはフリーに使えても、
流石にカレーパンマンとかバットマンとか、既に同名のキャラがいる場合に同じ名前を出すのは問題があるわ。
他のポケモンフォロワーがポケモンに囚われている間にもデジモンの数はどんどん増えていったから、
「今更◯◯モンに便乗できない状況」を早めに作れていたとも言えるわね。
じゃあ、昇ちゃんがいつも文句言ってた「デジモン安易に増やしすぎ問題」にもメリットはあったんだね。
う…言われてみればそーなのかしら?
「なまじ名前を付けやすいせいでデジモンの安易な増加の一因になった」って後で言うつもりだったけど、
…まぁいいわ、たまには全面的に褒める昇子ちゃんでいきましょう。
…あ、ちなみに「◯◯モン」を使った作品は実際のところデジモンだけじゃないわ。
モンスターブームを受けてコミックボンボンで「ニセモン」っていうパロディ作品が展開されてたし、
最近ではソーシャルゲームでたまに「◯◯モン」を採用してるところもあるみたいね。
ソシャゲか~。
確かにモンスターをいっぱい出さなきゃいけないから、
「◯◯モン」じゃないにしても何か共通ネーミングに頼りたくなるだろうなぁ。
ソシャゲと言えば、デジモンのキャラデザでお馴染みの渡辺けんじ先生が全キャラクターを描き下ろした
大進化!レジェンドモンスター(レジェモン)」ってのがあって、少し話題になってたわね。
エンジェルンだとかケルベロンだとか、名前が「◯◯ン」で統一されてた所もデジモンっぽさがあったわ。
デジモンに未だいない「サメ」モンスターがしれっといたのは見逃せないし、
近頃のデジモンよりもなんだか先生がイキイキしてる雰囲気すら感じられたりもして、ちょっと複雑だったっけ…。
へぇ、興味でてきたし私もやってみようかな?
…2012年にサービス終了済みよ。 1年もたずにね。
ポケモンやデジモンを見てると忘れちゃいそうになるけど、生きのこるのって大変なんだね…。

 
 デジモンの「モン」の使い方
ここまでの話の流れだけだと、
「たまごっちと同じノリで◯◯モンとネーミングしたら思いのほか良い感じだった」…と、
棚からボタモチな感じに聞こえたかもしれないけど、実際は、デジモン自体の立ち回りも上手だったのよ。
あ、私そういう話が聞きたかった。
デジモンの起源である育成ギア「デジタルモンスターVer.1」を例に説明するわね。
振り返ってみると、この時点でデジモンネーミングの基礎は既に完成されていたと私は思うし。
今は亡き「旧デジモンウェブ」から画像をサルベージしてきたわ。
一度ネットに流れたモノはこうやって後からも拾えるのが便利でもあり、恐怖でもあるわね…。
ここからデジモンが始まったんだね。
初期メンバーだけあって、初心者の私もよく見かけるメンツが揃ってるなぁ。 1人だけなんか印象薄いけど。
エアドラモンの悪口は、やめようね!
まず注目してほしいのは、デジモンは基本的に赤ちゃんの「幼年期」からスタートする所。
最初に氷が疑問に思っていたとおり、「◯◯モン」って名前の響きはかわいらしい語感になってるけど、
まだ小さい幼年期や成長期の頃だとマッチしてて、別に違和感はないでしょう?
うん。 語尾が「~だモン」でもおかしくないぐらいに似合ってると思う。
それはどうなのかしら…?
さておき、これは初代ギアに限らず「成長期」を基本とするアニメなんかでも同じなんだけど、
デジモンは最初の頃は大体、「◯◯モン」のかわいい響きに合うような見た目をしているの。
ボタモンからコロモンに進化して、やがてアグモンになる。
その頃にはもう「デジモンの名前=◯◯モン」だってのが見る側にも馴染んでいるから、
その後さらにグレイモンやメタルグレイモンになっても、今更「モン」に疑問を抱かなくなる…と、私は考えているわ。
急に「グレイザウルス」とか「メタルグレイドラゴン」とかになる方がヘンだもんね。
そりゃ「ここまできたなら次も◯◯モンでしょ」ってなるよ。
モンスターだから「◯◯モン」って名前なのもすぐに伝わるから
「何故◯◯モンなんだ?」なんて考えさせられるコトもないし、由来がシンプルなのもここで活きてくるわ。
そういえば、デジモンのアニメを見てたら、
強いデジモンに進化した時なんかにもみんな「◯◯モン!」ってカッコよく名乗るから、
見てる内に自然と「◯◯モン」って名前自体もカッコよく受け入れてた気がするよ。
アニメはデジモン本来の恒久的な進化設定をねじまげて一時的な変身進化にしてしまったけれど、
確かに、高い頻度で挿入されると進化バンクと声優さんの熱演は、
多くの視聴者が「◯◯モン」を受け入れやすくなる土壌づくりに大きく貢献したのかもしれないわね。
実際のところ、デジモンファンから「◯◯モンって名前がイヤ」って意見は滅多に聞かないのよね。
それだけ、デジモンをやっていれば自然と馴染むようになっているんだと思うわ。

