≪シナリオ≫
 
 何かと糞ゲー呼ばわりされるデジワー2だが、サウンド面の他にも「シナリオ」は評価されるコトが多い。
確かにデジワー2は世界観が独特で、人間キャラも多数登場するので、他のデジゲーにはない雰囲気がある。
 では、一体どんなシナリオで、どんなキャラが登場していたのか?
折角なので、ストーリーの最初から最後までを紹介するコトにしよう。

 デジワー2をやったコトがない、クリアしていない人は勿論、
クリア済みのプレイヤーもゲームのがダルさばかりが印象的で話なんて覚えてなかったって人が多いだろうから、
「へー、そんなんあったんだ」と新発見があると思う。


 おさらいとして、説明書に書いてあるストーリーをもう一度引用。

 -STORY-
 デジモンたちが平和に暮らしているディレクトリ大陸。
 しかし最近、凶暴化したデジモンが街を襲うようになっていた。
 デジタル・シティで暮らしている主人公が、
 地域の治安を守るガードチームに入隊したのは、そんな時だった…


 とりあえず、 凶暴化したデジモン=ビーストに対抗するためにガードチームがある というコトさえ分かれば大丈夫。
あと、念のためにもう一度言っておくが、この世界の舞台は「ディレクトリ大陸」であって、「フォルダ大陸」ではない。


第1章 デジタルシティ編

 ストーリーは、主人公「アキラ」が、ガードチームの一つ「ブルーファルコン」のテイマー「ズドカーン」指導のもと、
ガードチームに入隊するための最終テストを受けるところから始まる。
 この時主人公の名前も設定できるが、最大4文字まで。短ェなオイ。

 主人公の名前を決定すると、早速ブルーファルコンのリーダー、セシリアさんから最終テストの説明を受ける。
(左がセシリアで、右がズドカーン。決して右が主人公のアキラではない)

 最終テストとはいっても、ゲーム的には練習ステージ、いわゆる「チュートリアル」に当たるのでカンタンだ。
難易度よりは前作とのゲームシステムの違いで拒絶反応が出るだろうが、早めに現実を受け入れないとデジワー2は楽しめない

 テスト内容は、ズドカーンのデジモンを借りてダンジョンを1つクリアするコト。
チュートリアルらしく、ズドカーンがダンジョンの仕掛けなんかについても説明してくれるのでちゃんと聞いておこう。
頼れる先輩っぽく登場した割に彼がシナリオに絡むのはここぐらいなので、貴重な出番だ。


 名実ともにベテランなヒゲテイマーであるズドカーンのデジモンは、トリケラモン、メガシードラモン、リリモンと強力だ。
…野暮なことを聞きますがズドカーンさん、リリモンは趣味なんですか?

 サンドバッグ同然に配置されたガジモンとギザモンの哀れなペアを完全体3体で軽くイテコマし、奥へ進もう。
ズドカーンがテイマーの勘で「この先にボスがいる」と告げてくるが、さて、完全体3体に弄られる気の毒なボスは誰かな?

 お前かよ!!

 どういうチョイスなのかはよく分からないが、記念すべき最初の犠牲者はレオモンだ。
(デジワー2はアニメを意識した面が多く見られるので、レオモン=死亡キャラというネタも拾っていた…?)

「フン、このブート・ホールのボス レオモンさまにかてるとおもってるのか!?」などとイキがっているが、
1階にガジモンとギザモン、2階にボスがいるだけのこのカプセルホテルみたいな縄張りで威張られても虚しい。
 戦闘では生意気にもブイドラモンとトイアグモンをお供にしているが、完全体3体の前にはクズも同然。
オマケに向こうはワクチン、こちらはデータと属性的にも圧倒しているので、さっさと死亡フラグを成立させてやろう。

 こんな感じで、「凶暴化したビーストデジモンの親玉」という割に、各ワームホールのボスはフツーに人語を話す。
  ここは、言葉が通じずに「ガオー!」とかしか言ってこない方が「ビースト」という存在に説得力があったのでは?と思わないでもない。
  ゲームの都合で自分のパートナーが話せないのに敵デジモンはベラベラ喋られるというのは前作も同じだが…。



 さて、無事に任務を終えてデジタルシティに帰ると、
晴れてガードチームへの入隊が認められ、テイマーIDと、自分用の「デジビートル」が与えられる。
デジビートルにも名前をつけることになるが、こっちは6文字まで。主人公にもその枠をくれよ。
主人公とデジビートルの名前は途中で変えられないので、それなりに慎重に名付けた方がいいだろう。


 訓練が終了したので、ズドカーンは「入るチームを選ぶんだ」と次にやるべきコトを伝えて去っていく。
ヒゲオヤジのコトはさっさと忘れて、入隊するガードチームを3つの中から選ぼう。
 
シルバークロス  「正義」と「名誉」を重んじる、ワクチンチーム 最初のパートナーはアグモン
ブルーファルコン 「自由」と「調和」を重んじる、データチーム 最初のパートナーはパタモン
ブラックソード  「力」と「威信」を重んじる、ウィルスチーム 最初のパートナーはピコデビモン

 選んだガードチームは途中で変更できないので、これも注意だ。各チームが重んじているモノは別に気にしなくていい。


チームはそれぞれデジタル・シティ内に本部を構えているが、
チームに入隊すると、クリア後までは自分が所属するチーム以外には入れなくなる。仲悪いのか?