勿論、デジモンをよく知らない人や、デジモンをよく思ってない人なら別でしょうけど。
そっか、じゃあ「◯◯モン」をバカにしてる人を見つけたらデジモンを勧めればいいんだね。
実際にやれば意外と悪くないんですよー、って。
しなくていいから。


じゃあ、デジモンは具体的にどんな風に名前をつけているかについてよ。

デジモンのネーミング法はざっくりと「擬声系」「単語系」「種族系」「造語系」に分類できるわ。
…あ、便宜上、私が勝手にカテゴライズしただけのモノだから深くは追及しないでね?
人はすぐに分類したがるってホントなんだなぁ。
まず「擬声系」…なんだけど、ここで言う擬声は「擬音語」「擬態語」の総称としてのイミね。
調べてみると擬音語や擬態語を「オノマトペ」って言葉でまとめるコトもあるそうだけど、
いまいち聞き慣れないのと、他の分類との兼ね合いでウィキペディアを真似てこっちにしたわ。
Ver.1で言えばコロコロしてるコロモンとか、メラメラ燃えてるメラモン、ヌメヌメしたヌメモンを指すわ。
「◯◯モン」形式のおかげで、こういうアヤフヤな言葉もしっかり名前にできるのが強みね。
擬声語ってなんだかカワイイから幼年期や成長期に使うのは分かるけど、
けっこう大人のデジモンにも使われてるんだね?
擬声語に漠然と幼いイメージがあるのは否めないけど、
それとは別に、「特定の何かを直接的に表現しすぎない」という凝った表現にも使えるのよ。
直球すぎると、分かりやすいのはいいけど安っぽさも生んじゃうからね。
例えばメラモンが「ホノオモン」とか「フレイムモン」だったり、
ヌメモンが「ナメクジモン」とか「スラッグモン」とかだったらまたイメージが違ってくるでしょ?
最終的な良し悪しはデザインとの兼ね合い次第だけど、メラモンやヌメモンで良かったと思うわ。
そう聞くと、確かに一手間かけた工夫が感じられるね。
もしアグモンが「トカゲモン」とかだったりしたら今みたいな主役キャラになれてなさそう。
ところで、ベタモンはベタベタとかべったり~でなんとなく納得できるけど、
やっぱりアグモンはあぐあぐしてるからなの? よくわかんないから少し気になってた。
私もよくわかんない…。 デジモンミニの頃にこんな絵が描かれてたし、
口を「あんぐり」開けるからとか、そういう所が由来なんでしょうけどね。
デジモンミニではウォーグレイモンの由来を叫び声にするネタ絵もあったから、ソースになるかは微妙かしら。
それとは別にたまに「アグニ(火の神)」だの「アグレッシブ(攻撃的)」だのを唱える人を見かけるけど、
いくらなんでも最初の成長期にそんな大層な言葉つかうワケないでしょうから、ソッチは信憑性ないと思うわ。
ネタで言ってるのかどうなのか分かんないとは言え、やたら深読みする人ってのはどこにもいるものね…。
……あれ? これってツッコミ待ち?


お次の「単語系」ってのはそのまま、単語+モンのコね。
ティラノモンとか、ボタモチから来てるボタモンや、豆のように小さいマメモンが該当するわ。
単語をそのまま使うから、
名前の意味がストレートに伝わりやすいのが良い所なんだよね?
基本的にはそうだけど、さっきも言った通り、モノによっては安易な手抜きに感じられやすいのが難点ね。
デザインが凝ってる割にモチーフそのまんまな「カメモン」とか、私はずっとモヤモヤしてるもの。
私もそのコがなんかイマイチなのはなんとなくわかるけど、
これって私たちだけがそう感じてるだけで、他の人からしたらそうでもなかったりするんじゃない?
確かに、私たちだけの見解で進めるのはよくないわね。
あ、ねぇ紗吉! あなたはカメモンの名前って安直すぎると思わない?
ふぇ? カメモン? んー、まぁ確かにそのまんまですね?
ほら、みんなもこう思ってるのよ。 一般の方から言質もとれたしこれで大丈夫ね。
このくだりいる?

それはおいといて、何が原因で安易に感じちゃうんだろう?
私が思うに、「その単語が単体でモンスターらしさを持つか」が大事なんじゃないかしら。
例えば、エンジェモンやケンタルモンはエンジェルとケンタウロスがモチーフな直球ネーミングだけど、
モンスターとして「天使」や「ケンタウロス」ってのはイメージしやすいから、違和感なく受け止められる。
逆に、普段から馴染みのある生き物である亀をモチーフにしたモンスターに対して、
さらに普段から耳に馴染みのある日本語そのままで「カメ」とだけ言われても、「モンスターっぽさ」がないでしょ?
「ガニモン」のように濁音をつけたり、「シャコモン」のようにただの貝ではなくシャコ貝から引用したり、
「エビドラモン」のように何らかの種族にするとか、一工夫がないと聞こえが悪いんじゃないかしら。
確かに「日本語の単語がそのまんま」ってのはよくなさそう。
さっき私たちが言ったホノオモンとかトカゲモンもこのパターンだよね。
ポケモンでも、ピジョンとかコクーンとかは英語まんまの名前なのに、
それ以上にキャモメとかスバメの方がよっぽど悪く言われちゃってるのを見るよ。
カメモンの場合、既にトータモンやアーケロモン、シェンウーモンがいた所に今更「カメ」で来たのもよくないわね。
せめて幼年期ならタネモンのように赦されてたかもだけど、成長期はもう安直な単語じゃモンスターをやってけないのよ。
最終的にジャンボガメモンになるなら成長期も「ガメモン」でいれば…いやこれはこれであまり似合ってないか…。
逆に、カメモン自体のデザインに「甕(かめ)」の意匠を取り込んだりしていればもっと素直に受け入れやすかったかしら。
もうカメモンをゆるしてあげて。
話を戻して、単語系は元々ある言葉を使うだけだからラク…ってのは「◯◯マン」の時にも言ったけど、
実際には「その単語の選択が適しているか」「語呂がいいか」とか、単語系ネーミングにも課題は勿論あるわ。
モチーフ以外にも、スナイモン(狙撃手)やファングモン(牙)みたいに「特性」から引用する場合もあるんだね。
こっちの方が通り名的なイメージがあってカッコイイな~。
昇ちゃんがさっき適当に考えたハネモンやクチバシモンも、ウィングモンやビークモンって言えば結構それっぽいかも。
ちなみにバードラモンの公募時の初期名が「ウィングモン」だったそうよ。
別に意図して避けた訳じゃないでしょうけど、バードモンなくてウィングモンってのが良いわね。
必殺技も公募案の時点で羽を飛ばすものになっていて、「ウィングモン」という名前をしっかり活かしているわ。
「ウィング」って言葉自体がカッコいいもん。使いたくなる気持ち分かるなぁ。