 各チームの違いは最初にもらえるパートナーデジモンのほか、

アイテムショップの品揃え(アイテムショップは各チームの内部にある=他のチームのは買いに行けない)
ジョグレスで誕生させられない種族(シルバークロスならデータ、と言った具合に苦手属性はムリ)

 など。
シナリオには特に変化はないが、チームによっては終盤に登場する1人のボスキャラが変化する


 また、「シルバークロスだとワクチン種しか使えない!」…というわけではなく、パーティは最初から属性は自由に組める。
ただ、販売アイテムやジョグレス制限によって「シルバークロスはワクチン種を捕まえやすく、育てやすい」となっている。

 属性を気にせず好きなデジモンを使おうと思うと「チームの属性に縛られる」のは不便に思うだろうが、 
シナリオを少し進めると行けるようになる別の都市では、販売アイテムやジョグレスが全種族に対応しているため、
使えねぇデジタル・シティのクソッたれた本部に頼る必要はなくなるので、それまではガマンだ。


 「どのチームを選べばいいの?」との質問には「好きなデジモンが多い所を選べ」という答えがベターだろうが、
「選んだチームによって難易度に差は出るの?」というのも気になる所だろう。
ちなみにこれは、出る
安定しているのがシルバークロス、最初は辛いが後から楽になのがブラックソード、お気の毒なのがブルーファルコン

 プレイ経験があるのを前提で話すと

 ・シルバークロス
  強力な弱体化効果を持つカブテリモン系や、回復技を持つトイアグ・クリアアグモン系、
 攻撃力ダウンを兼ねた全体攻撃を使えるホエーモンなど、便利なデジモンがワクチンに多い。
 特にホーンバスター、メガヒール、タイダルウェーブの有無はゲームの難易度に大きな差が出る。

 ・ブラックソード
  最初のパートナーが貧弱すぎるのは難点だが、
 メガドラモンとのトレード用のヌメモンを捕まえやすかったり(プレミアカメラを確実にメタグレにまわせる)、
 強力カウンターのレアモンや、プレイに必須レベルのクワガーモン系などがウィルス種にいるのはとても大きい。
 頑張ってレアモン、デビドラモン、クワガーモンあたりを揃えさえしたら、後はかなり楽にゲームを進められるだろう。

 ・ブルーファルコン
  ゲーム的にもあからさまにデータ種が冷遇されているので根本的に残念。
 ワクチンには全体攻撃ダウンのホエー、ウィルスには全体防御ダウンのオオクワ、全体素早さダウンのマリンデビがいるが、
 データ種にこの「全体能力ダウン攻撃」の枠がもらえなかったというのが何よりの悲劇。
 一応、マメモン系デジモンのカウンター技はそこそこ有用だが、他は本当にしょーもない技のデジモンばかり。
 プリンスマメモンのように超強力なデジモンもいるが、究極体のこいつを入手する頃にはガードチームも糞もない…。
 ゲーム中最強とされるキメラモンもデータ種に属しているが、これも同上の理由でメリットとは言い難い。



 そして今更だけど、俺ブルーファルコンに入ったコトないんだ。
え?3回プレイしたんじゃないのかって?あぁそれシルバー2回でブラック1回なんですよ。

 データ種は好きだけど別に他のチームでも使えるし、チームメイトのメンツもあまり好みじゃないし、上記の理由もある。
大体、最初にもらえるデジモンにしてもブルーファルコンはなんかこうアレなんだよ!

 アグモンはちゃんとグレイモンに進化するし、
ピコデビモンはデビモンではないがアイスデビモン(性能的には一番悲惨なんだけど)になれるのに、
パタモンはエンジェモンとみせかけてピッドモンどころかイガモンだぜ!?

 イガモンの手裏剣投げは序盤では中々優秀なカウンター技だけど、ビジュアル的に問題がある。
「可愛いからパタモンにしよう」と選んだプレイヤーを裏切りすぎだろ!!
これじゃあイガモン本人も気の毒になる扱いだ。もうちょいなんとかしてやってくれよ…。

 進化しても名前は変えられないという糞仕様も手伝って、
成熟期への進化を先読みした場合、「グレイモン」はバッチリで、「デビモン」もまあ間違っちゃないが、「エンジェモン」は悲しいことになる
前作をプレイした人なら、進化に失敗してしまったグレイモンという名前のケンタルモンが思い浮かぶだろう。




 話がそれたが、入るチームを決めよう。
所属するチームを決めるまでは各チームの見学ができる。どうせ見るところなんざ大してないが、折角だから見学してやろう。

 このタイミングだと、各本部にある「テイマールーム」に、所属テイマーがそれぞれ一人がいて、簡単にチームの説明をしてくれる。
エスメラルダ(シルバークロス)やヤルヤル(ブルーファルコン)が「ウィルスは根暗で嫌い」みたいなことを口走る中、
オトタテシナ(ブラックソード)は「どの種族のデジモンもいいですよね」みたいなコトを言ってくるのだから良い子すぎる。


しかもいきなりこんな台詞まで言ってくるのだからオトタテシナはマジで油断ができない(何が?)



 チームが決まったら、リーダーに二度話しかけて入隊しよう。
まだ迷っているなら断れるが、ここで決めてしまうともう変更できない。セーブデータを複数作るならここだな。

 入隊すると、チームバッジや、デジビートル起動に使うブラウザ、パートナーデジモン、ついでに次の任務がもらえる。
さらについでに、ここで他のチーム本部への入場拒否られ権など、色々もらえてお得だ。
 もらったパートナーデジモンにもここで名前がつけられるが、デジモンだと名前は10文字つけられるぞ。
中々気が利いてるじゃないか…と思いきや、進化しても名前が変えられないのは上記したとおりだから、素直にデジモン名をつけたりするなよ。




 そして、やっとここからがこの長い長いゲームの始まりだと思っていい。
マジメにクリアしようと思えば、余裕で50時間以上の付き合いになるから気合入れていけよ!


 早速任務に出ようとすると、なんかベルトランとかいうのとリンリンシャオというキャラが出てくる。
こいつらは主人公と同じく新入りのテイマーで、主人公の選んだ同じチームに一緒に入隊してくるストーカーさんだが、
シナリオに深く絡みそうで別にそんなことはなかったりするので、さして覚える必要も無い。


 さて、ここからゲームが始まると言ったが、第一の難関は何だと思う?
強い敵?ゲームシステムへの不慣れ?それでもあってるけど、ちょっと違うな。

 正解は、自軍のザコさからくるテンションダウンだよ!!

 そう、最初のホールでは、ホール自体がチュートリアル用というだけでなく、
デジビートルもデジモンもズドカーンのモノを借りてたわけだから、かなり快適にサクサク進めることができたが、こっからは違う。
「完全体3体」から「成長期1体」への悲しすぎる戦力ダウンに、モチベーションがガクッと下がる。
バトルはチビチビしてて地味だわ、そのくせ戦闘に時間がかかるわ、デジビートルがボロットポンコッツだわと、そりゃあもう凄い。

 しかし、「戦力を整える過程」というのはゲームにおいて最も楽しい部分でもある。
この時点で「よーっし!好きなデジモンでパーティ組むぞー!!」ってぐらいの意気込みがないと、このゲームのクリアは難しいだろう。




 ひと段落着いたところで、デジタルシティの紹介に入ろう。

デジタルシティ


 冒険の拠点となる都市だ。
ここに限らず、移動の度に6秒ほどのロード時間がかかるのでうっとうしい上に、
デジワーXのホーム・サーバほどではないにしても、一体スタッフは何を考えていたのか分からない構成なのは同じだ。
最初は特になんとも思わないだろうが、2〜3回出撃から帰ってくる頃には多分もう嫌いになっている


 シティマップ。
カーソルで移動する「マップ画面」と、実際に歩く「フィールド画面」に分かれている。


 各部屋の配置は
 
@ A    @:ブラックソード A:ブルーファルコン
BCD    B:デジモンセンター C:コロシアム D:テイマークラブ
 EF    E:メインゲート F:シルバークロス

 となっている。
ガードチームの仲が悪いのは分かっていたが、特にシルバークロスが嫌われているらしい

 番号順に書くと無秩序きわまりないので、番号は上と同じものをつかうが、適当にそれらしい順序で説明する。


・Cコロシアム
 
 町の中心にある。
前作の「闘技場」とは違い、何度も自由参加できる大会ではなく、テイマーランク昇進試験会場といった感じの場所だ。
お相手は、同じくデジタルシティのテイマー達。ランクごとにルールが変わることもなく、単に勝てばいいだけ。
どうやら経営維持は苦しいらしく、参加の度に費用が取られるぞ。

 ・・・さて、ところでこのコロシアムなんだが



 なんかさきほどどっかのワームホールでみかけたようなデジモンがいるんですけど…

 普通に考えれば、さっきのブート・ホールのレオモンもきっとこいつなんだろう。
さっきのは「試験」なんだし、そのためにシティの住人であるレオモンが体を張ってくれた…というのが一番真っ当な考え方だ。
 …しかし、こいつ本当に同一人物か?
あまりにも自然すぎて俺もすっかり納得してしまっていたが、こいつらが同一人物だという確かな証言がない。

 コロシアムでレオモンと初めて会って話しても、上の画像のようなコロシアムの説明をされるだけ。
これでは、仮にスタッフが「同一人物だ」と想定していても、プレイヤーである俺らには分かるはずもない。
ブートホール自体は試験後も残っているし、そこにいたガジモン・ギザモンのようなビーストデジモンも同様だ。
 そして何より、本人からの証言が出ていない以上、
「ブートホールのレオモンは、コロシアムのレオモンではない」ことになる。

 …よし、では逆に、何故わざわざレオモンをボスにしてしまったのかを考えてみよう。
この時点ではまだプレイヤーも知る由はないのだが、実は通常の中ボスには顔グラが存在しない
基本的に、顔グラがあるのはテイマー、のみで、後は大ボスなど、一部のイベントキャラになっているデジモンだけだ。
 ということは、

最初のボス戦が顔グラなしだと寂しいし、手抜きと思われる → 折角だし顔グラがあるレオモンをボスにしよう!

 …という流れでもあったんだろうか?
 真偽は分からないが、普通はこういう混乱を避けるために普通は「重要なキャラと被った種族はボスキャラなんかにしない」し、
それ以前に、まず中ボス全員に顔グラぐらい作ってやれよと思う。


 どうでもいいことで話がそれたな。
今はコロシアムの紹介をしないといけないんだ。コロシアムの糞っぷりの紹介を。


 コロシアムは、左奥の方に通路があり、もう一つの部屋に入れる。いや待てよ、わざわざ別室用意するまでもなく前の部屋がガラガラだろ!?
奥の部屋には「ポケットデジモンワールドからデジモンを転送する係」と、「コロシアム受け付け係」がいる。

 なんでここなんだよ!
なんで大会の受け付けというコロシアムにおいて最も重要な係がわざわざ奥の部屋に配置されてるんだよ!!
誰が何の得をするんだよ!!何の意味が、何の理由が、何のメリットがあってこんな配置をしてるんだよ!!!!

 
 レオモンとは仲が悪いのか、近づくと死亡フラグがうつるからかは知らんが、とにかくこの糞ビッチどもは奥にいる。
きっとプレイヤーである俺達には、とうてい理解できない崇高な理由があるのだろう。


 実は、さらに奥に「大会の次の対戦相手について情報をくれる係」もいるのだが、
この「奥の奥」という配置を見る限り、多分この人はレオモンどころか横の2人の係からもイジメを受けているんだろう。
まあ、こいつはプレイヤーにとってもどうでもいいから、どうでもいい。


 しかし冷静に考えてみると、一番クズなのは大会受付の手続きすらできやしねぇこの金ぴかライオンだな。

 ちなみにクリア後になると、このコロシアムは研究室へと変わり(見た目は変わらないが、入れなくなる)、
レオモンはただの「こっから先は入れないぞ」と警告するだけの警備員に成り下がる。お似合いだな