ところで、「語呂の良さ」ってのはどういうの?
単純に言いやすさの問題だけど、「元の単語をどこで切ってモンに繋げるか」が問われるわね。
クレニアムモンやウルカヌスモン、デッドリーアックスモンあたりが語呂の悪いデジモンの代表かしら。
特にクレニアムモンは、名前の近いミレニアモンの存在もあって語呂の悪さが目立つわ。
『クレニアムモン』…わぁ、リズムもそうだけど「ムモ」が言い辛い!
名前が長ければ悪く、短ければ良いって訳でもないのがミソね。
アノマロカリモンとかインペリアルドラモンとかはけっこうリズムよく呼べるでしょ?
日本語由来の単語系でもユキダルモンやドクグモンはテンポが良くて上手いネーミングになってるし、大事な部分よ。
良くする理由も悪くなっちゃう理由も色々あって、
何をどうしたら良い名前なのか分からなくなってきたよ。
さっきも言ったように単語系は名前が安っぽくなりがちなのも難点なんだけど、
それは公式も当然分かってるから、「単語系を避ける」ようにネーミングされたデジモンは昔からけっこう多いの。
「オオカミだけどウルフモンじゃなくてガルルモン」とか、「サボテンだけどサボモンじゃなくてトゲモン」とか、
元の単語をそのまま使っていたらどうなっていたか、どう工夫して別の名前になっているかを調べてみると面白いかもね。
単語系で是非触れておきたいのは、Ver.1の中でも最強のデジモンである「もんざえモン」ね。
「クマのぬいぐるみが最強キャラ」ってだけでも大分尖ってるんだけど、
ここで安易に「クマモン」とか「ぬいぐるモン」にせず、人形浄瑠璃の「近松門左衛門」から拾ってくるセンスには脱帽するわ。
…ああ、由来ってそれだったんだ!? 教科書にも載ってる人だよね。
名前がひらがななのが珍しいし、ただドラえもんとかぶりぶりざえもんみたいなノリの名前なのかと思ってた。
近松門左衛門ともんざえモンの見た目や設定に大したルーツはないんだけど、
一応「人形だから」っていう明確な由来はあるし、ここで一番大事なのは「元ネタの名前が既に◯◯モン」であるコトなの。
デジモンのネーミングが「◯◯モン」で縛られる以上、是非とも抑えておきたい所よね。
確かに、元から「◯◯モン」ならオアツラエムキのネガッタリカナッタリだね。
スタッフの人も、人形に関する言葉を探してる内に門左衛門さんを見つけて即採用したのかな?
こういうキモカワ系?の見た目で「◯◯えもん」って名前なのも、
いざ売り出してみれば女子高生あたりに人気が出そうでいい感じじゃないかしら?
昇ちゃん、自分も女子高生だって自覚ないよね。
こういう、元ネタとデジモン名が完全に一致しているのを「完全単語系」と呼ぶコトにして、
完全単語系でもう一体外せないのが、なんといっても…
デーモンは漫画「Vテイマー01」、つまり「デジモン史上初の物語」のラスボスとして登場した魔王デジモン。
キャラの名前が「◯◯モン」な世界観で、これ以上ボスとして適役なモチーフは無いと断言できるわね。
もんざえモンもそうだけど、早い段階から「名前のモン」をフルに活かして、
「キャラの名前が◯◯モンであるコト」をしっかり活かしていたのは手放しに素晴らしいわ。
漫画の中でも、最初の方から登場してて、ちゃんとラスボスまで務めたのも良いよね。

私はVテイマーの敵デジモンなら、アルカディモンくんの方が好きだけど。
Vテイマー読者の9割以上はそうなるんじゃないかしら…?
パートナーのネオも合わせて、あれほどの活躍とインパクトを持っていかれちゃあ仕方ないわよ。
デーモン様と言えば今は七大魔王だけど、悪魔系デジモンは元ネタの名前がそのまま使われる単語系が多いね。
他にも神様とか恐竜デジモンにも単語系が沢山いるのは、昇ちゃんの言う通り「元ネタがもう強いから」なのかも。
オメガモンやデュークモンみたいに、最終形態で名前が急に単語系になる場合もあるから、
「強いデジモンを、ここぞというタイミングで単語系にする」っていうネーミング手法は確実にあるはずよ。
新しくつくる造語よりも、昔からある言葉の方が「強い!」と伝わるパワーを持っているコトは多いしね。
それにしても完全単語系だっけ?の名前は面白いね。
もっと増えてほしいと思うけど、元ネタに限りがあるからやっぱり難しいのかな。
亜流としてバケモンやナニモン、最近ならカイモンみたいなパターンもあるけれど、
あれって「もの」を訛らせてるだけで最初から「モン」ではないから、私はそんなに惹かれないのよね…。
折角の「アモン」「ウモン」をゴッドドラモンのオマケなんかにしちゃったのは、勿体ないコトをしたと思うわ。
(「サーモン」とその進化系、「キングサーモン」がでるのはまだかな…)