 ポケットステーションとの連動については「デジモン」編参照。



・Bデジモンセンター

 まるで一人暮らし用のアパートのように簡素なつくりが魅力な部屋で、
「センター」の名に恥じることなくデジモン交換係がいる以外はたまに人がうろついているだけという凄まじい部屋。


 この部屋の左側にはなんだかサイケに16×16ドットが描かれた床があるわけだが、
アグ、ガブ、パタ、ピヨ と携帯機の規則的成長期を揃えておいて最後の1体がガジモンじゃなくてパルモンなあたり、
スタッフのデジモンに対する姿勢がひしひしと伝わってくるというものだ。
(アニメに合わせたってことぐらい俺にも分かるが、それにしたって、ドットがあるのにテントやゴマがいないあたりダメだ)


 デジモン交換について、俺はあまり言えることがない。
一応説明しておくと、ここにいる交換係が指定したデジモンを連れて行くと、特定のデジモンと交換してくれる。
交換でもらえるデジモンは、本来の必殺技に加え、何か技をもう一つ持っていてお得だし、
あげるデジモンに対してもらえるデジモンの方が世代が上だったりと見返りは大きいものの、
俺はプレイヤーのほとんどがやる「ヌメモンとメガドラモンの交換」ぐらいしかマトモにやったことがない。
指定されたデジモンを捕まえてくるのめんどいし、自分で好きなデジモン捕まえたり作ったりしたほうが楽しいからだ。


・Dテイマークラブ

 デジモンセンターよりも多く人がうろついているだけの部屋。
名前から察するにテイマーの憩いの場らしく、こちらには大体数人のテイマーがいるので、
やはりガードチームがわざわざ3つの部屋に分かれてるのはシティ内でもどうかと思われているのだろう。


 憩いの場らしいが、イスもない…というか、パルモンが踊るステージ以外は本当に何もない。
まあこの部屋に限らず、この世界に「イス」というか「座る」という概念は存在しないようだが。



・ガードチーム本部  Gシルバークロス Aブルーファルコン @ブラックソード

 何故か後回しにしてしまっていたが、協調性の欠片もない3つのチームだ。どのチームに入ってもゲームは苦痛なので安心してくれ。 
恐ろしいことに、背景やBGMが違うぐらいで、後は3つとも完全に部屋のつくりが同じなのでまとめて書こう。

 画像を用意する価値もないので文字で説明するが、まず「出」の字を思い浮かべてくれ。
上の「山」の3つの縦線の先(つまり上)が、左から「進化ルーム」「リーダールーム」「テイマールーム」へのなっている。
いらねぇだろうが一応説明すると、進化するところリーダーがいるところテイマーがいるところだ。
入ったところで得るものは大して無いのに、別室扱いだから毎度ロード時間がもらえるのがありがたいね。
どうせならココもデジモンセンターやテイマークラブみたいにしてほしかったよ。

 基本的に、本部には「ガードリーダーへの任務報告」のためだけに来ることになる。
リーダーは正面の部屋にいるので、一直線に走るだけで簡単に入れるので楽…と思いきや、
本部に入ってすぐ目の前にガードマンがいるので、毎度毎度避けなければならないので非常にうっとうしい。
本当に邪魔な場所にいるので、たとえリーダーへの報告が目的でなくとも、何度見てもブサイクなジグザグ走行を見るハメになるぞ。


 そして下の「山」の左端と右端の縦線の先に「アイテム係」と「アイテム係」がいる。
「アイテム係」が2つあるように見えるのは、別に俺の誤植じゃない。あるんだよ、マジで。

 これがまた本当に頭の悪い配置で、
左にいるアイテム係は回復などの「普通のアイテム」担当で、
右にいるアイテム係は強化や捕獲などの「チーム限定アイテム」担当だという糞仕様だ。まとめとけ


 そもそも、各ガードチーム本部にアイテムショップがおいてある時点でおかしい。
効率的に考えて、現実的に考えて、そして何より常識的に考えて
わざわざ各ガードチームに同じデザイン同じ配置の糞ショップを用意する必要はどこにも無い。

 本来、こういう店は何も無くて廃墟と化している「デジモンセンター」に一まとめにして配置するべきだ。
そうすればデジモンセンターも名前どおりの役割を得られるし、入りたくも無い本部に足を運ぶ必要も、ガードマンに邪魔されることもなくなる。

 大体、いずれかのガードチームに入隊した時点で、既にそのチームに入ったという証明のバッジをもらっているんだから、
一つ大きな店を作って、さらにそこでこのバッジを「アイテムショップでの購入可能な品物の切り替え」に役立てれば良かった話じゃないか。
なんでこのバッジを「あなたは○○チームなのでここには入れませんよ」と言われるためだけのクズバッジにしたんだ?

  
 まだおかしい点はあるぞ。
別に俺は「所属している以外のガードチームには入れない」という仕様自体に別に文句は無い。
だが、どういうわけか、マップから自分が入っていないガードチーム本部を選択して、ロードの末移動することはできるんだよ。
で、入れるのかと思いきやガードマンが「すまないがここには○○チームしか入れないんだ」と言われ、主人公は無言で帰る。
入ってから門前払いでマップに戻されるまでは、台詞送り以外完全にオートだ。
つまりガードマンを振り切ったら入れる!などという遊びもなく、どうやろうと入れない。

 じゃあこのシーンいらねぇだろ!!最初からマップで選択不能にしてくれりゃ済む話じゃねぇか!!
ただでさえガードチームが糞配置だから間違って入ることもしばしばあるのに
そのたびにこんな茶番をダラダラと見せられてどこの誰がどういう得をするんだよ!
っていうかデジタルシティは目視に頼らざるを得ないバッジじゃなくてIDカードとかそういうのを導入しろよ!!


 クリア後はどのチームの本部にも入れるようになるが、
アイテムショップが無駄に3つに分かれているせいで、ワクチン・データ・ウィルスのアイテムを揃えようと思うと、
わざわざ3回も、品揃えの偏った投資しがいのないクズ店にお世話になる必要があるぞ。

 全種族に対応したショップが「デバイスドーム」にあるから安心…と思いきや、
上位ランクのプレゼントとなるとやはりデジタルシティの各チームのショップにしか置いてやがらねぇときた。



 もうデジタルシティが糞だということは伝わっただろうから、
折角このゲームには色んなキャラが登場するので、名前有りキャラだけでも画像つきで皆紹介することにする。
まずはデジタルシティにいるガードテイマー。各チームに、リーダーが一人と、テイマーが3人いる。

 リーダーは常にリーダールームにいるが、テイマーの方はテイマールームにいるとは限らず、常に色んな場所にバラバラとしている。
ていうかガードチームのテイマー3人が勢揃いするような場面が一度も無い。なんだ、チーム間でも仲悪いのか?


■シルバークロス■


バンダール
シルバークロスリーダー 聡明な二枚目と見せかけて、ゲーム終盤で変態だったことが判明する マメモン好きなんですか?


アークシュルツ
通称「プレミアカメラの人」 恐らく、デジタルシティで一番主人公…というかプレイヤーにとって有難かった人


エスメラルダ
デジワー2で人気No.2(ソースは俺) お金がもったいないので頑張る人 


ブランワイスマン
名前はインパクトがあるが影が薄いしクリア後行方不明だしイラスト版だとなんかキモい そんな感じの人



■ブルーファルコン■


セシリア
ブルーファルコンリーダー デジタルシティで唯一マトモな人で、苦労性なのがなんとなく分かる


ズドカーン
まさかマジでシナリオに絡むのが最初のあれだけだとは思わなかった 名前どおり一発キャラだったなんて…


ヤルヤル
ベルトランとキャラ被ってね? クリア後はアイデンディティの主張のためかシティを離れデバイスドームにいる


ヴィーヴィ
パルモンに踊りを教えてたカルい人 なんとなくミミとイメージが被る



 ■ブラックソード■


スカール
ブラックソードリーダー 終盤になって、バンダールとは別の方向でダメな大人だと判明する  力と威信(笑)


オトタテシナ
デジワー2の実質的ヒロイン(プレイヤー視点で) シナリオでも何故か出番が多い


キルリベイト
ブランワイスマンほどではないが、影の薄い姐さん 性格も予想以上に普通なのでコメントしにくい


クロンガンダー
敵に洗脳されたりなんか酔っ払ってたりと大活躍



■オマケ■


ベルトラン
ライバルかと思いきやただのかませ犬でした


リンリンシャオ
ベルトラン制御装置 しかしベルトランともども何かと敵に操られるので頼りにならない


ラッキータ
中盤から登場する、ベルトランの後輩 先輩に恵まれない



 これだけいれば色々と楽しそうな気がしないでもないが、
残念なことにキャラ付けが薄いのばかりなので、脳内補正をかける必要がある。
良く言えば「想像の余地がある」わけだが、とりあえず絵でも描こうとすると、公式イラストがないことに気付く。
ゲーム中の顔グラ同様に、顔だけはイラストがある(攻略本等で見れる)わけだが、全身図が無いのは問題だ。
ゲーム中のポリゴンはグチャグチャで人の形を止めているだけだし、
キャラによってはポリゴンが別キャラの使いまわしだったりでどうしようもない。
 せめて、各チームの制服デザインだけでも資料があれば、勝手にこっちで着せられるんだが…。
 

 なんだかんだでデザイン的には多種多様で中々面白い仲間達だが、ゲーム的にはそうも言えない。
こいつらは「仲間」どころか敵に操られてワームホールで中ボスとして登場するのが当たり前のファッキンテイマーどもで、
恐ろしいことに、主人公との「共闘」イベントが一切ないどころか、マトモに敵と戦ってる描写すらないぞ!!
 シティ内でキャラがシナリオに絡むことはあるし、時に敵対することもある。
だのに、もっとも基本的な「共闘」がない何のための仲間なんだ?何のための組織なんだ?

 
 プレイヤーは孤独だ。
02の何かの曲であった、「一人でいるから一人ぼっち 一人でいるより一人ぼっち」という歌詞を思い出す。


 デジタルシティのアホどもは頼りにならないことも分かったので、一人トボトボと出撃しよう。  


Fメインゲート
 


 出動・帰還に使う場所。画像があるので説明するまでもないが、「カリル管理官」という女性が担当している。

 ゲーム中で最も多く見ることになる場所で、リフト(画像で言うと左上)に乗ってテイマーはデジビートルの元へ移動するようだ。
そんなに大事な場所なのだから、当然細心の注意が払われて糞仕様になっているから、プレイヤーも安心というものだね。

 ここの問題は単純明快で分かりやすいぞ。
出動・帰還に使う場所なのに、出動・帰還のシーンがダルいというだけだ。致命的だ
 出撃時はともかく、帰還時が特にヒドい。
チンタラ歩く主人公、チンタラ返事するカリルさん、チンタラ会話を続ける2人、チンタラ歩き出す主人公、チンタラしたロード…

 何度も何度も繰り返す行程の中に、こんなにもダルい不可避シーンがあるのだから根気がベキベキと折れていくぞ。
これが、ワームホールのボスを倒して帰還した時だけなら分からんでもないが、
たとえ 出動→ホール選択マップへ→やっぱ帰ろう と即行戻ってきただけの場合でも、
キッチリとダルい帰還シーンが再現されるのだから軽く死にたくなる。
普通のゲームならボタンでスキップできそうなもんだが、これは普通のゲームじゃなかった

 っていうか、リフトが全く動かないんですけど…。



 メインゲートの左奥には、便宜上「メカニックルーム」とでも言うべき部屋がある。
ここはデジビートルを整備したり、その関連アイテムが売っている場所だ。
カスタマイズやパーツについては「デジビートル」編で書いたとおり。
クリア後になってもマグネ・ドリルミサイルLv.5をここでは販売してないとかマジ最悪なんですけど



 デジタルシティに程よく嫌気が差したところで、メインゲートから外に出よう。

  


 これがディレクトリ大陸だ。
 フォルダ大陸は、ペンデュラム1〜ZEROのテーマにあわせ、
ジャングルや海岸、工場地帯など、一つの島に様々な特色が詰まった面白いつくりで、その点はファイル島も同じだ。
 一方このディレクトリ大陸は……何だこれ?九州か中部辺りの拡大図か?