お次の「種族系」は、Ver.1だとシードラモンやメタルグレイモンのコトね。
それぞれ「~ドラモン」「メタル~」と、何らかの種族からの派生・発展を表した名前になっているわ。
実際の生き物も「インド象」とか「ノコギリクワガタ」とか細かく分類されているから、
もともと現実の自然界をモチーフにしていたデジモンには、おあつらえ向きな手法ね。
「◯◯モン」と同じように名前に共通部分を持たせるコトで、
「こんな感じのこいつ!」とか「強くなったあいつ!」ってのを上手く表現してるんだね。
メタルグレイモンは「メタル系」でしかも「グレイモン族」なんだね。
他のデジモンとの結びつきがすごくて、さすが超メジャー級デジモンだなぁ。
そうね、
「~ドラモン」「~デビモン」のように「どういう種族なのか」を表す名前と、
「メタル~」「スカル~」のように「どういう特性なのか」を表す名前があるわ。
グレイモンが機械化してメタルグレイモン! グレイモンが骨になってスカルグレイモン!
どういうデジモンなのか分かりやすいし、パワーアップ形態だっていうのもすぐ伝わるね。
名前が長い方が基本的に「要素が多い=強い」ってのをイメージしやすいからね。
グリフォモンが進化してヒポグリフォモン! …みたいなひっかけには気をつけなきゃいけないけど。
ひっかけと言えば、メタルグレイモンやメタルマメモンは完全体だけど、
メタルガルルモンやメタルシードラモンは究極体だってのも、調べ始めた時はけっこう混乱したなぁ。
特にアニメを見てて、メタルグレイモンとメタルガルルモンの世代が並んでないのは慣れるまで時間かかったよ。
リアルタイム世代の人なら、
メタルグレイモンに慣れた後にメタルガルルモンが追加される形だったからそこまで戸惑わなかったんでしょうけどね。
攻略本でも頻繁にメガシードラモンとメタルシードラモンが間違えられたりしてたし、
途中からデジモンに入ってきた人にはとっつき辛くてややこしい部分だとは思うわ。
メガシードラモン→メタルシードラモン って進化を覚えたあとで
メタルシードラモンより強いギガシードラモンの存在を知った時なんかはキツかったなぁ。 もう何が何だか。
メガドラモンと「対◯迎撃用デジモン」としてつながりがあるのは
メガ友達のメガシードラモンじゃなくて、「メタルシードラモン」と「メタルティラノモン」だから気を付けてね!
紛らわしさは、もう頑張って覚えてもらうしかないわね。
そこに目を瞑れば、種族系は「進化ルート」をとても分かりやすくしてくれるありがたいネーミングだもの。
例えばメタルグレイモンはその名前だけでも、「グレイモンの進化系=完全体であるコト」や
「機械・ドラゴン属性を持つコト」を表現してくれていて、イメージがしやすいでしょ?
そっか、名前の「種族的な部分」と「特性的な部分」が分かれてるってコトは、
「†悪魔の羽を背に頂く腐敗せし暗黒の機械恐竜†」…みたいなクドい表現をしなくてスマートに済むってコトなんだね。
…まぁ、そういうコト。

ただ、昔に比べて今はいわゆる「正統進化ルート」と共に種族系デジモンが増えすぎたせいで、
「エアドラモンやデビモンからわざわざメタルグレイモンに進化するのは違和感」みたいな状況になりつつあるわ。
どういうデジモンかがイメージしやすすぎて、それが逆に枷になっているのね。
何個目かのサブルートにそういった進化があるのは構わないしむしろ歓迎なんですけど、
登場枠や進化ルートに不自由が多い最近だと「何故かこのコにしかなれない!」…って状況も少なくないですからね。
あ、わたしの提唱する最強のメガドラモン進化ルート
「ボタモン→コロモン→ベタモン→エアドラモン→メガドラモン」がどの作品でもできない件について語っていーい?
「進化ルート構築」はそれだけで題材として大きすぎるから、また今度にしましょ。