 個人的に一番ムカつくのは、大陸という割に上の方が見切れてて全景が分からない点だ。
ここはゲーム中でも全く触れられない。「ファンのための妄想の余地です」とでも解釈しておけばいい。


 ついでに一応説明しておこう。
緑色の枠で囲まれたチップのようなものが「ワームホール」で、なんか白い巾着みたいなのがデジタルシティなどの「施設」だ。
施設の方は
@A
BCD と配置されていて、
@:シャトルポート A:アーカイブシップ B:デバイスドーム C:デジタルシティ D:メリディンドーム となっている


 
 序盤の流れはここで終わり。
ここからは、何個か俺が気になったシナリオだけをピックアップしていく。


メリディンドーム編

 序盤のワームホール「レジストホール」のボスを退けると、その奥に捕らえられていたエンジェモンを救出する。
このエンジェモン、「メリディンドーム」という、ビースト化していないデジモンが集う場所のリーダーらしく、
このホールのボスはそのエンジェモンを人質にして、メリディンのデジモンを操りシティに襲撃させる凶悪な計画を企てていたようだ。

 俺は驚いたよ。
何がってこのホールのボス、ヌメモンなんだよ。
戦闘前にも「ヌメヌメ・・はぁ・・ワームホールはジメジメしてて、サイコーぎゃ」とか言ってるし、
普段は優等生発言ばかり抜かしている主人公にさえ「・・こんなヤツには、ぜったいまけないぞ!!」とまで言われたボスなのに…。

 そんな、ヌメモンに拉致された上にヌメモンを倒すことすらままらなかったリーダーに場所を教えられ、
主人公は初めて、シティ以外で戦場ではない場所を拝むことができる。シティから近くて少しビックリするぞ。


 早速、その事をリーダーに報告しようとすると、「今、メリディンドームから連絡があった」らしく、こっちの手柄が一つ潰されるぞ。

 で、そのメリディンから「今後シティと協力します」みたいな内容の連絡があったらしいが、今更すぎないか?
メリディンも、シティと同じく世界平和を祈る勢力なのだとしたら、普通、こいつらは既に協力しあっているはずだ。
「エンジェモンがさらわれた」という点でも、偶然ボスを倒したら捕まってたので助けたみたいなムチャクチャな展開でなく、
例えば、メリディンからボロボロになったデジモンがシティへとフラフラと辿りついたのが発見され、

「我々のリーダー、エンジェモンが捕まった。こちらはリーダーがいなくなって混乱状態なんだ。頼む助けてくれ」

「なんだって!それは本当かい!?よし、いっちょアキラ行ってこいや!」

 …という流れの方が1024倍は自然な流れだ。

 俺が思うに、シティの連中はメリディンの存在をこの時まで知らなかったのだろう。
そうでもなければこの流れには納得できない。
元々、主人公にビースト退治を任せて自分らはシティ内でウジウジしてるような奴らだ。
シティの防衛ばかりに気を使って、「周りは皆敵だ!」と決め付け、ロクに周囲の調査すらしていなかったのではないか。

 エンジェモンは主人公を見て「デジタルシティのガードテイマーか」と言っていたから、向こうからは知られているようだが、
だのにメリディンからエンジェモン救助要請が来なかったのは、そんなデジタルシティのだらしなさを知っていたからに違いない。
 救出時に、エンジェモンが「キミは、もしかしてシティのガード・テイマー?」と少し驚いていたように見えたのも、
あんなシティの玉無しどもがまさか自分を助けてくれるなんて思わなかった…」という気持ちの表れなのだろう。
 すまんエンジェモン!真に糞なのはヌメモンにすら勝てないあんたでなくこっちのデジタルシティだった! 


 さてさて、そんなエンジェモン率いるメリディンドームに、謝罪の気持ちを込めた菓子折りを持って行ってみよう。
入ると何故か主人公より早くベルトランがいて「よくここが見つけられたな」とかホザいているが、放っておこう。

 さらに奥に入ると、デジワー2らしいシンプルさがウリの大広間に着く。
そんな大広間にいきなりエンジェモンがいるのだから驚くぞ。ザコい上にここまで警戒心がなけりゃ、そりゃヌメモンにも捕まるわ。

 話を聞くと、助けてくれたことに対する礼があり、
「こんかいのことでキミたちデジタル・シティのテイマーをみなおしたよ。」とのこと。
…なんだか、俺が半ば冗談で言った上の説が信憑性を帯びてきたな。

 エンジェモンの話は続き、
「これからは、じゆうにここに来てくれてかまわない。われわれもできるだけ、きょうりょくしよう。」
……どうやら、俺の説は正しかったらしい。
元々自由に開放されていた場所ならば、「これから」なんて言葉はつかない。つまり、今まではあえて隠れていたわけだ。
そして、「主人公の助けに感謝したこのタイミング」での開放ということは…。
「できるだけ」ってのも深読みしたくなるね。まるで本当は協力したくないみたいじゃないか。


 最後に、エンジェモンは礼として2000Bitをくれる。序盤は金欠になりがちなので、これはありがたい。
資金援助なんて一切やってくれない糞リーダーなんかより、このエンジェモンの方が頼りがいがありそうだぜ。


 しかし、ここ「メリディンドーム」自体は、本格的にどうでもよくてあくびが出る施設だ。
何しろ、ビースト化を逃れるために、デジモンが奥の部屋で瞑想をしているだけの場所で、俺らが見る分にはしょーもない。
イベントが進むごとに瞑想するデジモンは色々変わるからチェックしてもいいが、時間の無駄と言われればそれまでだ。
ていうかアイテムショップすらないので、ゲーム的には来る意味はマジで皆無と言っていい。



デバイスドーム編

 パケットホールをクリアし、例によって糞リーダーのところに任務報告にいくと、マイスト工場長とリーダーが何やら話している。
なんでも、「ジェネレーターパーツが盗まれ、シティのエネルギー発生装置が機能停止してしまった」らしい。
ガードテイマーの隙を見てパーツを奪うとは、中々の奴だ。きっと、並の小学生以上の力があるに違いない。

 エネルギー発生装置が停止したことで、アイテム製造マッスィーンもご愁傷様らしく、復旧までほとんどのアイテム購入が不能になる。
このことに困るのはプレイヤーだけなので、大人しくさっさと犯人を捜すことにしよう。

 シティ内を探索していると、あからさまに怪しい少女がご丁寧に顔グラつきで登場する。
「アネキも、めんどうくさいことたのむよなー、ジェネレータ・パーツをかりて来いなんてっ!」と、一人で犯人宣言をしているぞ。
その場でとっ捕まえられればめでたくショートカットクリアができただろうが、こっちの存在がバレて、当然のように逃げられる。

 犯人を追っている内に、犯人の名前「アユミ」と、「デバイスドーム」という単語を耳にする。
シティの連中は頼りないので、メリディンドームでヒマそーにしているエンジェモンに話を聞こう。

 エンジェモンの話で

・30年前に、シティで「ブラッドナイツ」という組織が反乱を起こした
・その時に、シティから離れて独立した者達により「メリディンドーム」「デバイスドーム」などが作られた
・シティから独立した連中は、自分達の住んでいる場所を知られないようにしている

 ということが分かる。
とりあえず、30年前からデジタルシティが頼りなかったことはよく分かった。

 エンジェモンもデバイスドームの場所は知らないらしいが、アユミとは知り合いだったらしく、
アユミに「昔のモノが発掘できるワームホール」を聞かれ、ダイナモ・プロキシホールの存在を教えた、とのこと。
さあ、その情報をもとに、さっさとそのワームホールに殴りこみに行くぞ。

 …

 …よしエンジェモン歯ァ食いしばれ。
ダイナモ・プロキシホール両方とも何もねぇじゃねぇか!!
 ブン殴る気マンマンでこの上半身露出男に話しかけると、
「いいところにきたね、なかまのオーガモンが、アユミにバッフア・ホールのことを話したことがわかったよ。」だとよ。
 アユミがいる場所の正解は、このバッフア・ホールらしい。

 どういうことかと言うと、ダイナモ・プロキシホールはジェネレータパーツが奪われた時点で、
リーダーに「次の任務」としてその場所が開放されている。
「シティから犯人が逃げた」+「新しいダンジョンが出ている」となれば、普通は真っ先にそのホールの攻略にかかるだろう。
ここにはエンジェモンに話を聞く聞かないに関わらず入れるし、ボスもいるから普通にクリアも可能だ。
ダイナモホールで「シップコンバータ」というアイテムを入手するが、結局どっちのホールでもアユミの手がかりはつかめない。
出てるホールは全部攻略したけど手がかりがない…となれば、ここで情報収集に入るのも当然だ。

 そして、ダイナモ・プロキシ両方クリアした状態でエンジェモンに話を聞くと、「ダイナモ・プロキシ」の件を話される
エンジェモンがボケていると知らない限り、普通の人は
「ああ、なんか変なアイテムがあったし、もう一度行けばいいってことか?」と考え、見事な無駄足を踏まされるぞ。

 つまりこれは、会話イベントのフラグミスだな。
結果的には、ダイナモ・プロキシはゲームクリアに必要な場所だが、
その2つをクリアしている状態でも、エンジェモンがダイナモ・プロキシの話をしてくるのがおかしい。
「おいおい、俺はもうその2つともクリアしてるぜ?何かおかしいんじゃないか」と運よく気付ければ
その場でもう一度エンジェモンに話しかけることでバッフアホールの話を聞けるというわけだ。無茶言うな。

 つまり、理想の流れは 
パーツ盗まれる→シティでアユミ発見→エンジェモンに話を聞く→ダイナモ・プロキシ攻略→もう一度話を聞く→バッフア攻略 
ということになる。うーん…。


 何はともあれ、さっさとバッフアに行こう。
エンジェモンに恨みができた人は、ダイナモホールに行けば丁度ビーストのエンジェモンがいるのでジェノサイドしてもいいが、
「このゲーム」でそんなことをするのは、単にプレイヤーが苦痛に襲われるだけだからやめておいた方がいい。

 
 バッフアホールの奥で、アユミと戦うことになる。
こんな小娘が来たせいで、ゲーム的にボスから中ボスに格下げされたこのホールの主、グレイモンが中々哀れだね。

 戦う前は「なんだ、またあんたなの?まったくしつこいわね!!」と盗人猛々しいが、
こちらが勝つと

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ア「なかなか強いじゃない!?・・アンタ、なまえは何て言うの?」
主「ボクはアキラ!キミこそ、強いね。」
ア「ありがとう、アキラ。あとで、デバイスドームに来てくんない?
  そしたらジェネレータ・パーツをかえすからさ。ほんとは、すぐかえしに行くつもりだったんだよ・・・」

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 …なんか急にムシの良いことを言い出したぞ。
ほんとにすぐ返すつもりならワームホールなんかに入ってんじゃねぇよ!!
これは今風に言えば「ツンデレ」なのか?しかしデレる前に「ごめんなさい」の一言も言えないようじゃ、子供とはいえ人としてダメだな。

「必ず、デバイスドームに来てね。やくそくだよ」
 と、念をおして言ってくるが、約束も何もこっちはまだジェネレータ返してもらってねーんですけど…
兎に角、アユミに勝てば、自分の犯行を認め、観念してデバイスドームの場所を吐くので、ズカズカと乗り込んでやろう。



・デバイスドーム

 これまたデジタルシティの近くに存在する

 メリディンドーム同様、初めて入った時点で既にガードテイマーが中を歩いているので頭の中の何かが切れそうになるぞ。
おいコラてめぇ!そうだてめぇだよズドカーン!!何でいるんだよ!?
何?「おお、アキラじゃないか!よくここまで、来れたな!!」だと!?
知ってたならさっさと言えや!!仮にもシティのエネルギー発生装置が止まって、シティは一大事じゃねーか!!