…部室で長々と話してるから、みんなもちょくちょく首を挟んでくるわね。
そういえばグレイモンの由来って何なの?
グレイモンもよくわかってないわ。これこそボルケーノチャンネルとかで紹介してほしい部分ね…。

これは私の予想なんだけど、グレイモンってVer.1にマジメ系成熟期、そしてその進化が完全体として登場してて、
そのままVer.2でもマジメ系であるカブテリモンの進化としてスカルグレイモンが登場してるじゃない?
だから、当初は「マジメに育てたスゴいヤツ=グレイトの称号」って意味があったんじゃないかしら?
Ver.1はティラノモンをパッケージにおいていた、つまりはティラノモン=標準だったとすると
超規則的な育成の末に進化するグレイモンがエリート扱いだったのは間違いないと思う。
まぁ実際はグレイモンの方がよほど簡単に進化させられるからグレートさもエリートさも感じられないけど。

それとは別に グレイ=灰色 から来てる説もあるんだけど、
グレイモンのデザインには象徴的と言えるほどに灰色の部分はないのがひっかかるわね。
ただ、デジモンワールドでグレイモンへの進化アイテムが「灰色の爪」だったし、
Ver.1のドットだとメットすら着けていなくて公式絵とは全然ベツモノのデザインだったりするから、
当初は「全身灰色のグレーな恐竜だった」説も捨てきれなくて……正直なところ、よくわかんないわ。
よくわかんないコトはよくわかった。

種族系にも、昇ちゃん的に何か推したいデジモンはいる?
そうね、種族系ならワーガルルモンかな。
見ての通りワーガルルモンは「ガルルモンが狼男になったデジモン」なんだけど、
狼男を意味する「ワーウルフ(werewolf)」とガルルモンを組み合わせた名前になってるってのが、
「デジモンならではの世界観を確立した!」ってのを実感できるネーミングで秀逸だと思うわ。
へぇ、ワーってそういう意味だったんだ。 てっきり唸り声か何かかと思ってたよ。
ワー!                                 …ワー!!
ウォーグレイモンと混同しちゃう人もけっこういますからね。
ちなみにウォーグレイモンのウォーは「戦士(warrior)」由来なので意味は全然違うんですよ。

…私は長いコト「戦争(war)」だとばかり思ってましたけど。
ちゃんと意味が分かると、ワーガルルモンって名前がヒトアジ違って見えるね。
あれ? でもベオウルフモンはそのままベオウルフだ…と思ったけど、
調べてみたらこっちは狼のウルフじゃなくて元々「ベオウルフ」って人の名前だから別にいいんだね。
ベオウルフモンは名前のウルフを拾って狼系としてデザインされているし、
光の闘士はエンシェントガルルモンの力を継いでいるコトを思うと、ベオガルルモンでも成立はするわね。
ただ語呂があまりよくないから、ベオウルフモンで良かったんじゃないかしら?

最後は「造語系」ね。
トリに持ってきちゃったけど探してみると思ったより希少な存在で、Ver.1に該当デジモンはいないわ。
代表的なのは「Digimon OR Unknown」が由来のドルモンかしら。
あ、本当に後付けっぽい英語正式名称みたいなのが由来になってるデジモンもいるんだね。
ドリル(あるいは駆動音?)+ガルルモンっぽいドルルモンとか、
ドラゴンの変形っぽいけど明確な由来が不明なドルビックモンも該当するかも?
ドルばっかりだ。
「◯◯モン」という名前そのものが造語になるからか、あまり使われてないのかな。
そうね、普通にキャラクターの名前を考える時は、
イメージが近い「何らかの元ネタ」の言葉を用意してそれを変形させるって手法が多いと思うんだけど、
デジモンは「◯◯モンの形式にあてはめる」段階で完了しちゃうから、わざわざ造語にしなくていいもの。
初見で「造語かな?」と思ったデジモンも大体何か由来があったりしますしね。
聞き慣れない字面でも、デジモンはロシア語やラテン語からも広く引用してくるから判定が難しい…。
「単語+モン」の単語系デジモンの中でも、
形式にあてはめるために元の単語の変形が大きいデジモンも「造語系」扱いしてもいいかもしれないわね。
そうなるとカブテリモンなんかがその筆頭になるんだけど…。
ビーファイターの「大甲神カブテリオス」と同じ名前なんだよね。
ハガキの時点でそうだったから投稿者くんがマネしただけだと私は思うけど、とりあえず「造語系」かは微妙かな。
あ、知らない人は実物を見なきゃサッパリだろうから、リンクを貼っとくわね。
さっき触れた「ウィングモン」も一緒に載ってるから一見の価値ありよ。
このページに直接貼った方が早いんだけど、流石に投稿ハガキを掲載するのはちょっと気がヒけるからね…。
あ、今回は名前についての話だから、公募カブテリモンのどこかのゲームで見たようなデザインについてはノーコメントで。