「アユミってオンナのコがこの場所をおしえてくれたんですよ。」と主人公が答えると、
「ほーー、アユミのヤツがねぇ・・・なるほど」だと?アユミとも知り合いなのか!てめぇはスパイか何かなのか!?

 何々?ここは「クリムゾンの反乱」が起きた時にシティから逃げた奴らが作った砦で、
シティよりもこっちの方が住みやすいからと今でもここに居ついているのが、アユミも含めたエンジニア集団だって?
皆ウデのいい発明家で、色んなアイテムが売ってると、ほー…。
なるほど、だからデジタルシティには無能ばかりが残ってるんだね!
 「シティを離れたグループがいくつかある」と会話中にも出たが、このメリディン、デバイスの2つで打ち止めだ。
 


 しかし実際、ここはデジタルシティの数倍居心地がいい
アイテムは全種対応した便利なのが揃っているし、ジョグレスも種族に関係なく行える。
部屋の区切りは必要最低限に収まっているし、デジビートルの整備だってできる。
ゲームの拠点にするならこっちの方がずっと便利だぜ。あくびが出るような出撃シーンもないしな
出来うるならワームホールから帰還後も、こっちに帰れるようにしたかったもんだ…。


 さて、アユミの話に戻ろう。
ゲートから一つ奥にある広い部屋に入ると、アユミが見つかる。

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ア「アキラ、やくそくどおり来てくれたんだ♪」
主「うん、ジェネレータ・パーツがないとみんな、こまるからね

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 よく言ったアキラ!タラちゃん並に性根が腐ったクソガキだと思ってたが、やっとプレイヤーの代言ができたな!
その調子で「でも、"みんな"の中にズドカーンのヒゲジジイは含まれないけどね。あの糞野郎、タマ舐めやがれ」ぐらいは言っていいぞ!!

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ア「・・・そーなんだ。そのことだったら、もうだいじょうぶだよ。
  さっき、アネキに話してドームのエンジニアに、パーツを持たせて、シティに行かせたから・・・
  いまごろは、エネルギーはっせいマシンの修理は、もうおわってもとどおりになっているとおもうよ。」

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 アキラはいわゆる「鈍感系主人公」なんだが、それを踏まえても
まさか、パーツを盗んで迷惑をかけてきたので一度とっちめてやっただけの相手が自分に好意を抱いているなんてそう気付かんだろうな。
 
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主「ほんとうに!?ありがとう、アユミ!!」
ア「へへへ、そんなにうれしい??まあどうってことないよ、これぐらい!」

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 …うん、そうだね。ちゃんとお礼が言えるアキラはいい子だね、うん……。
 この後、アユミが自分の姉に会ってほしいと言ってくる。どうせ逃げられないので会ってやろう。
アユミのアネキこと、「ドランドナ」は、デジビートルのパーツ開発員らしい。

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ア「アネキ、デジタル・シティのアキラをつれてきたよ。」
ド「あら!?かわいいコじゃな――い♪」

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 よし、キャラは掴めた

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主「・・アキラです・・・。こ、こんにちは・・・」
ド「いもうとのアユミが何か、めーわくかけたみたいねェ―」

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 いやいや、あなたが諸悪の根源だってのは分かってるんですよ。

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ド「ごめんなさいね―― 私のじっけんのためにあのパーツが必要だったのよ♪
  でもおかげであたらしいレーダーのシステムをかんがえたわ!ありがとね――♪♪」

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 …てことは何か?たった一人の実験のためにこんなことをしたと?
しかも、新しいレーダーシステムを「作った」のでなく「考えた」!?…企画段階!?じゃあパーツ現物いらねぇだろが!!

 お詫びに、デジビートルのボディを強化するための「ミスリルコア」をもらって、この件はオシマイ
詫びるなら主人公だけでなくシティ全体に詫びれや!!
…と思ったが、エネルギー発生装置が壊れて困ったのも頑張ったのも主人公だけだったし、まあいっか…。

 この姉妹の代理にシティへパーツを返しに行かされたというエンジニアが、ヒドい目にあってないかが心配だ。


 今後は、このデバイスドームもメリディンドーム同様開放され、自由に来ることができるようになる。
世界的な情勢は何一つ平和へと進歩していないのに、何で隠れるのを止めたかはさっぱり分からないが、もうどうでもいい。
もう嫌になったのでさっさとこのファッキンドームのキャラ紹介に入ってさっさと次に行こう…。


アユミ
このゲームのヒロインその@ だが個人的にヒロイン力(ちから)は弱い
終盤でデートの約束をするので、クリア後は上の画像のような台詞を言うようになるが、イベントはなく、一生このまま


ドランドナ
デジビートルのパーツを開発する、アユミの姉 一応、話に出たレーダーシステムは後に完成し、プレイヤーの役に立つことに


ヒョット博士
デジモンの進化について研究している すっごくめんどくさいお使いありがとう!!


ゲットダス
攻略本に唯一イラストが載ってない(=存在しない?)という悲しいキャラ …で、どんなキャラだったっけ?


 

 次からは、既に本編中でも名前が出てきた、ヘッポコ集団である敵組織、「ブラッドナイツ」編だ。
 
 ※次回の更新をお待ち下さい