 
 まとめモン
つまり、デジモンは「◯◯モン」の形式を早くから様々な形で取り入れて、
「何故◯◯モンという名前なのか」を納得のいくモノに仕上げられていたって話ね。
分類は話半分に聞いてたけど、確かに色んな方法で名前が付けられてたのが分かったよ。
今まであまり考えてなかった私も、
これからは「このデジモンは良い名前!」「悪い名前!」ってのを考えられそう。
いや、今まで気にしてなかったのなら、これからも「悪い」方までは気にしなくていいんですよ?
それにしても、今回の昇ちゃんは大人しめだったね。
いつもならこういう話してるとなんやかんやで2~3回くらいプッチンいくのに。
そりゃまぁ、「ダメなネーミング」はグループ中の一例として挙げただけで、
あえて「ダメなもの」としてまとめて話さなかったからね。 今回のテーマとは趣旨が外れちゃうかもしれないし。

……ていうか、私が怒るのをそんなお約束みたいに認識されても困るんだけど…。
いいじゃん、せっかくだから聞かせてよ。
デジモンの「ダメなネーミング」について。

それじゃあ…。
まずは「文字数制限」を設けなかったコトね。このおかげで自由なネーミングができるようになった面もあるけど、 流石に「オメガモン」の次の主役デジモンが「インペリアルドラモンファイターモード」「インペリアルドラモンパラディンモード」 ってのは並んだ時のバランスが悪すぎよ。この段階でもう気付いとけって話だけど、その後ゲームなどで文字の表示枠に悩まされるコトになって、それが特に顕著だったのはデジモンストーリーシリーズね。 名前欄の枠が10文字もなかったから、バンチョーレオモンですら「BANレオモン」とか略されるコトになっちゃって、 超クロスウォーズに至ってはグレイモンやスターモンなどクロスウォーズで改めて出てきたデジモンに対して既存の種族が「◯◯モンL」と表記される ようになっちゃったせいでますます枠が圧迫されて、サイバードラモンなんて「CYBドラモンL」なんて表記なのよ、バカ丸出しとしか思えないわ。  名前の文字数インフレを起こした「◯◯モン◯◯モード」の定着にも問題があるわね。 そもそもそれまでデジモンが「進化」で表現していたパワーアップを「変身」だの「変形」だので取り入れるコト自体間違いなのよ。 そのせいで原種との差別化が弱くて曖昧な水増しを許すコトになっちゃって…最初から「一能力」として変身してればむしろ特徴的なギミック として受け入れられたのに、「一種族」としていちいち出してきて枠を潰されちゃたまんないわ。  水増しと言えば色違いデジモンもそうよね。特にその中でも安易な「ブラック~」だの、なんといっても特にヒドいのは「◯◯モン(色)」って奴で~(中略)~  あっそうだ「単語系」の所で触れ損ねちゃったんだけど、最近始まったアプモンもの大半のキャラがいくらなんでもそのまますぎると~(略)
うんうん、これでこそ昇ちゃんだよ。
あまりやると、「キレ芸」みたいになっちゃってマトモに取り入ってもらえなくなりますよ?
もう遅いんじゃないかな。



コラム番外編  コラムトップ   サイトトップ